こんにちは、ツバサです。
【目覚めたら怪物皇太子の妻でした】を紹介させていただきます。
今回は121話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

ある日、目を覚ますと『野獣と令嬢』という成人向け小説のキャラクター、アンシアになっていた私。
原作のストーリーでは、婚約者である皇太子ブレイクの顔にショックを受け自殺をしてしまい、その後ブレイクも心を閉ざしてしまうという救いようのないものだったが・・・
作中での一番の推しはブレイクだったんだから・・!
これって私がブレイクの暗い幼少期を変えるチャンスかも??
しかし、そう意気込んだ先で待っていたのは・・・?
アンシア・ベラシアン:物語の主人公。皇太子妃。ダイアナの腹違いの姉。
ブレイク:呪われた怪物皇太子。
リチャード:小説の主人公。
ダイアナ・ベラシアン:物語のヒロイン。
メリッサ:アンシアの専属メイド。
エドワード:ブレイクの護衛騎士。
テステオン:皇帝。
カシル:公爵。ブレイクの叔父であり、リチャードの父親。
銀漢:皇帝直属の密偵。猫に変身できる。

121話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side セルファニア②
ラオンテルは私に助けを求めていた。
私が渡したネックレスを持って必死に。
彼女の言葉から、私は多かれ少なかれ何が起きたのか想像できた。
フィリップは歪んだ力を使って皇居に病気を広めた。
私の存在を完全に隠している間に、多くの人々が命を落とすことに。
ショックを隠すことができない。
「どうしてここに来たんだ、セル?」
突然、私はフィリップの声を聞いた。
「フィリップ、あなたは・・・、皇太子を殺したのですか?」
そう質問したとき、彼の表情は固まった。
「どうやって知った?」
「フィリップ・・・」
「あなたが私にすべてをくれたと言ったとき、あなたは嘘をついたのですか?他にも何か力を隠しているのですか?」
彼の悪行が明らかにされたとしても、フィリップはまだ許しを求めない。
むしろ、彼は私の力について質問した。
袖を引き上げて腕を露出させる。
「フィリップ、これを見てください」
「それは?」
「私はあなたのせいで罰せられました」
その瞬間、フィリップは青ざめた。
「そんなことが起きたのなら、なぜもっと早く言わなかった!?」
私を心配してくれているの?
このような状況の中でさえ、私はそう考えてしまう。
けれど、その期待はすぐに打ち砕かれてしまった。
「それは私にも起こりますか?」
「・・・心配しないでください。この罰は私だけに与えられます」
「それなら良かった」
フィリップは安堵のため息をつく。
私に対する不安や謝罪の感情を見つけることはできなかった。
フィリップの本質に気づいてしまう。
それにもかかわらず、私は彼を手放すことができなかった。
皇帝とラクシュルが亡くなった後、フィリップは私を首都に連れ戻した。
私が病気であったとしても、彼は私を捨てなかった。
それだけでも、私はとても嬉しくなってしまう。
戻ったとき、私はラオンテルに謝罪した。
「ごめんなさいラオン。ごめんなさい。ラクシュルに何が起こったのか知りませんでした。ごめんなさい。それは私のせいです・・・」
ラオンテルが真実を知れば私を憎むのではないかと恐れて、言い訳をしてしまう。
「ラオン、ごめんなさい。ごめんなさい。私のこと嫌いになりました?あなたは私が嫌いですよね?本当にごめんなさい」
「セル、私はあなたを嫌っていません。戻ってきてくれて嬉しいわ」
ラオンテルが私を抱きしめてくれた。
彼女はおそらく何が起こっているのか知らないでしょう。
フィリップは王位に就き、私を誰の目にも見えないようにした。
私の体は黒いすすで覆われている。
けれど、フィリップは何も言わなかった。
フィリップが実際に気に入ったのはラオンテル。
彼は光の力を得るために私を利用しただけ。
事実を知り、私はラオンテルに真実を語ることに。
しかし、彼女はラクシュルの死は自分のせいだとさえ言ったのだ。
それにもかかわらず、ラオンテルは私の味方に。
その時に気づいた。
私に誠実であったのはラオンテルだけだったことに。
フィリップは最初から最後まで私を利用しただけ。
私に近づき、私の力を奪うためだけに自分と結婚するように頼んだ。
フィリップはラクシュルを含む無実の人々を殺して、ラオンテルを得るために皇帝になった。
フィリップは悪だった。
実際、私は以前から知っていた。
知っていたけれど、それでもフィリップを愛するのをやめることができなかったのだ。
しかし、フィリップを止めるにはもう手遅れ。
ラオンテルは皇后の宮殿に閉じ込められていた。
すぐに、フィリップが犯した罪の見返りに私は死ぬでしょう。
しかし、フィリップはラオンテルにのみ焦点を合わせ、私を一瞥することさえしない。
私が生き残ることができる唯一の方法は、私が人の体を捨て、力を取り戻し、フィリップを罰した場合だけ。
けれど躊躇してしまう。
それでも、フィリップがラオンテルに彼と結婚させようとしたとき、私は我慢できなかった。
ラオンテルを守ろうとしたのは私たちの友情のため?
それとも単なる嫉妬?
その理由は分からない。
私は皇后の宮にラオンテルを探しに行った。
彼女は私から受け取った光の祝福を喜んで返してくれた。
