こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は92話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

92話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 4分だけ
カリックスはしばらくしてパジャマを持って帰ってきた。
私は彼を不満そうにチラリと見て、パジャマを手に入れようとする。
ところが彼は直ぐに渡さず両手でパジャマを広く広げた。
まるで自分が着させてあげようとしているかのように。
「自分で着ますから、こちらに渡してください」
そう言ったが、カリックスはびくともしない。
絶対に自分で着させるつもりのようだ。
不満そうに睨みつけると、彼は微笑んでパジャマを持って近づいてくる。
ネックラインの外に頭をグイッと引き抜くと、カリックスの顔が目の前に。
チュっ。
カリックスは私の唇を盗むように短くキスをした。
彼の瞳が愛らしいものを見るように私を見つめている。
私は苦笑いしながら袖に腕を通す。
胸元にかけてある裾を下に下ろそうとしたが、カリックスは私を倒すように寝かせた。
「ゆっくり休んでって言ったじゃないですか?」
体に密着してくる彼を見上げながら尋ねると、カリックスが哀願するように答える。
「5分、いや、10分だけいただけませんか?」
「3分」
「短すぎます」
「じゃあ4分で」
するとカリックスは少しため息をつき、分かったかのように頷いた。
残念な気配が歴然とした彼を見て私は意地悪に笑い、カリックスは繊細な手で私の顔を撫でてそっと唇を重ねてきた。
優しく、柔らかく。
キスはしばらく続いた。
4分が経ったはずなのに、カリックスが唇を離す気配はない。
4分だけ虐めることにしたくせに。
破廉恥な人なんだから。
しかし、そう思いながらも、私は彼を押しのけなかった。
疲れているけど、私も彼が欲しいから。
ようやく唇が離れると、長い間接していた部分がヒリヒリする。
しかし妙に、その苦しい感覚さえ恍惚とした。
カリックスの青い瞳は気だるげな光を帯びて、私をじっと見下ろす。
今、彼は獲物を前にした植えた猛獣のようだったが、私に配慮して欲望を自制しようと努力しているように見えた。
カリックスの唇の間から苦しい呻き声が上がる。
彼は眉をひそめ、ゆっくりと体を起こし、シーツに手を握り締めた。
「・・・お手数をかけてすみません。疲れているはずなのに、早く休んでください」
すぐにベッドから出ようとする彼を、私は衝動的に捕まえた。
カリックスは私を大きく動かし、振り返る。
その状態で数秒間じっとしていて、私の手首をそっと掴んで離そうとした。
けれど、私は彼の手をギュッと握って阻止する。
するとカリックスは唸り声で警告した。
「私の忍耐力を試さないでください、ルール」
私は彼の裾を掴んで引き寄せながら上に乗る。
「試しているんじゃありません」
カリックスの青い瞳が揺れた。
「精神的に少し疲れているだけで、体がとても疲れているわけではありません。むしろあなたが抱いてくれたら良くなると思うので・・・、だから・・・」
言葉が続かなかった。
理解できない悪口を低く呟いたカリックスが私を引き寄せたから。
カリックスは片腕で私の腰をしっかりと抱きしめ、私の体のあちこちに唇を突っ込んでくる。
彼のもう一方の手は、私のパジャマを持ち上げるのに忙しかった。
私は彼の太ももの上に座り、膝で彼を茂木氏、ゆっくりと金色の髪を梳かす。
暗闇の中で月のように白く現れた額にそっとキスをすると、カリックスは低いうめき声を上げた。
彼が私をもっと引き寄せてキスをする。
私は彼のシャツの裾をかき分けて手を押し込んだ。
爪を立てて胸元を掻くと、喉の奥深くまで煮えるようなうめき声を上げた。
「カリックス・・・」
彼の名前を囁くと、カリックスはもう我慢できないかのように私を寝かせてパジャマを脱がせた。
月明かりが窓を超えて白いベッドに染み込む。
ドキドキする心臓の音が静寂の中で大きく鳴り響くようだった。
カリックスはシャツを脱ぎ捨てて私に体を近づける。
近くから私を見下ろす彼の顔を両手で包み、私は微笑んだ。
「夜ふかしは嫌だけど・・・」
愚痴をこぼすように囁くと、カリックスはうつむいて私の首筋にキスを浴びせた。
どんどん懐に潜り込む様子は、まるで母親を渇望する幼い動物のよう。
カリックスの頭を抱えながら足を彼の腰に巻き付ける。
そして軟弱な動物をなだめるように彼を撫でると、カリックスの体が突然固まった。
良い雰囲気の途中でカリックスに異変が・・・。
彼の身に何が起きたのでしょうか?





