悪女なのにママになりました

悪女なのにママになりました【61話】ネタバレ




 

こんにちは、ツバサです。

【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。

今回は61をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女なのにママになりました】まとめ こんにちは、ツバサです。 【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 



 

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?

だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!

カリックス、この結婚…破談にしましょ」

「私からは逃げられませんよ、ルール」

いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?

そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。

カリックスが他の女とキスする姿を目撃。

お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。

理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…

 

ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。

カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。

ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。

セア:原作の女主人公。神女。

アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。

アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。

エドワード:アバロニア皇太子。

アレクシーナ:アバロニア皇女。

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61話 ネタバレ

悪女なのにママになりました【60話】ネタバレ こんにちは、ツバサです。 【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。 今回は60話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 恐ろしい夢

「はぁ・・・」

カリックスはため息をつき、捻れた笑みを浮かべる。

それから突然私を抱きしめて唇を重ねてきた。

反射的に彼を押しのけようとしたが、奇異な意地で立ち止まり、両腕でカリックスとしっかり向き合う。

カリックスが低く呻き声を上げる。

「ルール・・・」

唇を落とした彼が私を呼んだ。

影のかかった青い目がひどく暗く燃えていた。

次の瞬間、カリックスが再び唇をぶつけてくる。

今度は私の後ろ髪と上半身をしっかり掴んで身動きが取れないようにして。

彼がこのように押しつけると、私はいつも逃げていた。

けれど、今回は違う。

私は競争でもするかのように積極的に彼を抱きしめ、熱烈に口づけをした。

なんとなく負けたくないという気がしたのだ。

彼が私にとって恐ろしい存在であるかのように、私もそうなりたかった。

彼が私をまともも見つめてくれることを願って。

鳥かごの中の鳥じゃなくて、本当の私を。

私がカリックスを避けるどころかもっと執拗にくっつくと彼は立ち止まり、私を落とそうとした。

しかし、私は彼の首を両腕でぎゅっと抱きしめて離さない。

カリックスの相次いで苦しそうな呻き声が流れた。

「ルール」

彼は起きあがろうとして首に巻かれた私の腕を掴んだ。

そのまま引き離そうとする腕力に、私は長続きせず腕を落とす。

カリックスは私の体の上に横たわり、じっと私を見下ろした。

彼の目には複雑な感情が込められている。

「私をどれだけ、もっと狂った人にするつもりですか?」

彼はため息をつき、私の上から下がって座った。

それから私を起こしてくれて優しく抱きしめてくる。

彼は私の頬で唇を滑らせながら言った。

「あなたをむやみに接したくないのです。大切にしたいのです」

「・・・」

「だからこれ以上私を刺激しないでください。私に起こったのは理解しますが・・・」

カリックスは私の頬に何度もキスをし、私を抱き上げて立ち上がる。

それからベッドを出て浴室に向かった。

「とりあえず洗ってゆっくり休むようにしましょう」

私は大人しくうなずく。

これ以上反抗する意欲もなく、緊張が解けると全身の力が抜けたためだ。

「じっとしてて、ルール」

今度もカリックスは自分の手で直接私を洗ってくれた。

どうせ抵抗しても無駄だということを知っている私は、彼の言う通りにじっとしていた。

 



 

風呂上がりの暗くて居心地の良い寝心地。

カリックスは壊れやすい陶器の人形を扱うように私を撫でていたが、眠くてもう我慢できない頃には静かに部屋を出た。

ラティーを見に行こうと思ったが、波のように押し寄せる睡魔に流されてしまう。

深い眠りに落ちて夢を見始めると、「あ、これは夢だ」と気づく瞬間がある。

今がちょうどそうだった。

私は記憶の中のロチェスター邸と大差ない場所にいた。

なんとなく違和感が感じられるので、これが夢であることを自覚できた。

夢の中の私はどこかに向かっていた。

夢は自分自身の視野で見ているような気もしたし、第三者になって観察しているような気もする。

 



 

がらんとした廊下をどれくらい歩いただろうか。

ついに到着したのはカリックスの寝室の前。

私はドアノブに手を伸ばした。

このドアを開けてはいけないという直感が強烈に聞こえたが、夢というのは私の思い通りにできない。

蝶番が摩擦する音とともにドアが開くと、日差しに満ちた室内の風景が視界に入ってくる。

広間に置かれたソファ。

後ろの窓から絢爛たる日差しを浴びながら、彼らは優しい姿で座っていた。

カリックスとセアは絵のように似合っている。

お互いに向かって微笑んでいた彼らは、そっと顔を背けて私を眺めた。

私は二人の視線を避けずにまっすぐ向き合う。

いや、正確には睨んでいた。

「ラティーシャはどこにいますか?」

彼らに尋ねると、セアは困った表情をし、カリックスは冷たく口を固めた。

彼の冷たく青い瞳が私を睨みつける。

「あの子はもうこの家で、私の娘として育つでしょう。これ以上探すなと言ったはずですが」

「誰が勝手にあの子をあなたの娘だと?ラティーシャは私の娘です。私が責任を持って育てるって・・・!」

私は両手を握りしめながら肩を震わせた。

怒りで頭の中が真っ白になって目の前が赤く染まるようだ。

そんな私を見て、カリックスはうんざりするようにため息をつく。

それから限りなく冷たい声で話した。

「感情を前面に出す前に頭で先に考えなさい。あなたの娘として育つと、あの子は私生児になります。帝国でシングルマザーの境遇が良くないことを、あなたも知っているはずです」

「・・・」

「ラティーシアのことを本当に思うなら、あなたが諦めた方がいいでしょう」

私は唇をピクピクさせながら、すぐに唇を噛み締めた。

どれだけ強く噛んだのか生臭い血が滲み出たが、痛覚さえ感じられない。

カリックスの言う通りだった。

私の娘として生きるより、ロチェスターという垣根の中で小公女と呼ばれ、裕福に育つ方がラティーシャにとってずっと有益だ。

分かっている。

私も分かっている。

頭では理解しているのに・・・。

(すごく辛い。心が裂けそう。死んでしまいそう)

ラティーは私の娘だった。

たった一人の大切な娘。

私があの子をどれだけ愛しているか・・・。

どれだけ、どれだけ大事にしているのか。

こんな突然生き別れだなんて。

もうお母さんと呼ばれることも、あの子を抱いてあげることもできないなんて。

目頭が熱くなり、どっと涙が溜まる。

温かい水滴は、すぐ頬を伝ってポタポタと落ちた。

 



 

ルールの見ている夢は、あったかもしれない未来?

それとも、これから起こる未来なのでしょうか?

こんな夢を見させられたらカリックスを信じることが難しいのも当然でしょう。

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