こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は63話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

63話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 思いがけない客
翌日、思いがけない客が私を訪ねてきた。
その客は他ならぬ、アレクシーナ皇女。
「ルール!昨日あんな風に行ってしまって、私がどれだけ心配したか分かりますか!」
緊張して応接室に入ったが、予想とは裏腹にアレクシーナ皇女は私をとても喜んだ。
(カリックスの行動を叱責したり、私が空虚の魔法使いだという事実について問い詰めると思ったのに)
私は彼女の腕に抱かれたままぼんやりと瞬きをする。
アレクシーナは私を一度ギュッと抱きしめると放した。
「怪我はないですよね?はぁ、本当に心配したのですか」
彼女は私を見回して、紫色の目を畳んで微笑む。
思わず魅せられてぼうっとしていると、いつの間にか近づいてきたカリックスが後ろから私をグッと引き寄せた。
それからアレクシーナを睨みつけながら固い口調で話す。
「皇女殿下、私の婚約者を惑わす行為はご遠慮ください」
「ふふ、嫉妬するなんて。残念ですが、これは私にできることではありません。大公もよくご存じではないですか?」
私は彼女の言葉の意味をすぐに理解できず、首を傾げたが、すぐに気づいて口を丸くした。
(二人とも魔性だよ、まったく・・・)
カリックスとアレクシーナは、じっと息をしているだけで人を魅了するという共通点があったのだ。
私はポツンと立っていて、カリックスに抱かれた体をそっと引き抜く。
昨日彼と争ったから少し不便だった。
私たちの間の葛藤はしばらく小康状態のままだ。
幸いカリックスは素直に私を放してくれた。
皇族の前だとは思っているようだ。
「とにかく本当に良かったです。昨日現れた悪魔も無事に退け、大公の騎士たちが残った魔物まで全て掃討したおかげで、しばらくは民家も安全です。救済所のメンバーを代表してお礼を言わせていただきます、ロチェスター大公」
アレクシーナがソファに座り言った。
私はカリックスと並んで彼女の向こう側に座る。
彼は使用人を介さず、直接お茶を私に渡し、アレクシーナに向かって冷ややかな口調で話した。
「帝国を守護する任務を果たしただけです。礼を言われることではないでしょう」
それと共にカリックスの視線はアレクシーナではなく、茶碗を受け取って香りを嗅いでいる私に縛られていた。
彼の目つきから私への愛情が露骨に現れて見える。
今日に限って彼の青い虹彩がとりわけ濃く見えた。
私はアレクシーナをチラリと見て、カリックスに「いい加減にして」と目で合図する。
しかし、カリックスは眉毛をさっと上げるだけで、私の意思にしたがってくれない。
むしろこれ見よがしに手を伸ばして髪の毛を掃き、耳たぶの真珠のイヤリングに触れてきた。
お客さんを目の前にして、これは一体何の真似なのか恥ずかしくておかしくなりそうだ。
そんな私たちをアレクシーナは興味深い目で観察している。
「本当に、遠くから見るときもそうでしたが、こんなに近くで見るともっと不思議になりますね」
「何がでしょうか?」
彼女の言葉に小心者の私は尋ねた。
アレクシーナは微かな笑みを浮かべながら言った。
「ロチェスター大公がこんなに優しく振る舞う姿です。他の人に接する時と比べると天地の差ですから」
「ああ・・・」
たまに聞いた話なので感慨深くはない。
照れ臭そうに笑いながらお茶を飲んでいると、ドアがパッと開き、二人が中に入ってきた。
一人はメイドのバネッサで、もう一人は目が覚めたばかりなのか、少しボーッと見えるラティーだ。
大人の席にラティーを呼んだのは、アレクシーナ皇女が要請したからだった。
彼女がラティーに会いたかったそうだ。
「なんと!」
アレクシーナが立ち上がり、ラティーに向かって走る。
それから膝を曲げて子供と目線を合わせた。
皇族であるにもかかわらず、子供の前で格式なしに振る舞う彼女の姿が不思議だ。
(でも、アレクシーナは民家でも自然に行動していたわ。皇族の威厳を示そうとせず・・・)
アレクシーナが皇位継承者だったらと考える。
確信することはできないが、エドワード皇太子よりはずっとましだろう。
「この丸い目を見て、ルールとそっくり。あなたがラティーシャ?」
アレクシーナが満面の笑みを浮かべて尋ねると、ラティーは目を覚まし、たくましく答えた。
「はい!お母さんの娘、ラティーです!あ、そしてお父さんの娘です!ラティーはラティーシア・ロチェスターです。こんにちは!」
ラティーは少し膝を曲げて挨拶する。
アレクシーナは楽しそうに笑った。
「私はアレクシーナ・ウェスツイン・アバロニアよ。名前が長いわよね?アレおばさんと呼んでちょうだい」
「分かりました!アレおばさん!」
予想通り、アレクシーナは怒っていないですね。
今後も彼女との交流をしてほしいです。
そしてラティーの登場!
登場するだけで癒されますね。





