こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は98話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

98話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エクシーズ・ロチェスター
ところで、考えてみればおかしいという言葉がある。
セアはカリックスが好きだと思っていた。
彼に執着しているように見えたから。
しかし、首都に来てセアの言動をじっと見てみると、カリックスに対する彼女の好感は偽物のように見えた。
セアは本当にカリックスが好きなのではなく、そんなフリをして演じているように思える。
だから彼女の本当の目的はカリックスの心を掴むことではなく、別の何か。
それが何なのかは分からないけど・・・。
(7年前、いきなり深淵の扉が開いたことも調べてみないと。カリックスはすでに調査は終えたと思うけど、それでも何か指摘できることはないかな?一部分だけど、私には原作の記憶が残っているから)
そう考えながら頷いていると、カリックスの訝しげな声が聞こえてきた。
「ルール、何をそんなに考えているのですか?」
私はニッコリ笑って顔を上げる。
「大したことではないです。もし体の調子が良ければ、朝食を食べてから私と少し散歩をしませんか?」
「今してはいけない話なのですか?」
「心の準備がちょっと必要なので少し待ってください」
「分かりました。では、とりあえず朝食から食べましょう」
「はい」
しばらくして、私たちはテーブルに向かい合って座り、簡単に朝食をとった。
食事を終えてまた体を洗った後、楽な普段着を着て髪を梳かす。
すべての準備を終えた後、カリックスはそばに近づき、私に手を差し出してきた。
「ルール、じゃあ行きましょうか?」
私はそっと笑いながら彼の手を握る。
昨夜、私は眠っている彼の隣で無数の悩みをした。
今まで誰にも話したことのない私の秘密を、彼に打ち明けるかについて。
前世の秘密を打ち明ければ、カリックスは私のことをもっとよく理解するだろう。
私たちの間に微弱に残っている傷と不信も綺麗に消えるはず。
「今日はいい天気ですね。ちょうど日差しがいい時に合わせて出れたようです」
横を歩いていたカリックスが私の方を振り返り、ニッコリと笑った。
彼が言ったように、今日の天気はとても晴れている。
カリックスと私は手を取り合ってゆっくりと庭を歩く。
大きな木を見て私は昔のことを思い出す。
『大丈夫です、ルール。私が受け止めますから、飛び降りて大丈夫』
『でも・・・』
『絶対に逃しません。約束します』
幼い頃、ロチェスター邸で飼っていた大きなドーベルマンが怖くて木に登ったことがあった。
登るときは難しくなかったが、降りようとすると地上が遥か遠くに見えたのだ。
その時、カリックスが私を助けてくれたことを思い出す。
その記憶を思い出し、私は彼の青い瞳に向き合った。
カリックスは彼の父親である前元大公だが、母親である大公妃とは驚くほど似ている部分がない。
むしろ、彼は遠い先祖であるエクシーズ・ロチェスターとよく似ていた。
こういうのを隔世遺伝と言うが・・・。
<エクシーズ・ロチェスターは煩わしい場所が嫌いだった。彼は社交活動を嫌って自宅に隠遁しているのが好きだったが、必要ならば熟練した交渉家になることを躊躇わなかった。ややこしく繊細な趣向だから誰でもそばに置かなかったが、アリアナ・ロチェスターとは一時も離れたくなかった。彼は彼女をそれほど愛し、大切にしていた>
もしかして、カリックスはエクシーズが転生した人物!?
私は彼の顔をギュッと掴んで詳しく調べたが、肖像画のエクシーズ・ロチェスターとは全く似ていなかった。
エクシーズ・ロチェスターは黒髪で黒の瞳。
その遺伝子が世代を経て薄くなったのか、エクシーズのように黒い色彩を生まれ持った子孫は数百年間ただ一人もいない。
「ルール、何をそんなに考えているのか気になりますが・・・。まずは、あなたの秘密について聞かせてくれますか?」
「はい・・・、そうですね」
私は頷いて彼の手を握る。
そして近くのベンチに一緒に座った。
私は膝の上に置いた手を取り合ったまま、静かに話を切り出す。
「カリックス、幼い頃、私たちが初めて会った日を覚えていますか?」
「忘れられません。あなたが私を見るやいなや座り込んで泣き出したのですから」
「あ、あはは・・・」
私は照れくさそうな笑みを浮かべた。
「あの日、あなたは髪色より薄いピンクのドレスを着ていましたね。端に白いレースとウサギの刺繍が入って、とても可愛い服でした」
「・・・え?」
私は一瞬ビクッとする。
「それを、全部覚えているのですか?」
震える声で尋ねると、カリックスは躊躇うことなく答えた。
「はい、全部覚えています。あなたのことは何でも」
ルールが前世を打ち明けても、カリックスは特に動揺しない気がしますね。
エクシーズ・ロチェスターとは何か関係があるのでしょうか?





