こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は80話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

80話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 首都の観光
「あ、パパだ!パパ!」
廊下の突き当たりでカリックスを見つけたラティーが走り出す。
ラティーが両腕を彼の方に伸ばすと、カリックスは慣れた手つきでラティーをサッと抱きしめた。
「ラティーを肩に乗せて!」
「よし」
カリックスがラティーをサッと肩に座らせる。
望み通りに肩に乗るようになったラティーが興奮して明るく笑う。
あの歳の子供はもともと転がる落ち葉を見ても笑うというが、ラティーは本当に平均以上に明るかった。
「それじゃあ行きましょうか、奥さん」
カリックスが私の方を振り返り、言った。
私たちの結婚式は6月1日までかなり残っているが、彼はすでに私を「奥さん」と呼んでいる。
私は顔を赤らめながら答えた。
「そんな風に呼ばないでよ」
「ええ、どうして?奥さん?」
「うわぁ」
私は低い悲鳴を上げ、手のひらに顔を埋める。
カリックスの愛情表現はますます躊躇しなくなり、恥ずかしくておかしくなりそうだった。
「ルールも私のことを「あなた」と呼んでくれたらいいのに」
「それはまだ無理です」
「そうですか?でもベッドでは・・・」
「ちょっと!ラティーがいるんだけど!」
私が驚いて叫ぶと、ラティーが首を傾げて問い返した。
「ベッドでは何?」
「・・・」
「ママとパパが枕投げしてるの?」
うん、そうだとしよう。
私はぎこちなく笑いながら頷く。
そしてカリックスを睨みつける。
あなた、後でオシオキね。
私たちは馬車で繁華街に出た。
華やかな商店が立ち並ぶ通りは、早朝から通行人でいっぱいだ。
彼らの大多数は私たちをチラリと見る。
その視線が気になることもあったが、今日に限って気分が良かったからか特に気にならない。
それよりも。
「ラティー、あそこと、あそことあそこに行ってみる!」
楽しいラティーを見物するのがとても楽しかった。
こんな繁華街が初めてのラティーはずっと盛り上がっている。
「ラティー、時間があるからゆっくり見物しましょう?」
「嫌だ、早く見物する!」
「・・・」
人形屋に向かって素早く駆けつけようとするラティーを、カリックスがテキパキ捕まえる。
ラティーは自分の足であちこち歩き回りたい表情をしているが、あまりにも不安でカリックスが抱き上げたまま見物するしかなかった。
私たちは、人形屋でラティーにグルグル回る子犬のぬいぐるみを買ってあげた。
それから本屋に寄って童話を見て、メイフェア通りにある有名なデザートショップに向かう。
日当たりの良いバルコニーのテーブルに座っていると、誰かが私たちに近づいてきた。
「こんなところで皆さんにお会いできるなんて。レディ・エクレイ、そしてロチェスター大公殿下」
顔を向けると、ちょうど私と目が合ったキャバン伯爵夫人がニッコリ笑う。
「そして可愛い娘さんも一緒にいらっしゃるのですね」
キャバン伯爵夫人はラティーに悪戯っぽくウインクする。
ラティーは楽しそうに笑い、キャバン夫人に礼儀正しく挨拶した。
「ラティーシアです、はじめまして」
「あら、可愛い」
キャバン夫人がふふっと微笑む。
「キャバン夫人、またお会いできて嬉しいです。ここにはどうされたのですか?」
「友達と少し余裕を楽しみに来ました。あちらのテーブルです」
キャバン夫人が指差した方向に首を向けると、二人の貴婦人が話をしているのが見えた。
彼らの向かいには変わった身なりの女性が座っていたが、貴族や商人には見えない。
彼女はまるで流離のように古い身なりだ。
(何してる人だろう・・・?)
キャバン夫人は私が気になっていることに気づいたのか囁くように話した。
「あそこの彼女は占い師だそうです。特にカード占いが得意だと思います。レディ・エクレイも興味がありますか?」
「カード占い」
カード占いだと、タロットみたいなものかな?
私は好奇心旺盛な表情で占い師を見る。
「よかったら私と少し行きませんか?数分で終わると思いますので」
キャバン夫人が優しく勧めた。
私はカリックスをチラリと横目で見る。
彼は占いや迷信などを好まなかったので少し不満そうだったが、私と目が合うと仕方なく頷いた。
「好きなようにしてください」
「ありがとう、あなた」
私は立ち上がって彼の頬にそっとキスをする。
するとカリックスが優しく微笑んだ。
隣でキャバン夫人が「あら」と呟く音が聞こえた。
「ママ、ラティーもチュー」
その様子を見守っていたラティーも負けられないかのように口を開く。
私は笑いながら娘に近づき、すべすべした頬にキスをした。
するとラティーがお礼を言うように私にもキスをしてくれる。
私は娘の頭を撫でて、キャバン夫人と一緒に占い師のいるテーブルに向かった。
親子3人で首都を楽しむ光景が微笑ましいですね。
ラティーがはしゃぐ姿が可愛いです。
占いはどのような結果が出るのでしょうか?





