こんにちは、ツバサです。
【ルシア】を紹介させていただきます。
今回は２３４話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
16番目の王女のため、誰からも奉仕されることなく宮殿の端で暮らしていた「ビビアン」は、12歳の頃から夢で未来を見るようになる。
18歳になった王女「ビビアン」は侍女を装い「ルシア」として毎週町に出掛け、自由な時間を過ごしていたが、一年後に欲深い伯爵に売り飛ばされ、悲惨な生活を送ることを夢にみてしまう…！
そんな自らの未来を変えるべく、冷静沈着で残酷“戦場の黒ライオン”と呼ばれるタラン公爵に契約結婚を提案する！
公爵を愛さないことを約束するルシアだったが…？！
ビビアン・ヘッセ（ルシア）：主人公。16番目の王女。親しい相手からはルシアと呼ばれている。先の未来を夢の中で見ることが出来る。ヒューゴと契約結婚をする。
ヒューゴ・タラン：公爵。黒髪に赤い目。ルシアと契約結婚をする。
ジェローム：執事。ファビアンの兄。
ファビアン：補佐官。ファビアンの弟。
フィリップ：男爵。タラン家専属の主治医。タラン家の血筋を絶やさないことを目的としている。
ミシェル・コルジャン；伯爵夫人。社交界の教母として名高い。ルシアの指南役。
ケイト・ミルトン：ルシアの友人。コルジャン伯爵夫人は大叔母。
ノルマン：小説家。アイディアをルシアから提供してもらう。
クェイズ・ヘッセ：皇太子。
ソフィア・ローレンス：ヒューゴの元恋人。別れの印として、黄色のバラの花束を渡される。
ロイ・クロチン：タラン公爵の右腕。狂犬という異名を持つ。
ディーン・ヘバ：タラン公爵家の騎士。
ダミアン：ヒューゴの息子。現在８歳。
エリオット・カリス：騎士団長。
ファルコン：伯爵夫人。結婚前まではヒューゴの愛人だった。
バートン：伯爵。ルシアの夢の中での夫。
２３４話ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- タラン公爵家で最も強い人物
運転手にミュラーベーカリーに向かうように⾔った後、２⼈の若者は⾺⾞に乗った。
⾺⾞が出発した直後、ブルーノは笑わないように肩を震わせたが、我慢できずに笑い出す。
ブルーノの笑いに感染したダミアンも笑い始めた。
「お⺟さんは本当にすごいです。他に誰がタラン公爵を⽤事でパン屋に送ることができますか？」
「お⺟様だけがそれをすることができます」
「公爵夫⼈の住居での滞在中に私が最も驚いたことを知っていますか？家の中で最強の⼈物は、公爵ではなく、公爵夫人だったことです」
ダミアンは笑いながらブルーノに同意した。
彼の⽗は間違いなくはるかに強くて背の⾼い男でしたが、彼のはるかに⼩さい⺟親は強さの部⾨で勝ち続けている。
ダミアンは若い頃、それを理解できなかった。
そして今、彼がそれを理解したと⾔うのではなく、それはちょうど期待されたものに。
⺟親が声を上げたり怒ったりするのを⾒たことがない。
記憶の中で、彼の⺟親はいつも彼⼥の顔に笑顔を持っていた。
しかし、⺟親が無表情になった時もある。
その特定の光景は本当に怖かった。
それが起こったとき、彼の⽗でさえ⺟の前で⾏儀が良かったのだから。
「ドールハウスのケースも忘れないでください。⺟は、父が⼀夜にして多⼤な努⼒を払ったドールハウスを取り除いたのですから」
ブルーノがその夜、いつもの暖かい笑顔を浮かべずに３⼈の男性全員を迎えたとき、公爵夫⼈の顔が実際にとても怖いことに気付いたのは初めてのこと。
『私はドールハウスの問題を扱ってきました。実は、今⽇は宮殿で殿下に会いに⾏きました。ハニー、少し話をしましょう』
どういうわけか、ブルーノはその⽇、公爵夫⼈を２階まで追いかけた公爵の背中が⼩さく⾒えたと思わずにはいられませんでした。
（ダミアンは間違いなく元気に育ち、両親をそのように⾒守っていたのでしょう）
ブルーノは両親との温かい思い出はない。
実の⽗親は常に彼の欲望を第⼀に考え、⺟親は⾃⼰憐憫に陥ったので、彼⼥はいつも落ち込んでいた。
⽗親の死の知らせを聞いたとき、涙を流さず、⺟親に⾒捨てられたとき、諦めたくなった。
だから、ブルーノは公爵夫⼈の住居で愛情深い夫婦を⾒るたびに、彼が家で想像することができなかった光景に、彼はダミアンを奇妙で羨ましいと感じていた。
「クリスからのニュースはありますか？」
クリスはアカデミーを卒業するとすぐに、束だけを背負って旅⾏に出かけた。
『⾃分の⾜跡を世界の隅々に残したい。それは⻑い間私の夢でした』
クリスは⽬的地について、あるいはいつ戻ってくるかについても何も残していない。