フィリップは、私の傷を治すことを考えるどころか、私がすぐに死ぬことを実際に望んでいたのに。
やっぱり、ラオンテルは私の唯一の友達だ。
彼女は最初から私の友達であり、私が信頼できるのは彼女だけ。
「彼女は私の唯一の友達です」
私はフィリップを排除し、ラオンテルを救うわ。
フィリップの元に向かい、受けたすべての力を集めた。
彼が力についてどれだけ学んだとしても、彼は女神のスキルに匹敵することができない。
殺そうとするとすぐに、フィリップは叫んだ。
「愛してます!」
「・・・」
突然の告白に私は躊躇ってしまった。
「セル、私はあなたを愛しています。女神よ、あなたに比べて私はとても無力でした。だから私は追いつきたかったのです。私は間違いを犯しましたが、あなたに私を誇りに思ってもらいたいと思いました。だから怒らないでください」
フィリップが私の手を握りながら懇願する。
愚かにもその言葉を信じた瞬間、鋭い剣が私を突き刺した。
フィリップが私を殺そうとした。
彼は私を刺し、生きたまま燃やそうとしたのだ。
フィリップは強かったが、女神の力はさらに強い。
彼が軽蔑的な視線で私を見下ろす。
体の黒い斑点は消えたけれど、今は火傷の傷跡が残ってしまう。
「怪物め!今すぐに死ね!」
フィリップが剣を私のお腹に再び押し込むと叫んだ。
「死ね!今すぐに死ね!醜い怪物が!」
「・・・」
「お前が死ななくても、私はお前を封印することができます。貴様を永遠に暗闇の中で生きさせてやる!永遠に苦しみを味わえ!」
フィリップは私を彼の市民への生贄として捧げた。
彼は私の力を奪い、混沌の谷に封印する。
死刑にされる直前、私は最後の残りの力をラオンテルに送った。
「ラオン、私を救ってください。私を救ってください!」
暗闇の扉に封印された私は、毎日ラオンテルに助けを求めた。
絶え間なく痛みを感じ、燃える火に囲まれた小さな空間に閉じ込められたまま。
けれど、ラオンテルが私を救いに来ることはなかった。
私は、彼女に与えた光の力を通して世界を見た。
しかし、ラオンテルを見ることができない。
フィリップが何かしたのでしょうか?
「何とかしてここから出ないと」
残りの力を集め、フィリップの子供たちにメッセージを残す。
[私は光の女神です。フィリップに騙されました。私は自分の力を奪われ、混沌の谷に閉じ込められました。彼は多くの罪を犯しました。彼は光の力を使って無数の人々を殺しました]
しかし、フィリップの行動は私の予想を超えた。
発見される危険に晒されたとき、彼は容赦なく自分の子供たちを殺したのだ。
「どうすればいいの?」
別のメッセージを残したとしても、フィリップは子供を再び殺すでしょう。
無実の子供を犠牲にすることはできません・・・。
「だけど、それはフィリップの息子よ!フィリップは私を殺した!私とラオンを閉じ込めたのはフィリップよ!彼は自分の子供さえ殺しました!なぜ躊躇する必要があるのですか?なぜ私は罪悪感を感じる必要がありますか?フィリップを止める必要があります!」
私はフィリップの子供たちの体にメッセージを残し続けた。
ある日、ラオンテルからの呼びかけが。
彼女は私を救いに来てくれると言ってくれた!
けれど、彼女は嘘をついた。
結局、ラオンテルは私を救うために来なかったのだから。
「ラオン!ラオン、どこにいるの?ラオン・・・!」
私はラオンテルが好き。
私の唯一の友人。
しかし今、フィリップの心を独占したラオンを嫌い、二度と彼女のニックネームで彼女を呼ぶことはなくなった。
「ラオンテル!ラオンテル、私を救ってください!」
何年にもわたって、私は彼女の名前を呼ぶ。
私はラオンテルが嫌いだ。
自分を救わなかったラオンテルに憤慨した。
それでも、ラオンテルは私が頼める唯一の人。
果てしなく続く暗闇の中で、四方を燃える炎に囲まれたまま、私はラオンテルの名前を呼ぶのをやめなかった。
ラオンテルとフィリップに与えた光の力は、ベラシアン家の子孫と呪いの後継者に受け継がれた。
しかし、子孫の力は弱すぎて、私の声さえ聞こえない。
それは呪いの後継者も同じ。
おそらく痛みのせいで、彼らは私の声さえ聞くことができないのでしょう。
彼らが痛みで死んでいくのを見たとき、私は罪悪感と苦痛を感じた。
しかし、時が経つにつれ、恨みと憎しみだけが残っていく。
「痛いの?だけど、私はもっと酷い痛みを経験しました!私も死ぬことはできません。泣いたりしないでください!」
私は一人で戦わなければならなかった。
なんとか闇の扉に少し隙間を開けても、フィリップの子孫が再び私を中に封印する。
「私は彼らを殺す!私はすべてを破壊するわ!帝国を含むフィリップが持っているすべてのものを破壊します!」
千年の間に、私の心は怒りと失望に満ちていく。
それからある日、ラオンテルが現れた。
「ラオン!私です、私はここにいます!」
私の友人が助けに来てくれた!
私の唯一の友達が!
彼女の存在を感じた瞬間、千年分の恨みは突然消えた。
しかし、どれだけ叫んでも、ラオンテルは私の声を聞くことができない。
「ラオンテル、聞いてください。ラオンテル!」
セルファニアの苦しみが辛い・・・。
全ての元凶はフィリップですよね!
彼への同情が一切湧きません。



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