こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は77話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

77話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 冷たい視線で
「こんにちは、神女様。この前の読書会でお会いして、こういう場所でまたお会いしましたね。救済所には、どのようなご用件で?」
優しく尋ねる私を、セアは観察するようにじっと見つめた。
それからすぐに、営業用に見える笑みを浮かべて答えた。
「救済所を見回るのは神女として当然すべきことですので」
彼女のそばに立った二人の神官が尊敬の眼差しでセアを見つめる。
その光景に私は心の中で鼻を鳴らす。
あんな嘘を信じるなんて、パッと見て分からないものだろうか?
所詮見せかけなのに。
自然に冷笑しようとしたが、私は優しい表情を上手に保ちながら口を開いた。
「さすが、慈愛に満ちた神女様ですね。それならどうか、この子たちを見てくださいますか」
セアは優しく微笑んで、こちらにゆっくりと近づく。
彼女が前に出ると、私は脇に立ち、状況を説明した。
「世の中の皆さんを愛している神女様なら、私の意思が分かりますよね?私はこれらの子供たちに教え、自分で人生を選択する機会を与えたいと思っています。ところが、ここの方々が反対されていまして」
「なんと・・・」
セアは悲しげにため息をつき、悲しそうな表情で商人たちを見る。
演技力だけは凄いよね。
「それは本当ですか?皆さんがルールを困らせたのですか?」
商人たちは、突然の神女の登場に慌てた様子が歴然としていた。
確かに、突然神女が現れるなんて彼らも予想できなかっただろう。
「か、神女様。それが私たちは・・・」
商人たちは冷や汗を流しながらセアの顔色を伺い、ついに彼女と私に向かって黙礼して行列する。
「申し訳ありません!神女様、そしてレディーエクレイ。このことは、どうか許してください!」
一番最初に私に話しかけた「代表」一人だけが最後に残って総代を担う。
私に叫んだ痩せた男は、結局名前さえ明かさず逃げた。
(ここで明らかにしておけばよかったのに。そうすれば、この場で屈辱を味わったとしても、貴族侮辱罪で財産を没収されることは起こらないのだから)
私がそのまま見過ごすと思ったのかな?
いや、私は後腐れが長い人なんだけど。
私は残された組合員一人を冷たい視線で眺めた。
セアが彼に向かって慈しみ深い顔で話そうとした瞬間。
「失礼します、神女様。これは私の仕事です。ああ、私の意思に共感してくださったのはありがとうございます」
私はニッコリ笑いながら割り込んだ。
あなたの助けなんて、もう必要ないように。
すると、セアの慈愛に満ちた笑顔が少し曇った。
「考えてみれば、神女様は救済所を見に来られただけなのに、私が負担にさせてしまったのではないかと思います」
「あら、そんなことは・・・」
「私の意見に共感してくださっただけでもありがたいです、神女様。それだけで十分です。もう私に任せてください。救済所の仕事は私の役目ですから」
私は抜け目のない笑顔でセアから背を向ける。
仮面を脱いだ彼女が背後でどんな表情をしているのかは容易に想像できた。
イライラして悔しがっているだろう。
私に借金を背負わせたかったのに。
あるいは私が解決できないことを代わりに処理して、私を自分の下に置いたように見下したかっただろう。
(残念ね。どっちも叶わなくて)
私は残った組合員を代表として見つめながら話した。
「私に無礼を犯したことは必ず責任を負ってもらいます。そして教習所は引き続き運営されます。今後、それに対していかなる異議申し立ても受けません。同意しますか?」
「・・・はい、分かりました」
組合員は困惑した表情を浮かべ、ため息とともに答える。
そして「どうか許しを請います」という言葉を何度も繰り返して席を立った。
私は再びセアの方を振り向く。
彼女は自分の両脇の神官や民間人を意識して慈しみ深い表情を保っていた。
しかし、私に向けられた目つきはとても冷たい。
とにかく、私は彼女に優しく尋ねた。
「救済所を見回ると言ったようですが、案内は必要でしょうか?」
するとセアはチャンスを掴んだように、目を輝かせながら答える。
「ええ、そうです。ルールが案内してくれると嬉しいのですが・・・」
「ああ、どうしましょう?申し訳ありませんが、私は・・・」
ちょうど遠くから馬蹄の音が聞こえてきた。
これ見よがしに、私はそちらの方に首を向ける。
ロチェスター家の馬車が救済所に向かって走っていた。
もう一度セアの方を振り返り笑顔で答える。
「婚約者が迎えに来ましたので」
組合員もセアも打ちのめしたルール。
このままカリックスとの仲を見せつけてほしいですね!





