こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は78話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

78話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 婚約者のお迎え
「・・・」
「婚約者」という言葉に、セアの表情は一瞬ヒューズが切れたようだった。
それでも「慈しみ深い神女様」の仮面を離さないという点が、鳥肌が立ちながらも一方では凄いと感じる。
「なるほど、カリックスが・・・」
しばらくして、セアは感情を抑えるような声で呟く。
私は彼女の気持ちに気づかないふりをして微笑んで言った。
「彼、私のことを本当に大事にしているんです」
「・・・」
「たまには負担に感じることもありますが・・・」
「・・・」
「でも、それだけ私を愛している証拠ですから」
私はニッコリ笑う。
その瞬間、セアの表情が情け容赦なく歪んだ。
ようやくだ。
あの忌まわしい仮面を剥がすことができた。
けれど、私は知らないふりをして心配そうな表情で尋ねる。
「神女様、どこか具合が悪いのですか?表情が優れませんが・・・」
「・・・」
セアは私をあからさまに睨んでいた。
もう人の視線を気にしていないってことよね?
私は残念そうな視線で彼女を見つめ、教習所の子供たちに体を向ける。
「ごめんね。先生、今日はもう行かないといけないの。今度は2倍に勉強しようか?」
子供たちの頭を撫でながら話すと、みんな元気に頷いた。
「はい!」
「いいですよ、先生!」
小さな弟子たちが勉強に対する熱意に満ちていて、内心嬉しくなる。
手を振って立ち去る子供たちを見送った後、ちょうど馬車が到着した。
上品な馬車のドアがスムーズに開くと、その中から彼が降りてきた。
「カリックス!」
私は彼の方へ駆け寄り、胸に抱かれる。
カリックスは笑いながら私を抱きしめてくれた。
「ルール、今日に限って歓迎が激しいのですね」
「ええ。招かれざる客が来たので」
私が小さく囁くと、カリックスは眉をひそめてセアの方に視線を向けた。
すぐに彼の顔に理解の色がよぎる。
私は彼の腕から離れてまっすぐ立とうとしたが、カリックスは私の腰をしっかりと掴んで離さない。
彼はそのままセアを見つめながら口を開いた。
「救済所にいらっしゃるとは思いませんでした、神女様」
「こんにちは、カリックス。かなり久しぶりに見るようですね」
セアはいつ私を睨んだのか分からないように温かい笑顔でカリックスに対応する。
自然と呆れた表情を浮かべそうになるが、なんとか顔の筋肉を維持した。
「神女様が救済事業に関心があると思いませんでした。元々は反対されていませんでしたか?」
「考え方は変わりがちですから」
「ふむ・・・」
救済事業に関心があるのではなく、私がここで何かをしているから邪魔をしに来たのだろう。
「まあ、せっかく来たのですからゆっくり見回ってください。私と私の婚約者はこれで」
カリックスはセアが何かを答える前に体をひねる。
それから私を抱きしめたまま、急いで馬車に乗り込み、ドアを閉めた。
割り込む機会さえ与えない迅速さで。
「あの女が何をしたのですか?」
カリックスは唸り声を上げるように尋ねた。
今にも獲物の首筋を噛みちぎりたいと思う猛獣のように。
私はニヤリと笑いながら答えた。
「いいえ。私が神女様を利用したのですが?」
「うん?」
その後しばらくカリックスに救済所で何が起こったかを話した。
私の話を聞いている間ずっとカリックスの口は明らかに微笑んでいたが、目つきは冷ややかだった。
私が先に出て魔法商人組合を爆発させる前に、彼が先手を打つに違いない。
カリックスは膝に座っていた私の頬をそっと撫でて言った。
「ちょうどよかったです。魔法承認組合の自宅を捜査する名分が必要だったので、自分の足で罠にかかってくれるとは」
「貴族侮辱罪なら十分な名分になりますね」
「そうですね」
彼は私の唇に軽くキスをする。
私は微笑んで彼の膝から降りようとする。
しかし、カリックスは平気な顔で腕に力を入れて、私を離してくれなかった。
「カリックス、もう少しで邸宅に着きます。ずっとこうしているつもりですか?」
「こうしていてはいけませんか?」
「どうせすぐ降りなければいけないじゃないですか?到着しても馬車から降りなかったら、他の人たちが変に思う・・・」
彼の目つきが私を食い荒らすように変貌し、私の声はますます小さくなっていく。
カリックスは私の背中を撫でてゆっくりと頭を下げた。
心臓が狂ったようにドキドキする。
「勝手にし続けると怒るかもしれませんよ?」
「怒ってもいいですよ。可愛いですから」
カリックスは厚かましく話し、唇を重ね、私をため息をつきながら彼を受け入れた。
この人、どんどん厚かましくなっている気がするんだけど、気のせいかしら・・・。
セアを見事撃退したルール。
二人がお互いを受け入れてから、以前よりも親密度がグッと増しましたね!





