こんにちは、ツバサです。
【ルシア】を紹介させていただきます。
今回は149話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

16番目の王女のため、誰からも奉仕されることなく宮殿の端で暮らしていた「ビビアン」は、12歳の頃から夢で未来を見るようになる。
18歳になった王女「ビビアン」は侍女を装い「ルシア」として毎週町に出掛け、自由な時間を過ごしていたが、一年後に欲深い伯爵に売り飛ばされ、悲惨な生活を送ることを夢にみてしまう…!
そんな自らの未来を変えるべく、冷静沈着で残酷“戦場の黒ライオン”と呼ばれるタラン公爵に契約結婚を提案する!
公爵を愛さないことを約束するルシアだったが…?!
ビビアン・ヘッセ(ルシア):主人公。16番目の王女。親しい相手からはルシアと呼ばれている。先の未来を夢の中で見ることが出来る。ヒューゴと契約結婚をする。
ヒューゴ・タラン:公爵。黒髪に赤い目。ルシアと契約結婚をする。
ジェローム:執事。ファビアンの兄。
ファビアン:補佐官。ファビアンの弟。
フィリップ:男爵。タラン家専属の主治医。タラン家の血筋を絶やさないことを目的としている。
ミシェル・コルジャン;伯爵夫人。社交界の教母として名高い。ルシアの指南役。
ケイト・ミルトン:ルシアの友人。コルジャン伯爵夫人は大叔母。
ノルマン:小説家。アイディアをルシアから提供してもらう。
クェイズ・ヘッセ:皇太子。
ソフィア・ローレンス:ヒューゴの元恋人。別れの印として、黄色のバラの花束を渡される。
ロイ・クロチン:タラン公爵の右腕。狂犬という異名を持つ。
ディーン・ヘバ:タラン公爵家の騎士。
ダミアン:ヒューゴの息子。現在8歳。
エリオット・カリス:騎士団長。
ファルコン:伯爵夫人。結婚前まではヒューゴの愛人だった。
バートン:伯爵。ルシアの夢の中での夫。

