こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は90話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

90話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 兄と皇女の関係
アレンは皇女の手を丁重に包み込み、その上に軽いキスをした。
それから優しく微笑み、アレクシーナ皇女も清々しい笑みで彼に応える。
その光景を見ていた私は慌てて口をパクパクさせた。
「カ、カリックス・・・、私の頬をつねってくれませんか?」
「・・・」
カリックスの手が私の頬を注意深く触り、そっとつねる。
痛いほどではなかった。
「もっと強く」
「ルール、現実です」
「いや、アレンがどうして・・・」
アレンと言えば、低俗な表現を借りると「恋愛故者」だった。
今までレディの手を握ったこともないアレンだったのに。
社交行事にいつもパートナーなしで参加して、お父様のそばにべったりしていたアレンだったのに!
そんなアレンが女性とあんなにも親しげな姿だなんて?
しかも扱いが上手そうに見える。
これはどういうこと?
世界が半周でもしたのだろうか。
「これは確かに真相を調べてみなければいけませんね」
「あ、あなたも知らなかったのですか?あの二人がいつからあんなに親密だったのか」
「全然知りませんでした」
「・・・」
私は言葉を失い、アレクシーナとアレンを見つめる。
二人に注目しているのは私たちだけではなかった。
ほとんどの人が彼らを見ている。
皇帝が最も大事にしている子供がアレクシーナ皇女だということは、すでに公然とした事実。
そんなアレクシーナ皇女とエクレイ伯爵の組み合わせなんて!
権勢の高いエクレイ家の家主、エクレイ侯爵は現皇帝を皇位に上げた主役。
そしてエドワード皇太子を支持しないことで悪名高かった。
そんなエクレイ家の後継者がアレクシーナ皇女と親しい姿を見せたのだから。
(エクレイ家はアレクシーナ皇女を支持するという意味に照らされるだろう)
ただでさえ水面下で皇太子廃位論と、次期後継者にアレクシーナの名前が行き来しているが・・・、これは本当に破格的なことだ。
(そんな中、カリックスまでアレクシーナを支持すると公表すれば、皇太子の味方である少数の貴族を除いては殆どがこちらにつくでしょうね)
気になるのは、皇太子が神殿の権力を引き入れるのかという点。
(そういえば、この前神殿で皇太子と出くわしたのよね。皇太子はそこで何をしていたのかしら?)
眉をひそめて無意識のうちに皇太子の方を振り返ると、ちょうど彼のそばに誰かが近づいた。
「え?まさか・・・」
白い裾と真っ黒な黒髪を見た瞬間、私は自分の目を疑う。
皇太子の肩を持つ人は確かに、セアに違いない。
「これはこれで・・・」
驚くべきことですね。
カリックスは少し後ろの言葉を呟いた。
「皆さん、聞いてください。今日この席を借りてお伝えしようかと思います」
セアは満面の笑みを浮かべながら座中を見回す。
彼女と私の視線が合った瞬間、彼女は一見嘲笑ったように見えた。
「私、神女セアとフィニス教大神殿は、エドワード・ウェスツイン・アバロニア皇太子を公式に支持します」
誰かが悲鳴を阻む音が聞こえ、続いて四方が騒がしくなり始める。
皆がショックを受けた表情でセアを眺めていた。
チェドワース侯爵夫妻と娘だけが穏やかな表情を浮かべている。
(彼らは事前に知っていたんだ)
チラッと見ると、皇太子を支持する他の貴族たちは神女と大神殿の決定をこの場で初めて聞いたようだ。
(お粗末な性格と思っていたが・・・。チェドワース侯爵、さすが蛇のような人間ね)
私はチェドワース侯爵を睨みつけ、アレクシーナの状態を調べた。
彼女は冷たい目でセアと皇太子を見守っていたが、不安そうには見えない。
一方、彼女の隣のアレンは一人で座り込んでいた。
どこかに行って私の兄と言わないでほしい。
恥ずかしいから。
「これはどういうことですか?神女様と大神殿が皇太子殿下を支持するなんて・・・」
「今まで中立的な立場ではなかったのですか?」
「皇位争いに宗教が介入するなんて、いくら神殿の力が強いとはいえ・・・」
「皇帝陛下は、このことをご存知なのでしょうか?」
貴族たちがヒソヒソ話している中でも、セアの顔は平然としていた。
彼女は慈悲深い笑顔で会場内の人々をゆっくりと見回しながら再び語る。
「帝国の未来と平和のために行うのが神殿の役割です。今回の決定は平和な世の中のために必ず必要なことだということを皆さん分かってほしいです」
同時にセアはニッコリと笑いながらアレクシーナ皇女を見た。
彼女の視線が意味するところは明確だ。
自分と大神殿の意思に逆らわず、皇位争いから退けということだ。
(けれどアレクシーナ皇女はあなたが思うほど甘くない)
彼女なら、皇太子に不利な証拠を見つけ出すだろう。
その時もセアと大神殿は皇太子を支持すると言えるだろうか?
(そしてこちらにはすでに当てがある。魔法商人組合で証拠を見つけさえすれば・・・)
その時、ふと新たな疑惑が起きた。
ラティーシャの拉致事件に・・・、セアも関わっているのではないかという疑いが。
アレンとアレクシーナの関係は本物?
皇太子とセアという最悪のペアが誕生しましたが、魔法商人組合から何か証拠を見つけることはできるのでしょうか?





