こんにちは、ツバサです。
【ルシア】を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

16番目の王女のため、誰からも奉仕されることなく宮殿の端で暮らしていた「ビビアン」は、12歳の頃から夢で未来を見るようになる。
18歳になった王女「ビビアン」は侍女を装い「ルシア」として毎週町に出掛け、自由な時間を過ごしていたが、一年後に欲深い伯爵に売り飛ばされ、悲惨な生活を送ることを夢にみてしまう…!
そんな自らの未来を変えるべく、冷静沈着で残酷“戦場の黒ライオン”と呼ばれるタラン公爵に契約結婚を提案する!
公爵を愛さないことを約束するルシアだったが…?!
ビビアン・ヘッセ(ルシア):主人公。16番目の王女。親しい相手からはルシアと呼ばれている。先の未来を夢の中で見ることが出来る。ヒューゴと契約結婚をする。
ヒューゴ・タラン:公爵。黒髪に赤い目。ルシアと契約結婚をする。
ジェローム:執事。ファビアンの兄。
ファビアン:補佐官。ファビアンの弟。
フィリップ:男爵。タラン家専属の主治医。タラン家の血筋を絶やさないことを目的としている。
ミシェル・コルジャン;伯爵夫人。社交界の教母として名高い。ルシアの指南役。
ケイト・ミルトン:ルシアの友人。コルジャン伯爵夫人は大叔母。
ノルマン:小説家。アイディアをルシアから提供してもらう。
クェイズ・ヘッセ:皇太子。
ソフィア・ローレンス:ヒューゴの元恋人。別れの印として、黄色のバラの花束を渡される。
ロイ・クロチン:タラン公爵の右腕。狂犬という異名を持つ。
ディーン・ヘバ:タラン公爵家の騎士。
ダミアン:ヒューゴの息子。現在8歳。
エリオット・カリス:騎士団長。
ファルコン:伯爵夫人。結婚前まではヒューゴの愛人だった。
バートン:伯爵。ルシアの夢の中での夫。