149話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 伝えられない言葉
ルシアは幼い頃、なぜ自分には⽗親がいないのかといつも⺟親に尋ねていた。
そして、⺟親が泣いているのを⾒たとき、彼⼥はごめんなさいと⾔って、⺟親を抱きしめて、⼀緒に泣いた。
彼⼥の⺟親は、未熟な年齢で家を出て、嫡出⼦を出産したことで罪を感じ、家族に連絡することに耐えられなかった可能性がある。
そして、彼女は⾃分の家の困難な状況を知っていたので、ルシアを王室に送るほうがよいと判断したのだろう。
何よりも、⺟親が最後まで家族と連絡をとらなかった本当の理由は、⼦供を産み、⼀⼈で育てた末娘の悲劇を家族に知られたくないから。
それがルシアが⺟親を理解した⽅法。
「あなたは祖父に会いたくないのですか?」
「今は分かりません・・・。祖父はどうやって私を知ったのでしょうか?」
「彼があなたの祖⽗なら、彼はあなたの⺟親を知っています。あなたはあなたのお⺟さんによく似ているに違いありません」
「いいえ。⺟は私よりずっと美しかったです」
「そんなことはない。あなたはもっと綺麗だ」
ルシアは胸に埋もれていた頭を持ち上げる。
「どうして分かるの?あなたは私の⺟を⾒たことがありません」
「見なくても分かる」
ルシアは微笑んだ後、顔をヒューゴの胸に埋め戻した。
「時間をかけて考え直してください。彼と連絡を取る⽅法を調べます。決⼼するときはいつでも教えてください。彼に会いたくない場合は、彼が⼆度とあなたに近づかないように対策を講じます。彼に会いたい場合は、場所を⼿配します」
「・・・はい」
頭を上げて彼を⾒つめる。
思いやりのある夫。
ヒューゴがそばにいてくれてとても嬉しかった。
彼の⾚い⽬は暖かく、ルシアの⼼はピリピリと感じていた。
彼⼥は幸せだった。
(私はあなたを愛しています、ヒュー。私は・・・、あなたを愛しています)
その⾔葉が⼝を離れた瞬間に彼の⽬が冷えるかどうか疑問に思えるほどに。
⼀⾔ですべてを台無しにしてしまうと考えると怖くなってしまう。
過去には、ルシアはただ恐れていただけだが、時間が経つにつれて、彼⼥の恐れは悪化した。
(私は彼なしでは⽣きられない)
彼⼥は乾くだろう。
乾燥した葉と茎のある暗い倉庫に捨てられた鉢植えの植物のように。
⼀⽇に数回ヒューゴに告⽩したかった。
ルシアは彼がどう感じたか知りたかった。
(彼も私を愛しているかもしれません)
(そんなはずがない)
2つの相反する意⾒が彼⼥の頭の中で争っている。
しかし、彼⼥はギャンブルをすることが出来なかった。
ノーマンのアドバイスに従えず、⼤声でそれを叫ぶことが出来なかった。
そのギャンブルが失敗した場合、後悔して胸を打つことを知っていたから。
「ビビアン。私はまた何か間違ったことをしましたか?」
ヒューゴがルシアの⽬を拭いたとき、彼女は自分が泣いていることに気づく。
「・・・⺟のことを考えました。少し感情的になっていると思います」
ルシアが涙を拭うのを⾒て、ヒューゴは不快に感じた。
彼⼥の泣き声を聞くと、彼の胃はかき乱された。
乗り物酔いがこのように感じられるかどうか疑問に思ってしまう。
⼈⽣で経験したことがない感情。
「パーティーに戻れますか?」
「⼤丈夫です。⼼配しないでください、間違えませんから」
「私はあなたが間違いを犯す⼼配はしていません。難しい場合でも苦労する必要はありません。したくない場合は、それを⾏う必要はありません。残りは私が担当しますから」
「私をそんなに⽢やかさないでください。私をあなたなしでは何もできない⼦供にしたいのですか?」
「それは本当に良い考えだな」
ルシアは窒息しているように感じたので深呼吸をする。
唇が僅かに動いた後、彼⼥は飲み込み、⼝から出ようとしていた⾔葉を取り戻す。
私は、あなたを愛しています。
それらの⾔葉はほとんど出てしまいそうになっていた。
ルシアを⾒つめるヒューゴは、何か重要なことを⾒逃したように感じる。
「ビビアン」
「はい?」
「君は___」
その瞬間ドアをノックする音で、周りに浮かんでいる何か曖昧な空気が分散した。
ルシアの⽬が最初にドアに向かって動くのを⾒て、ヒューゴは⾮常にイライラする。
「何だ?」
躊躇して⼊ってきた使用人は、タラン公爵の激しい視線の下で縮こまっていた。
「陛下が、お二人がいつ戻ってくるのかと尋ねました」
「今すぐだ!」
「・・・先に⾏って、私たちが戻ることを伝えてください」
ルシアは泣いて台無しになった化粧を直し、休憩室を出た。
パーティー会場に戻る途中で廊下を注意深くチェックしたが、年配の貴族のように⾒える⼈は誰もいない。
周りの⼈々にとって、ルシアは微笑んでいたように見えたが、彼⼥の⼼は完全に別の場所に。
ルシアは休憩室でしばらく休憩し、帰り道に某⽼⼈と⽬が合った。
その⽼⼈はすぐに背を向け、群衆の中に姿を消す。
どういうわけか、⾒知らぬ⽼⼈の存在が彼⼥に親しみを感じさせた。
(彼よね?)
不思議だった。
祖⽗が死んだと聞いても何も感じなかった⽗親と同じように、祖⽗は彼⼥にとって特別な意味を持たないと思っていた。
しかし、ルシアは息苦しく感じ、⼼臓が激しく鼓動していた。
窒息し、喉が乾いたように。
深呼吸をして、背中をまっすぐにした。
夢の中での経験がなければ、彼⼥はおそらく泣き⽌むことが出来なかっただろう。
ルシアは近づいてくる貴婦⼈に微笑んだ。
彼⼥は公爵夫⼈として⾃分のイメージを描写しなければならなかった。
興奮した複雑な⼼を押し下げて。
早くヒューゴに伝えてほしい!
それを言った瞬間、ヒューゴの歯止めは更に効かなくなるでしょう(笑)
ルシアは祖父と会うのでしょうか?


https://sub.tsubasa-cham.com/the-secret-of-the-hourglass-matome/

