こんにちは、ツバサです。
【目覚めたら怪物皇太子の妻でした】を紹介させていただきます。
今回は75話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ある日、目を覚ますと『野獣と令嬢』という成人向け小説のキャラクター、アンシアになっていた私。
原作のストーリーでは、婚約者である皇太子ブレイクの顔にショックを受け自殺をしてしまい、その後ブレイクも心を閉ざしてしまうという救いようのないものだったが・・・
作中での一番の推しはブレイクだったんだから・・!
これって私がブレイクの暗い幼少期を変えるチャンスかも??
しかし、そう意気込んだ先で待っていたのは・・・?
アンシア・ベラシアン:物語の主人公。皇太子妃。ダイアナの腹違いの姉。
ブレイク:呪われた怪物皇太子。
リチャード:小説の主人公。
ダイアナ・ベラシアン:物語のヒロイン。
メリッサ:アンシアの専属メイド。
エドワード:ブレイクの護衛騎士。
テステオン:皇帝。
カシル:公爵。ブレイクの叔父であり、リチャードの父親。
銀漢:皇帝直属の密偵。猫に変身できる。

75話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 千年前の記憶③
セルの姿はいつも変わらなかった。
みんなが成長し、変化している間、彼女は同じ姿のまま。
彼女はよく考えて決断したのでしょう。
私は彼女の友達だけど、彼女の事柄に干渉することはできないので、私は彼女を祝福する。
「それは素晴らしいことです、セル。おめでとう」
「ありがとう、ラオン。私は人間になる前にフィリップに私の力を与えることに決めました」
「・・・それはフィリップが望んでいたことですか?」
「いいえ。私が自分で決めたことです」
「ですが、あなたの全ての力を与えると、元の状態に戻ることはできないはず・・・」
人の体を手に入れて地球に留まったとしても、力を持っていれば、いつでも人の体
を捨てて元の状態に戻ることができた。
「フィリップも心配していましたが、私はフィリップのそばにいたいだけです!私はただ・・・、彼に何かを与えたかったのです」
どういうわけかセルの顔は不安に満ちている。
「急いで決断するのは・・・」
「ラオンテル、あなたは私の唯一の友達です。私はあなたに力を与えていませんでしたね」
「そういう意味では___」
「ごめんなさい、あなたにも祝福を差し上げます」
彼女は私の手を取り、不思議な歌を口ずさむ。
そして、強い光が彼女の全身を包み込んだ。
「ラオンは本が大好きなので、どんな言語でも読んだり話したりできるようにしました」
「目に違和感が・・・」
「すぐに慣れるでしょう。これからは、世界中の本を読んだり、言葉の壁なしにさまざまな国の人々と話をしたりできるようになります。」
ゆっくりと目を閉じて開いた後、私の目は正常に。
「・・・本当にそんな力を?」
「私はあなたに嘘をつきません」
「あ、ありがとうございます!あなたは私に力を与える必要はなかったのに・・・」
「ラオン、あなたは私の唯一の大切な友人です。さあ、これを受け取ってください」
セルは宝石が入ったネックレスを私に手渡した。
「これは?」
「私はすべての力をフィリップに与えるので、あなたに少しの祝福を与えただけです。ですから、それは私からの贈り物です」
「そんな・・・。私には勿体無い物です・・・」
私は彼女にネックレスを返そうとするが。
「プレッシャーに感じないでください。これは友情の贈り物です。ラオン、結婚しても忘れないでください。私がどこにいても、どれだけ離れていても構いません。ネックレスには魔法があり、いつでも私に会いに来ることができます」
セルは微笑んで私の首にネックレスを掛けた。
ネックレスは「光の涙」
光の涙は、セルファニアが私にくれた友情の証だった。
それは光の後継者を決定するための道具ではなかったのだ。
「セルがどこにいるのか教えてください。私は彼女に会いたいの」
私の願いにネックレスは光を放つ。
ネックレスは光を放ちながらゆっくりと動き始めた。
暑くなり、砂嵐が発生しているので、目を開けるのも難しい。
泥の腐った悪臭で息が苦しかったが、少なくとも私を導く光は存在する。
すぐに、別の思い出が頭に浮かんだ。
・
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・
「フィリップ、結婚式おめでとうございます」
戻った後、フィリップを訪ねて祝福する。
「ああ・・・」
しかし、彼はいつものように、無表情のまま。
以前から感情を見せないけれど、私が北から戻って以来、彼の態度はさらに冷たくなっている。
「何か問題が?」
「え?」
「あなたはもうすぐ結婚するのですよ!もっと笑って!」
「・・・ラオンテル、あなたは私にあなたのように愚かな行動をさせたいのですか?」
「私?私がいつ愚かな行動を?」
「あなたの婚約が確認されたと聞きました」
「ええ・・・」
「ついにあなたは皇太子妃になるのですね」
彼の言葉は皮肉めいていた。
言い返したいけれど、フィリップが皇室を憎んでいることは知っている。
もし私が彼だったら、私も自分を捨てて母親を殺した皇帝を憎むでしょう。
「ご存知のとおり、私はラクシュルが長い間好きでした。彼は本当にいい人ですから」
「・・・」
「フィリップ、あなたは私の結婚式に来てくれるでしょう?」
「・・・」
彼がどんなに怒っていたとしても、これは酷すぎないでしょうか?
