こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は105話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

105話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王族の関係
「お兄様は、トーナメントの件についてもあまり重要に思わないと思いますよ?トーナメントは男たちの祭りですから、大したことないと当たり前のように思ったことでしょう。あり得ますか?観衆が集まっている場所で、親交が一つもない政敵の妻にいきなりバラを渡すなんて。注がれた耳目で女性がどれほど乱されるかは考えもせず、自分たちは告白したという満足感に酔うんですよ?」
オデリーが嫌がるように手を振る。
ただし、しかめっ面すら美しく、そのイライラが簡単に感じられないのが問題だった。
なぜかカスティヤの騎士からバラを貰った時も、オデリーはあまり嬉しそうに見えなかった。
社交界に姿を表した時から今まで。
彼女はこのようなことに噛まれたままだ。
カトリーヌの顔が青白くなる。
その時になってようやくバラを貰うことがあまり良いことではないと気づいた彼女は躊躇いながら尋ねた。
「第一王子様は、どうして仲も良くない第二王子様を放置しているのですか?第二王子様もかなり年上ですが、むしろ領地を任せて送り出した方が・・・」
カトリーヌが疑問に思うほど二人の仲はおかしかった。
年の差がそれほど大きくない腹違いの兄弟。
ジャコブは対外的に王位に対する欲を露骨に表さなかったが、兄に対する敵対感と反発心は隠していない。
通常は二番目の王子を流刑にする方式で中央政権から分離させるのが定石だが、ジャコブは堂々とラホズに居住し、他の貴族とも自由に行き来している。
カトリーヌの質問はビアンカも気になることだった。
ビアンカとカトリーヌの好奇心溢れる視線が向かうと、オデリーはニッコリ笑いながら自分が考えても呆れるように答える。
「お兄様は愛されたがっているのです。だから第二王子を野放しにしているんです。父が不和を望んでいないから、いい長男のふりをするんです」
皮肉な言い方だったが、彼女の声の片隅はなんとなく苦々しく見えた。
「ですが、それが果たして何の意味があるのでしょうか・・・。お父様が生きている間は、良い親孝行になるでしょう。しかし、お父様が亡くなると、お兄様が受けようとした愛も終わるじゃないですか。第二王子はこれまでも勢力を伸ばしたはずです。ジャコブはお兄様を恐れていません。お兄様の柔和な性格を知っているから。国王は恐れの対象にならなければならないのに、お兄様はただ愛されることだけを望んでいるので・・・」
ジャコブの母親は第二王妃ではあったが、厳密に言えば彼は私生児だ。
爵位を気遣うこともしなければならない状況であるだけに、その程度なら王家では道理を全うすることだろう。
オデリーがこのようなことを知っていながらも、ゴティエにジャコブを突き放せと冷静に言えない理由をビアンカは分かる気がした。
ゴティエが彼女の実の兄であるため、彼の弱点を掘り下げることを敬遠するためでもあり、同時に王の愛を最も多く受けているのが彼女だからでもある。
王の愛の代わりに実利を取れというオデリーの言葉は、ただ満腹者の利己的な愚痴に感じられるに違いない。
「お父様も本当に・・・。お父様は子供に罪を犯したと思います。正確には、お母様と第二王妃に・・・。年を取るにつれて、だんだんと後悔だけが残るのです。だから断固として決められずにいるのでしょう。まして平凡な貴族家でもこのような後継構図は望ましくないのに・・・」
ビアンカもカトリーヌも確固たる「第一王子派」であるためか、オデリーは虚心担懐に本音を露わにした。
二人を通じてザカリーとマルソーの耳のこの内容が耳に入り、ジャコブをラホズから排除してほしいという気持ちもなくはない。
オデリーの言葉にカトリーヌは感嘆し続ける。
彼女の目は負担になるほど輝いた。
「王女様は本当に本当に知っていることも多くて、考えも深いです」
「私は時間が多いじゃないですか。結婚するつもりはないから花嫁の授業をする必要もないし。私、実は手先が不器用で。それで一人でいる退屈な時間には本を読んだり、あれこれ考えたりしているんです。そのおかげで、余計に口数が多くなってしまったのですが」
オデリーは軽く話すが、未来を知っているビアンカは彼女の懸念に感嘆した。
実際にオデリーの推測通り未来が流れていくことになるのだから・・・。
そして、ビアンカはそれを防がなければならなかった。
再び露骨に現れた恐ろしい未来に、ビアンカの頭の中が複雑になる。
考えてみれば以前と違って多くのことが変わった。
ザカリーとの関係。
父と兄との関係。
周りの人たちとの縁・・・。
だから未来も変えられるだろう。
ビアンカは自分を引き締めるようにしたが、心の中に芽生える不安だけは仕方がない。
同じ考えを何度も噛み締めると、最初の確信はどこかに消え、その前に疑惑が垂れ下がってしまう。
一人だけの考えには限界があるのだ。
ビアンカはザカリーを救うために回帰したと確信していたが、今はそれが本当に神の意思なのか、それとも自分が狂ったのか区別が曖昧だった。
彼女が回帰した初日、神に捧げた祈りが耳元にざわめくようにこだまする。
『体の復活で私の罪を償うとともに願いを叶えてくれるあなたの慈悲を称えます。あなたに対する私の信頼は揺るぎないし、あなたの意思が私と共にあることを信じて行動します。・・・蘇ったこの命を懸けて』
「あなたの意思・・・。それは本当は何なのでしょうか、神様」
ビアンカは独り言のように小さく囁いた。
頭の中がクラクラする彼女に必要なのは、まさに他人の確信。
それで揺れることなく、振り返ることなく前に走っていけるようになる。
だから教会に行こうというオデリーの言葉を喜んで受け入れたのだ。
自分の回帰は神の奇跡、そして神の言葉と行跡、奇跡を記録した大聖教は大教会にだけ存在した。
セブランにある大教会は計三つだったが、アルノー領地の近くに大教会はない。
回帰についての疑問を解消するためには、ラホズの大教会に立ち寄らなければならなかった。
ザカリーの死まで彼女に残された時間はそれほど長くない。
ビアンカの薄緑色の瞳が揺れた。
王族の関係が想像以上に歪んでいます。
正直、第一王子が国王になったとしても政治を上手く纏めることはできるのでしょうか?
オデリー王女も苦労人ですよね・・・。
大教会には、ビアンカの求める答えが存在するのでしょうか?





