こんにちは、ツバサです。
【ルシア】を紹介させていただきます。
今回は141話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

16番目の王女のため、誰からも奉仕されることなく宮殿の端で暮らしていた「ビビアン」は、12歳の頃から夢で未来を見るようになる。
18歳になった王女「ビビアン」は侍女を装い「ルシア」として毎週町に出掛け、自由な時間を過ごしていたが、一年後に欲深い伯爵に売り飛ばされ、悲惨な生活を送ることを夢にみてしまう…!
そんな自らの未来を変えるべく、冷静沈着で残酷“戦場の黒ライオン”と呼ばれるタラン公爵に契約結婚を提案する!
公爵を愛さないことを約束するルシアだったが…?!
ビビアン・ヘッセ(ルシア):主人公。16番目の王女。親しい相手からはルシアと呼ばれている。先の未来を夢の中で見ることが出来る。ヒューゴと契約結婚をする。
ヒューゴ・タラン:公爵。黒髪に赤い目。ルシアと契約結婚をする。
ジェローム:執事。ファビアンの兄。
ファビアン:補佐官。ファビアンの弟。
フィリップ:男爵。タラン家専属の主治医。タラン家の血筋を絶やさないことを目的としている。
ミシェル・コルジャン;伯爵夫人。社交界の教母として名高い。ルシアの指南役。
ケイト・ミルトン:ルシアの友人。コルジャン伯爵夫人は大叔母。
ノルマン:小説家。アイディアをルシアから提供してもらう。
クェイズ・ヘッセ:皇太子。
ソフィア・ローレンス:ヒューゴの元恋人。別れの印として、黄色のバラの花束を渡される。
ロイ・クロチン:タラン公爵の右腕。狂犬という異名を持つ。
ディーン・ヘバ:タラン公爵家の騎士。
ダミアン:ヒューゴの息子。現在8歳。
エリオット・カリス:騎士団長。
ファルコン:伯爵夫人。結婚前まではヒューゴの愛人だった。
バートン:伯爵。ルシアの夢の中での夫。