彼がセルにとって貴重な人物であることを知っていたので、私は怒りを抑えた。
「ねえ、私はセルが人間になる前にあなたに彼女のすべての力を与えるつもりだと聞いたわ」
「そうだな」
「フィリップ、あなたは彼女を止めることができますか?」
「どうして?」
「彼女がすべての力をあなたに与えると、セルの体を傷つけるでしょう。だから、あなたは彼女に少し大きな力を与えることができますか・・・?」
「どうして?ラオンテル、私がラクシュルよりも強くなるのではないかと心配していますか?」
フィリップは私に冷たく答えた。
「・・・どういう意味ですか?」
彼は突然ラクシュルについて言及する。
「結婚式があったら行きます」
フィリップは返事をせずに冷たく去っていく。
その夜、セルが私に会いに来た。
「なぜフィリップに言ったのですか!?」
彼女の突然の叫び声に、私は困惑する。
「セル、何か問題があったのですか?」
「あれが私が望んでした物です!私がフィリップに力を与えたかったのです!」
「す、少し落ち着いて」
「ラオンテル、あなたは私に幸せになってほしくないのですね」
「え・・・?」
「ラオンテル、私はもうあなたの友達にはなりません」
セルは涙でいっぱいの目で私を睨みつけて姿を消した。
彼女はその日以来、一度も私の元を訪ねたことはない。
光の涙に呼びかけても反応はなかった。
フィリップは彼女と一緒に姿を消した。
それでも、彼らが私の結婚式に来てくれることを願う。
彼らと約束したから・・・。
・
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しかし、私たちは結婚しなかった。
皇室では、8番目の皇后の死から始まる疫病が発生したのだ。
吐血や高熱で皮膚が黒くなる皮膚病で、最終的には死に至る。
さらに、それは非常に伝染性の高い物だった。
今までに見たことのない病気。
10月に予定されていた結婚式は延期されて、私とラクシュルは代わりに治療法を探していたのだ。
病気が広がると、皇帝は宮殿から逃げだした。
そして、ラクシュルは皇帝に代わってすべての事柄を担当することに。
政治だけでも難しいのに、病気の蔓延も防がなければならなかった。
そのため、ラクシュルはほとんど眠れていない。
「ラクシュル、しばらく眠れませんか?」
「私は皇太子です。私には自分の責任があります」
「あなた一人で全部を背負わないでください」
彼は疫病が蔓延している場所に行き、状況を把握し、病人に直接会っている。
ラクシュルも病気になったら?
けれど、言葉を吐き出せば現実になるのではないかと恐れていた。
だから私は口を閉じたままに。
「ラオンテル心配しないでください、私は元気ですから」
ラクシュルは心配していた私を慰め、しっかりと抱きしめてくれる。
その翌日、彼の体に黒い斑点が現れた。
フィリップとセルファニアはどこに?
疫病の原因は、二人と関係しているのでしょうか?
皇帝は想像以上の愚王でしたね・・・。
ラクシュルにも疫病の症状が発生しましたが、ラオンテルはどうするのでしょうか?



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