こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は104話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

104話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 3人で話しながら
ぎこちなくお互いを見つめるビアンカとカトリーヌの間でオデリーが手を大きく叩いて雰囲気を喚起した。
「じゃ、一緒に教会に行くことにしましょうか!ただカトリーヌ、あまり浮かれて司教に文句を言われないように努力しましょうね」
「・・・はい!」
カトリーヌは王子妃の従姉妹なので、何度か会うことがあっただけに、オデリーは彼女についてよく知っていた。
そしてビアンカも、目の前のお嬢さんについて少し分かるような気がした。
3人は話を交わしながら教会に向かう。
3人の後にそれぞれの侍女と護衛まで並ぶと、かなり大きな群れになった。
カトリーヌとオデリーの護衛は、チラチラとガスパルを横目で見ている。
トーナメントで準優勝するほど凄い騎士が、たかが伯爵夫人の護衛だなんて。
アルノー伯爵が、どれほど夫人を大事にしているのか露骨で恥ずかしいほどだ。
ガスパルは顔を突き破るような熱烈な視線にもかかわらず、前にいるビアンカから視線を離さなかった。
未熟な行動で主君に不忠なのは宴会での出来事だけでも十分だった。
ビアンカはガスパルの背後にある苦悩については全く知らずにいる。
オデリーとカトリーヌとの会話に集中するだけでも手一杯だったからだ。
宴会での話とセリーヌの話を軽く交わし、すぐに会話のテーマはトーナメントに向かった。
カトリーヌは憧れに満ちた視線でビアンカとオデリーをじっと見つめる。
二人とも、とても綺麗だったからだ。
今の状況が正直半分は信じられなかった彼女は、少し朦朧とした声で呟いた。
「お二人とも綺麗で・・・、人気もあって羨ましいです。今回のトーナメントでもバラを沢山貰いましたよね?」
「本当にバラを貰うに値するレディーは王女様で、私は夫によく見せようとする者たちから貰った賄賂に過ぎません」
「それでもジャコブ王子が渡したバラは本気のようでした。ジャコブ王子様がアルノー伯爵様によく見える必要はないでしょうから」
ジャコブとビアンカの間に何があったのか知らないカトリーヌは、ジャコブがビアンカに与えたバラがレディーを崇拝する程度のことだと考えている。
決して、宮廷恋愛を念頭に置いて言ったのではなかった。
しかし、ビアンカはジャコブという名前自体が言及されるのが嫌だった。
ジャコブという言葉が落ちるやいなや、ビアンカの表情が固くなる。
予期せぬ状況でいきなり入ってくる名前に、肺の深いところから嫌悪感が沸き起こる。
一瞬固まってしまった雰囲気をいち早く読んだオデリーが、素早くカトリーヌの言葉を切って割り込んだ。
「しかし、アルノー伯爵の機嫌を損ねることはできるでしょう。そして嬉しくない相手から貰ったバラは面倒なだけです。そうじゃないですか?」
「あ・・・、すみません、アルノー伯爵夫人・・・。私が羨ましがって空気の読めないことを言いました」
その時になって、ようやく何かおかしいことに気づいたカトリーヌが戸惑いながら謝罪した。
何度も失言するようで恥ずかしかった。
アルノー伯爵夫人は自分をどう思うだろうか。
カトリーヌの耳が真っ赤になる。
しかし、カトリーヌのせいではない。
正直、勝利パーティーの夜、庭で起きた事件さえなければ、ビアンカも問題なく受け止めることができたはずだから。
ただ、あの一件でジャコブを嫌がる傾向がさらに悪化しただけ・・・。
ビアンカはゆっくりと首を横に振った。
「実は第二王子様が近づくたびにハラハラしています。ご存知のように、私の夫は第一王子様をお迎えしているじゃないですか。第二王子様はイル王子様と仲があまり良くないし、火事の根源は小さな火種からです。もし私と関連した些細なことで大きな問題が生じるのではないかと心配で・・・。私が小心者なので気を揉むしかないですね」
カトリーヌはビアンカの言葉が正しいように何度もうなずく。
隣でじっくり話を聞いていたオデリーが変だというように問い返した。
「・・・第二王子が前にも伯爵夫人に接近したことがありますよね?」
「・・・はい」
ビアンカは慎重に答える。
ビアンカの答えを聞いたオデリーの目つきが鋭く輝いた。
「それならお兄様も知っていたはずなのに・・・。ごめんなさい、アルノー伯爵夫人」
「いいえ、第一王子様のせいではありません」
「いいえ、お兄様のせいです。お兄様がもっと強い警告をしていれば、トーナメントでの一件はなかったでしょうから。お兄様は甘いです」
オデリーが舌打ちをする。
彼女の目に見える軽蔑と哀れさが誰に向けられているかは明らかだった。
ゴティエとジャコブは、どちらもオデリーにとって非常に苛立たしい存在だ。
前者はそれでも家族の絆に抱き抱えられるが、後者はとんでもない。
彼女の唇は斜めに上がり、ここにいない彼らに毒舌を浴びせた。
オデリーが二人の間を取り持ってくれるのが良いですね。
噂とは違い、オデリー王女が親しみやすい存在です。