141話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 愛という感情
[あなたは恋に落ちたようですね]
王の⾔葉は粘り強い残像のように残り、消えることを拒否した。
余韻を楽しみながら、ヒューゴはルシアを抱きしめ、優しく背中を愛撫する。
冷たい⼿で彼⼥の滑らかな肌を感じたとき、彼は呆然とした。
愛。
ヒューゴは⾃分の経験に照らして、⾎縁関係の強い感情は認めていた。
しかし、1ミリの⾎も共有しなかった男性と⼥性が出会い、血よりも強い関係を持つことができるという信念は理解できなかった。
彼にとって、⼥性は単なる楽しみのためのパートナー。
自身の富と⼒に、蛾のようにまとわりつく⼥性を軽蔑することはなかった。
なぜなら、それは彼らがお互いに交換した⾃然で合理的な取引なのだから。
⼥性関係だけでなく、ヒューゴの⼈⽣⾃体においても、それは絶え間ない取引の継続。
結婚も同じ。
最初は間違いなく損失のない素晴らしい取引だった。
⾁体的な満⾜はボーナスだと。
自分の妻は満⾜のいく取引相⼿だった。
しかし、気がつけば、彼の感情状態は繰り返し急落し、上昇していた。
不安定な状態を認識した瞬間から、不安定な状態での安定性の奇妙な平衡を歩き始める。
静かな満⾜と苦痛な不安が⼼の中で共存していた。
(どうしてこんな⾵になったのだろうか?)
ヒューゴは振り返り、⾃分のこれまでの歩みを辿る。
彼はルシアに関しては完全にリラックスしていた。
妻へ警戒する部分は一つもない。
彼⼥は王族だったが、王室との関係はもちろんのこと、親戚もいない。
彼⼥は権⼒や貪欲のような個⼈的な欲求を持っていなかった。
ヒューゴのような捕⾷者の⽬には、彼⼥は⻭や⽖のない⼩さな草⾷動物にしか見えない。
とても弱いが、自分の⾜元で恐れることなく平和を楽しむ彼⼥の能⼒は魅⼒的だった。
今まで、彼の側に彼⼥のような⼈は誰もいなかった。
とても気持ちが良く、安⼼してリラックスでき、警戒する必要もない。
⼼地よい安らぎで、ヒューゴの⼼と体は安らぎ、彼は警戒を緩めていた。
その感情を否定すればするほど、引き返すのが難しくなる。
ダムで塞ぐことができる⼩川ではなく、巨⼤な海に変貌していた。
彼の呪われた⾎統の中で、消すことのできない喉の渇きがその中に眠っている。
酒を飲んだり、⼥性に酔ったり、⼈を殺したりしても、喉の渇きは癒されなかったが、彼⼥だけはその喉の渇きを和らげることができた。
そして同時に、彼⼥はヒューゴに別の圧倒的な喉の渇きを与える。
「・・・愛?」
その⼀⾔だけでは彼⾃⾝の途⽅もない変化を定義することは出来ないでしょう。
「・・・殺したい」
ヒューゴは彼⼥が眠っていると思っていたが、ルシアの⼩さな囁きをはっきりと聞く。
まどろみの中で、ルシアは宴会場で出会ったマートン伯爵のことを考え続けていた。
彼⼥は彼への恐れを克服したが、その代わりに彼⼥の怒りが押し進められる。
自分があのような下品な豚の⼿で苦しんでいたという事実が、彼⼥に怒りと悔しさを感じさせていたのだ。
現実と夢が逆になり、ルシアはマートン伯爵への怒りを呟いていた。
衝動的に話した後、ルシアは後悔する。
目の前の暖かい体に抱かれていることに気づいたから。
ヒューゴが尋ねたとき、ルシアは何を答えればいいか分からなかった。
背中に感じる彼の手が動かなくなるが、それは一瞬だけ。
ルシアはヒューゴの穏やかな心臓の鼓動を聞くことができた。
「誰を殺して欲しい?」
自分をなだめるような柔らかな声。
「殺す⽅法はたくさんあります。⼈は病気で死ぬことができ、⼈は事故で死ぬことができ、⼈は不審者によって殺されることができ、⼈は盲⽬的な熱情の事件で死ぬことができ、そして⼈は犯罪者として死ぬことができます。反乱を起こせば、家族でさえ跡形もなく姿を消すことができます」
「もう・・・」
自分をからかうような言葉に、ルシアの心はリラックスした。
あのゴミを思い出させることに自分の感情を無駄にすることを愚か者のように感じたのだ。
「誰なのか聞かないのですか?普通はそれが最初のはずです」
「別に誰であろうと気にしません。しかし、相手が王であるならば、今は少し難しいでしょう。少しだけ時間が欲しい」
ルシアの意識が即座に覚醒する。
彼女の表情は暗闇の中で青ざめていた。
「馬鹿じゃないの?あなたは何を言っているのですか!?誰かが聞いたら、あなたは殺されます!」
「誰が私を殺せる?」
ヒューゴは「王様でさえ私を殺すことはできないが、私は王を殺すことができる」と傲慢に言い放つ。
ルシアは目の前の男を⾒た。
自分が大騒ぎしていることが馬鹿らしく感じる。
「はぁ・・・。了解しました。私が間違っていたわ。息を無駄にしました」
ルシアが不平を⾔って再び横になると、ヒューゴは笑って彼⼥を抱きしめる。
ヒューゴは冗談を言ったり、ハッタリを言うことはなかった。
彼女が本当に王の首を求めていたら、今から計画を立てる必要があるだろう。
頭がおかしくなりそうだった。
(誰だ?)
ヒューゴの⾚い⽬が危険なほどに輝いている。
誰が彼⼥の⼼に闇を引き起こしたのだろうか?
そのような報告を受けた覚えはない。
彼女に何が起きているのか尋ねて、その原因が誰であるかを尋ねようと考えたが、すぐに控える。
真剣に質問するよりも、冗談のように流した方がいいと考えたからだ。
彼⼥の⼼に闇を運ばせたくなかった。
「あなたが誰かを憎み、耐えるのが難しいのなら・・・」
ヒューゴの囁きがルシアの⽿に流れ込む。
「必ず教えてください」
彼⼥の⼼に闇が生まれた、その全てを取り除く。
「・・・何をするつもりなの?」
「分かりません。何をすればいいでしょうか?」
言葉は柔らかいが、ルシアはなぜか危険な空気を感じる。
「約束してください。必ず教えてくれると」
「・・・約束します」
「しかし、それは決して起こりません」とルシアは付け加えた。
ヒューゴは彼⼥の唇にキスをし、彼⼥をしっかりと抱きしめる。
歴史は、男性が⼥性に夢中になったときに⽀払うべき厳しい代償の証拠を教えていた。
彼は、これまで女性に夢中になって倒れた多くの王たちを嘲笑してきた。
彼らの気持ちを理解できる日が来るのは近い将来の話。
マートン伯爵のことは克服したように見えましたが、思っていた以上に禍根は深いようです。
マートン伯爵の再登場の可能性もあるかもしれませんね。
ヒューゴのルシアへの依存度が日に日に上昇していくのが分かりますね♪
ルシアがクェイズを殺して欲しいと言えば、ヒューゴは躊躇なく殺すでしょうね。


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