こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は106話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

106話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 大教会
教会までそれほど長くかからなかった。
数回の門を通り、ビアンカたちは高い尖塔に囲まれた教会の前に立つ。
ビアンカが前世で身を託した修道院とは比べものにならない雄大さと華麗な建物。
教会はラホズの白い砦よりも新しいものだった。
まるで俗世とは隔離されたような異質感。
ビアンカと一行が教会の側門に向かおうとした瞬間、教会の周辺をぐるぐる回っていた騎士の群れと遭遇する。
見知らぬ騎士を見つけたオデリーの護衛が一行をしばらく止めた。
「どうして騎士の群れが教会に・・・。王女さま、少しお待ちください。調べてきます」
「・・・」
周辺に関心がないだけでなく、今日に限って頭の中が複雑だったビアンカは、彼らが誰なのか知るところではなかった。
だが、そのように視線を逸らす渦中、その騎士の群れの中で見慣れた人の顔を発見する。
ビアンカの目が大きく開いた。
(・・・ロベルがどうしてここに?)
疑問はそれほど長続きしない。
明らかなことだったからだ。
(そうよね。当然、ザカリーが送ったのでしょう)
心配するのは自分の義務だと言っていたザカリーの声がビアンカの耳に響いた。
心配することが義務だということは、対策を立てることも自分の義務だということだろう。
ビアンカは顔が熱くて耐えられなかった。
他の人が果たして自分をどう見るのか・・・。
これはやり過ぎじゃないか。
小さくため息をついた。
ビアンカはロベルが率いる騎士の群れに近づこうとするオデリーの騎士たちを引き止めた。
「あの・・・、彼らはうちの領地の騎士です。見知らぬ人ではないので心配しないでください」
彼女の顔がカッと燃え上がる。
王女の騎士たちはビックリしたが、ガスパルを護衛として付けていたので、ザカリーがビアンカをどれほど大事にしているかを察した後だった。
彼らはすぐに頷いて後退した。
もちろん、ビアンカとしてはそれがもっと恥ずかしいのだが。
「本当にアルノー伯爵様は伯爵夫人を大事にしているのですね」
「元々これほどではなかったのですが・・・」
カトリーヌの感嘆にビアンカはぎこちなく答える。
先ほどジャコブに関する会話のテーマを通して、ビアンカがどうしてこんなに護衛を付けているのかに気づいたオデリーは、当然のように付け加えた。
「首都では護衛が多ければ多いほどいいですね。見る目が多いのはたまに面倒ですが、役に立つ時もありますから」
オデリーの言う通りだった。
一度護衛なしで大変なことになったことがあるので、ビアンカは小さく頷く。
ロベルとその一行もビアンカを発見したようで、しばらく視線が合った。
ロベルはいつものようにムッツリした表情だ。
依然としてビアンカの件に関わるのが気に入らないようだった。
彼もまた相変わらずで、ビアンカは少し笑ってしまう。
ビアンカが笑ったことに戸惑ったのか、ロベルの顔が歪む。
彼女は手を振って挨拶し、そのまま王女の後を追って教会に入った。
後ろからロベルの唸り声が聞こえたが、あまり気にしていない。
言われていることが明らかだったからだ。
教会の周りを回ることに愚痴をこぼしているのだろう。
ビアンカは自分に対する悪口なら、もう耳にかさぶたができそうだった。
実際、ロベルの独り言はビアンカに関する話で合っている。
しかし、彼女の考えとは少し種類が違っていた。
ロベルは教会に入るビアンカの後ろ姿を見て、まだ信じられないように呟く。
「いつも一人で通っていて社交性がないと思っていたのに・・・。奥様も誰かと一緒に通えたのか・・・」
大教会の中は静かな静寂に満ちていた。
ステンドグラスで飾られた高窓から堂内に入ってきた日光が5色絢爛と輝いている。
大教会の端にある通路には日差しが入らなかったが、代わりにロウソクが灯されていた。
高く開いた回廊の天井を見て、カトリーヌが静かに感嘆する。
ビアンカも外装と同じくらい華やかな大教会の内装に魅了されていた。
セブラン城が雄大で巨大な威厳なら、大教会は神に対する限りない繊細な賛美が感じられる。
ビアンカは壁に一つ一つ刻まれた浮き彫りを見ながら舌を巻いた。
その時、彼らに司祭が近づいて挨拶をする。
「貴重な方々が教会を訪ねてくださってありがとうございます。私は今日皆さんを案内する司祭のヨハンと申します。神の祝福がありますように」
「神の祝福が共にありますように」
オデリーと司祭ヨハンは向かい合って頭を下げた。
ビアンカとカトリーヌもオデリーの後ろで同じように挨拶する。
ザカリーがビアンカのことをどれだけ大事に思っているか周囲の人たちにも知られましたね。
大教会に入ったビアンカたちですが、この後はどうするのでしょうか?





