こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は66話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

66話(注意) ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 強引に
夢の中で朦朧としたカリックスの青い瞳が私を見つめる。
その目がポロポロと折れる笑顔が気だるそうで、また危険に見えた。
その笑顔に私はしばらく取り憑かれて、すぐに気が付く。
彼が飛びつく前に素早く逃げようとしたが、すでに手遅れだった。
「ルール」
気だるい声で私を呼んだ彼が横になると、私の上に自分の体が上がるようにした。
「ルール・・・」
心臓が羽でもついたように速く動く。
私は乾いた唾をごくりと飲み込んだ。
今この状況、とても危ないんだけど・・・。
「カリッ・・・」
一旦彼を眠りから抜け出そうとしたが、私が彼の名前を呼ぶより、彼が私の後ろ髪をギュッと押す方が早かった。
まもなく唇が重なる。
カリックスが優しくなだめるように私の口内に入ってきた。
吐き出せない呻き声が喉の奥深くに飲み込まれていく。
全身に熱が上がった。
彼を押しのけて起きあがろうとすると、カリックスが私を抱きしめる。
私は彼の腕に閉じ込められたままもがき、彼は私の体に乗り込み、唇を欲しがった。
このままじゃ今度も彼に飲まれてしまいそうだ。
今日は休もうと思ったのに・・・。
耐えかねた私が両手でカリックスの肩を押すと、彼は私の両手首を優しく掴んで頭の上に上げる。
そして再びキスをしてきた。
空いている彼の片方の手が私の体のあちこちを撫でて、肌が触れ合うたびに火に焼けたように熱っぽい感じがした。
やがて彼の青い瞳に熱気が充満する。
凍った湖と同じくらい涼しい光なのに、奇しくも熱く見えた。
いつの間にか水気が幼くなり始めた目で彼を見上げると、カリックスは幽霊のような微笑を浮かべて頭を下げる。
熱い息遣いが口の中に食い込んだ。
貪欲に追いかけてくる舌と熱い熱気に追いつかない。
休む暇さえ与えない猛烈なキスに息が詰まってきた。
彼の胸を叩くと、ようやくカリックスが私を放してくれる。
私は荒い呼吸をした。
「はあ、はあ・・・、カリックス、本当にやめ___!」
いつの間にか下に滑り落ちたカリックスの手が私の深い部分に触れる。
ただでさえ熱くなっていた体が簡単に刺激され、彼の手が流麗に動かす快感に何も考えられなくなった。
「あ、んん・・・、うっ・・・!」
布団を掴んで腰を捻る。
休まず手を動かしながら口は私の胸に触れていたカリックスがふと顔を上げ、ニッコリと笑う。
いつの間にか眠りから脱していたようだ。
彼がこのまま私を放してくれるのではないかという希望が起きたが、そんなことはなかった。
カリックスは私の太ももを掴んで体を下に滑らせ、大きく開けた。
「カリックス、何をしようとしているの・・・!」
精一杯敏感になった部分に湿った舌が触れてくる。
カリックスはアイスクリームを味わうように、顔を当てて唇で吸い込んだ。
「あふっ!」
骨盤を震わせながら頭を下げた。
熱い熱感が全身を濡らし、私は彼に捕らえらた両足で空中をかき回した
息を切らして涙を流すが、もう一度吸い込まれた瞬間、快楽が絶頂に達する。
その瞬間、悲鳴さえ口の中に飲み込まれた。
私は布団をぎゅっと握りしめ、頭を後ろに曲げて腰を上げる。
すぐに荒い息を吐き出して倒れ、涙で曇った視野にカリックスの顔が入ってきた。
彼は私の愛液のついた唇を舐めて皮肉に笑っている。
私は涙ぐんで枕を取って彼を殴りつけた。
カリックスは避けずに大人しく迎える。
「急にやめてって言ったじゃないですか!」
「でも、ルールを見ると食べたくなって・・・」
彼は私の怒りが和らぐまで迎え、私が枕を下ろすと近づいてきて私を抱きしめた。
彼の暖かい胸の中で思わず油断していると、カリックスが密かな声で囁いてくる。
「じゃあ、一緒に洗おうか?」
「いいえ、別々に洗います」
すぐ断ったが、カリックスはいつものように勝手に私を抱きしめたまま浴室に向かった。
自分が苦しめたから直接洗ってあげなければならないというのが彼の論理だった。
呆れた・・・。
お風呂でまたイジメるくせに。
けれど、彼の切ない顔に間違いなく気が緩んでしまう私自身もおかしかった。
一体どれだけ歳月が経てば、彼の演技を乗り越えられるのだろうか。
いつものようにため息をついて、私は諦めるだけだった。





