こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は91話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

91話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- セアの意中
セアが皇太子を支持する理由が疑わしい・・・。
皇太子とセアが結託したなら、ラティーシアを危険に陥れた黒幕はセアなのかもしれない。
(皇太子もチェドワース侯爵も、全部セアの手駒かもしれないわ)
行き過ぎた考えかもしれないが、私の心の中ではそのような疑惑が強くなった。
セアは一体何をどうしようとしているのだろう?
「楽しい時間を奪ってごめんなさい。では、もう一度舞踏会を楽しんでいただけますでしょうか?」
セアはニッコリと笑いながら皇太子に手を差し出す。
皇太子はその手を取り、彼女をダンスフロアに導いた。
止まっていた音楽が再び響き始める。
雰囲気は救いようもなく下がったが、セアと皇太子は少しも気にしないで表情で踊った。
「そろそろ行きましょうか、ルール」
カリックスが私の肩を包み込み、出口に向かう。
私はアレクシーナとアレンの方を振り返り、目で挨拶した。
私たちはすぐに舞踏会場を出て、侍従があらかじめ止めておいた馬車に乗り込む。
「疲れました」
「頑張りましたね」
ため息をつきながら手袋を外していると、カリックスが私の頭を優しく撫でてくれる。
彼の優しさに、しばらく落ち込んでいた心がすぐに明るくなった。
複雑な考えを払い除けてカリックスを見つめながらそっと微笑む。
するとカリックスは笑いながら私の額にキスをした。
「神女と大神殿の決定なんて気にしないで、ルール。どうせ絶対的なわけでもないのだから」
「そうですね・・・」
カリックスの言う通りだ。
いくら神権が強いとしても、帝国史を牛耳って勝手に振り回すことはできない。
(けれどセアの意中が怪しい)
読心術があればいいのに。
何を考えて生きているのかさっぱり分からないのよね、セアは。
(セアはカリックスを望んでいたんじゃないの?それならアレクシーナ皇女を支えて、カリックスの歓心を買ったほうがいいのに。一体セアの本当の目的は何?何のために行動しているの?)
カリックスの肩に頭をもたげたまま、窓の外の夜空を眺めながら物思いに耽っていると、ふと何かが浮かびそうな気がした。
しかし、それは雲の間に浮かんでいる小さな浮遊物のように微か。
捕まえようとしても捕まらず、凝視すると何処かへ飛んでしまう。
(重要な何かを忘れている気分なのに・・・)
「ルール?もうすぐ着きますよ」
ぼんやりと瞬きをしていたら、カリックスが私を優しく揺さぶった。
物思いに耽ったまま少し居眠りでもしたのだろうか?
私はぼんやりと瞬きして首を振る。
「とても疲れていたようですね。早く部屋に戻ってゆっくり休まなければなりません」
カリックスが私を馬車から降ろして言った。
私はクスクス笑って悪戯っぽく返答する。
「家に戻るやいなや寝室に行くのですか?」
「そんなつもりで言ってないのだけど・・・」
「そのように聞こえましたよ」
「分かりました、認めます。ですが、今は違います」
カリックスが私をサッと抱き上げた。
私は彼の腕に抱かれたまま邸宅の本館まで移動する。
本館に到着してもカリックスは私を降ろしてくれなかった。
そのため、私は「お姫様抱っこ」の姿勢でホーニトン夫人に話しかけることに。
「ラティーシャは?」
ホーニトン夫人は笑いを堪えるように唇をピクピクさせながら答えた。
「1時間前に眠られました」
「早く寝たのね」
「夕食をたくさん召し上がりましたから。子供はお腹がいっぱいになるとよく眠ります」
「ふふ、そうね」
彼女に感謝すると、カリックスはすぐに私を抱いたまま歩き始めた。
彼は突風のように速く階段を駆け上がり、私の部屋のドアを開けて中に入る。
部屋の中は小さな灯りが一つ灯されていたが、複雑な舞踏会場から帰ってくると居心地が非常に良かった。
カリックスは私をベッドに連れて行き、繊細な手でゆっくりとドレスを脱がし始める。
「・・・」
私はしばらくぼうっとしていたが、ハット我に返って彼を止めた。
「な、なんであなたが脱がしているのですか!?」
「ダメなのですか?」
「いや、ダメってことじゃなくて・・・」
「それじゃあ続けましょう」
うわぁ!
私は心の中で悲鳴を上げ、彼に捕まっていた腰を捻る。
それでもカリックスは淡々と私の服を脱がし続けた。
「・・・」
恥じらいながらも、私は完全に裸身に。
口の中の肉を噛んでカリックスを睨んでいると、彼は私の全身をゆっくりと見回す。
「何を見ているのですか?」
「ルール、とても綺麗です」
「うるさい。早くパジャマを持ってきて」
「分かりました、奥様」
カリックスはニヤニヤ笑って、背中を向けてドレスルームに向かい、私は彼の後頭部をじっと眺めていた。
セアの目的がカリックスなのは間違いないはず。
ルールが覚えていないのは、神の木での出来事のことでしょうか?