フィリップ侯爵はニュースを遅く受け取り、怒って息⼦を取り戻そうとしたが、クリスの脱出はウナギのように滑りやすかった。
その後、彼からのニュースはなく、数ヶ⽉前、未知の出所から１通の⼿紙が届く。
「元気です」と短い挨拶状が。
「あなたが知らなければ、私が知る⽅法はありません」
ブルーノはダミアンの穏やかな返事に眉をひそめる。
「彼を⾒つけるために⼈々を送ってください。このような時に公爵の後継者として⾃分の⼒を使わないのなら、いつ使うのですか？」
「私は彼がどこに⾏くのか知っています」
「本当に？今回出席しなかった場合、彼は爵位を失います。あの⼦は真⾯⽬さを理解していませんか？」
税⾦を払う以外に、釈を与えられた貴族は年に２回開催される地域会議に出席する義務がある。
戦争などの特別な事情がなければ、免除できない義務。
会議と表現されていましたが、実際は宴会に近いもの。
それは彼らの幸福についてお互いに尋ね、もしあれば⼩さな問題を彼らの繋がりを通して解決するための場所でした。
この貴族の集会に少なくとも年に⼀度出席しなかった場合、貴族としての義務を怠ったと理解され、爵位の剥奪の⼿続きが続⾏されます。
クリスが２か⽉後に⾏われる会議に出席しなかった場合、それはちょうど２回連続して⽋席することになる。
ブルーノは⻑いため息をつき、イライラして窓の外を⾒た。
「おそらく、彼⾃⾝の問題に関しては、彼が最も無関⼼ですね」
「それが私が⾔いたいことです。つまり、爵位を失うという話はどうしてあるのでしょうか。こんなに馬鹿げたことが⽬の前で起きようとしています。タラン公爵はこれに腹を⽴てませんか？結局のところ、彼が陛下に個⼈的に爵位を要求したのですから」
「私の⽗はそのようなことを気にしません。彼はおそらく没収された爵位を取得する⽅法を考えるでしょう。そうすれば、誰かにクリスを捕まえさせるよりもはるかに簡単ですから」
「・・・そうすればもっと簡単ですよね？」
ブルーノは疲れていて話をやめた。
彼は慣れたと思っていたが、時には公爵の⽗と息⼦の考え⽅の⼤きく異なる⽅法に追いつくことができなかったのだ。
⾺⾞はミュラーベーカリーの前で⽌まる。
⾺⾞から降りた⼆⼈の⻘年は、ピンク⾊の看板を⾒て⽴ち⽌まった。
彼らは⾮常に不吉な予感を抱く。
繰り返しになりますが、ケーキの名前はまったく普通ではありません。
「・・・公爵がこれを私たちに移したような気がします」
ダミアンもそうかもしれないと考えていた。
ミュラーベーカリーの店内はとても広々としていて、ケーキを注⽂したり、テーブルに座ってケーキを⾷べたりする⼥性客で賑わっている。
⼥性のおしゃべりでいっぱいだったエリアが突然静かになりました。
店に⼊ったばかりのハンサムな⼆⼈の⻘年にみんなの視線が集まったのだ。
ダミアンとブルーノはどちらもかなりの数の⼈に⾒られることに慣れていましたが、この瞬間、彼らの顔はとても赤かったので、振り返ってこの瞬間に戻りたいと思いました。
インテリアは外の看板と同じくらいピンク⾊で、装飾はまるで別世界に⼊ったかのよう。
⾊とりどりの花、空気を満たした⽢い⾹り、そして顔にくっついた⼥性たちの灼熱の視線が頭を回転させる。
しばらくの間、⼆⼈の⻘年は凍ったように⼊り⼝に⽴っていた。
ブルーノが少し後退した瞬間、ダミアンはすぐに彼を捕まえる。
「⼆度とここに来ないのですか？その時が来て⼀⼈で⾏くつもりなら、今度は⽗が私に与えてくれた任務をやったほうがいいでしょう」
ブルーノは逃げることを諦めた。
彼は⼀⼈でここに来ることはできません。
⼀⼈でここに来るよりも、⼆⼈でここに⼆度来るほうが良かったから。
インテリアを⼀瞥し、注⽂する場所がどこにあるかを確認した後、ダミアンは歩いて⾏こうとして、それから彼は怯んだ。
カウンターのスタッフと話していた⼥性の後ろ姿に⽬を震わせた。
アッシュブロンドの髪。
ダミアンは無意識のうちに素早く動き、彼⼥に近づき、それから彼は⼥性の腕をつかみ、彼⼥を振り返らせた。
⼥性の濁った茶⾊の⽬は混乱して震えている。
彼⼥の⽬は澄んだ緑⾊ではなかった。
そしてよく⾒ると、髪の⾊が違います。
彼⼥の髪はずっと明るい⾊でした。
ダミアンはすぐに⼥性の腕を⼿放し、彼の無礼を謝罪する。
「申し訳ありません、レディ。私はあなたを他の誰かと間違えました」
友⼈を遠くから⾒ていると、ブルーノは舌打ちした。
オシャレなケーキ屋さんで慌てる二人が面白い。
ヒューゴが向かっていたら、彼はお店を購入していたのではないでしょうか？
ダミアンが勘違いした女性とは誰のことでしょうか？