131話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 異母兄弟との対面
今⽇の⼣⽅から始まる3⽇間の宴会は、外宮殿の広々としたホールで開催されるが、祝賀会は内宮殿で開催された。
⾺⾞は王宮に到着し、内宮に⼊ると減速する。
内宮では、⾺⾞が特定の速度を超えて移動することが制限されているのだ。
速度が遅いため、馬車内部の揺れはほとんどない。
ヒューゴはルシアに寄りかかり、⾺⾞の壁に押し付けて、彼⼥にキスを始めた。
しばらく前から、彼は欲望を抑えていたのでイライラしていたのだ。
突然のディープキスに、ルシアの顔はすぐに真っ⾚になる。
唇が離れたとき、彼らは興奮に満ちていた。
「ヒュー、あなたの唇が化粧で汚れています」
ヒューゴは唇を⼿でこすって確認し、ピンクの⼝紅が塗られているのを確認した。
「⼿で拭くと広がりますよ」
ルシアはハンカチを財布から引き出し、ヒューゴの唇を拭こうとする。
ヒューゴはそれを取ることさえ考えず、再び彼女にキスをした。
⾆をルシアの⼝に織り込み、彼⼥に深くキスした後、彼⼥の唇に数回の軽いキスをする。
ヒューゴは彼⼥の顔が真っ⾚になるのを⾒て、嬉しそうに囁いた。
「あなたの唇は綺麗になりましたね。私はどうですか?」
ルシアはようやく彼の「綺麗」という言葉の意味に気づく。
ヒューゴの笑顔を睨みつける。
「完璧にメイクされていたのに・・・」
「あなたには必要ありません。将来的には、口紅をつけないでください」
「・・・どうして?」
「万が⼀私があなたを汚す場合に備えて」
「じゃあ、キスしないでください!」
「どうして?キスをしたらダメなのですか?」
ヒューゴが拗ねたように反論したとき、ルシアは⾔葉を失った。
「化粧の花は⼝紅です。それは最後の仕上げのようなものです」
「口紅をしなくても、あなたは綺麗ですよ」
ヒューゴは、ルシアの⾚く湿った唇を⾒るたびに飲み込みたい衝動に駆られていた。
彼⼥の繊細な唇を吸って、彼⼥の柔らかい⾆を苦しめたかった。
彼⼥の唾液を飲み込み、⾚くなった⽬で息を切らす彼⼥を⾒たかった。
なぜ自分が我慢をしなければならない?
我慢するつもりもないし、そうしたくもなかった。
ヒューゴの唇が再び近づくのを⾒て、ルシアは手で彼をブロックする。
彼の不幸な表情を⾒て、強い拒絶を表明した。
「お願いします。これから重要なイベントなのですから」
ヒューゴは素直に引き下がり、⾺⾞にもたれかかる。
重要なイベントとキスがどのように関連しているかを知らないが、それが重要なイベントであったということは真実だった。
それは新たな王を祝うからではなく、彼⼥の社交界デビューだったから。
ゆっくりと動く⾺⾞が⽌まる。
ヒューゴは⽴ち上がり、最初に⾺⾞から降り、次に⼿を内側に戻す
ルシアは深呼吸をしてから立ち上がった。
彼の⼿を取り、慎重に階段を降りる。
「緊張していますか?」
「若干は」
ヒューゴは彼女の指先にキスをする。
「あなたよりも地位の⾼い⼈は、数える程度です。あなたの前で緊張しなければならないのは他の⼈たちだ」
「ええ」
ルシアが優しく微笑む。
ヒューゴも笑顔を浮かべて、前に歩き始めた。
ルシアも前に出て、先を⾒据える。
ホールに⼊るとすぐに、ルシアは何⼗、何百もの視線が自分に向かっているのを感じた。
無意識のうちに、ヒューゴの⼿を強く握る。
彼の⼤きな⼿が自分を⽀えた。
自分は⼀⼈ではない。
彼がそばにいたから。
ルシアの⼩さな不安は消えた。
ルシアは彼の先導に従い、まっすぐ前を歩き、周囲の視線を無視することにした。
ヒューゴが⽴ち⽌まると、ルシアも⽴ち⽌まる。
彼が背中を曲げて頭を下げると、彼女もそれに続いて腰を曲げた。
「顔を上げてください。ついに有名な公爵夫⼈に会うことができたのですから」
「ああ・・・」
ルシアが誰に挨拶しているのか気づいたのは、頭を上げた後。
フォーマルな服装で覆われ、頭に⻩⾦の冠をかぶった男性。
彼はキセノンの王、9番⽬に即位した人物。
ルシアの異⺟兄弟、クェイズ。
彼の隣には、⼥王のベスがいた。
「個⼈的には、あなたは私の妹です。そうですよね?」
「光栄の極みです」
友好的に接してくるが、話しかけてくる王には馴染みがない。
夢の中のルシアの異⺟兄弟は、⽂書化された1つの命令を送り、マートン伯爵と結婚した。
ルシアは王に対して恨みを持っていない。
王の関⼼の対象は、妹としての自分ではなく、公爵夫⼈としての自分なのだから。
もしこれが夢の中にだったなら、ルシアはおそらく興奮していたでしょう。
結局のところ、夢のこの時点で、彼⼥は孤独で疲れ果てていた。
しかし、この⽣涯で、ルシアには信頼できる夫がいる。
兄への愛情を切望する必要はなかった。
「あなたはこの王を「兄」と呼ぶことができますよ」
「そのような事など出来ません。法外な要求ですので、撤回してください」
それは断固とした回り道の拒絶。
クェイズはルシアをじっと⾒つめ、偽の笑い声を上げた。
この夫婦はどちらも対処するのが困難なようだから。
彼⼥は離宮の中で静かに住んでいたと言っていなかっただろうか?
クェイズは数え切れないほどの⼈々を観察してきた。
これまでの観察眼から、彼⼥は愚かな王⼥には見えない。
彼⼥の⽬は知性に満ちていた。
クェイズが座って話をしたい⼈に会うことは⾮常に稀なことだ。
今⽇初めて会った妹は、自分にそんな感覚を与えたのだった。
「私は死んだ⽼⼈が息⼦を残しただけだと思っていたよ」
「彼⼥は可愛くて、親切で、賢くて、⾃信に満ち溢れています」
ヒューゴは自分の妻を褒めるための言葉を無限に持っている。
「へぇ〜」
クェイズは妻を蕩けるような視線で⾒守っていたタラン公爵を⾒て、頭の後ろに疼きを感じた。
彼は⾃分の驚きを誰かと共有したかった。
女王と目を合わせると、ベスは含みのある笑顔を浮かべる。
(彼女はすでに知っていたのか!?)
「これは公爵の命令ですね?」
「どういう意味ですか?」
「私の妹は、初めての出会いにもかかわらず、私に対して冷たい反応なのでは?」
「兄としての役割を果たさなかったからでしょう」
ルシアは、⼆⼈がカジュアルな⾔葉を交換するのを⾒て少し驚いた。
ヒューゴと王の関係は、彼⼥が思っていたよりもはるかにオープンだったから。
ベスは、公爵夫⼈が誇りを持って夫を⾒ているのを⾒て笑顔を浮かべる。
夫を⾒て嬉しそうな表情を浮かべる彼女が可愛かった。
ベスは、タラン公爵が公爵夫⼈に堕ちた理由が分かったような気がしたのだ。
ついにクェイズとの対面!
今のルシアにはヒューゴがいるので、クェイズと仲良くなる理由はないのでしょう。
是非とも、クェイズの前でイチャイチャを見せつけてほしいですね(笑)


https://sub.tsubasa-cham.com/the-secret-of-the-hourglass-matome/

