こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は59話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

59話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- すべて台無し
(大変。今度は本当に監禁されちゃうかもしれないけど・・・)
しかし、私だからといってこのようなことが発生すると予想していただろうか?
単なる魔物ではなく、深淵の奥から「悪魔」が這い上がってくるとは。
ここまで来たら、本当にこの全てのことに背後があるしか考えられなかった。
もし、海賊船での彼女が背後なら、これは私と関係ないことではない。
あの黒いローブの女は、きっと私を狙っていたから。
だから私にも言いたいことがあった。
彼と言い合いたくないが、だからといって彼の意思に無条件に順応して、ひたすら保護されながら暮らしたくない。
(それは私じゃなく、「人形」よ)
私は黙ってカリックスの青い瞳を見つめる。
ついに彼が私の前に到着した。
そんな中でもヒキガエル姿の悪魔は壊れた部位を再生させている。
馬の手綱を引っ張ってカリックスが私の前で止まった。
一緒にいるカルナ・メイや他の人、そしてアレクシーナ皇女には少しの目もくれないまま、彼は長い間私を見下ろしている。
まるで飲み込むように。
私は彼が唇を開けて私を追求すると思った。
なぜ勝手に飛び出したのかと、もし怪我したらどうするところだったのかと心配と怒りをぶちまけると思った。
しかし、私の予想は見事に外れる。
「カリッ・・・!キャッ!」
カリックスが突然腕を伸ばして私をサッと持ち上げた。
私はあっという間に彼の腕に抱かれて馬に乗り込んだ。
反射的にもがくと、カリックスが固い腕で腰をギュッと抱きしめ、引き寄せる。
顔を上げると、出会った彼の瞳がキラキラ輝いていた。
私は内心緊張してごくりと唾を飲み込んだ。
「カリックス・・・」
「・・・」
彼を微かに呼んだが、カリックスは返事をしない。
感情を抑えるような表情で私を見下ろしただけ。
彼を取り巻く空気にゾッとし、私はいつの間にか身震いした。
カリックスは私を射抜くように見つめ、再び馬の手綱を引く。
彼は馬の頭を都に向けて騎士たちに話す。
「勝手に処理してくれ」
私は一瞬、その言葉が理解できなかった。
しかし、まもなく騎士たちがため息をつくと誠意なく「ああ、面倒くさい」や「どうやって剥がす?」や「こいつはどうして急に現れた?」と呟く。
その言葉ですぐに状況を理解できた。
「カ、カリックス!ちょっと待ってください!」
「静かにしろ、ルール。こんな所であなたに怒られたくない」
私は彼を止めようとしたが、カリックスは唸り声で警告し、すぐに馬を運転し始めた。
(あり得ない!アレクシーナ皇女を放っておいて行くなんて!)
カリックスの精鋭騎士たちが残って悪魔を倒すことはできるが、ロチェスター大公が危険に陥った皇族を見ても自分の婚約者だけを抱いて追い出してしまうなんて!
(・・・終わった)
私が今まで努力したことが完全に水の泡になってしまった。
(この機会にアレクシーナ皇女と親しくなるつもりだったのに)
もうこの事件が収拾されれば、アレクシーナはロチェスター大公の無礼を皇帝に告げるだろうし、怒った皇帝が大公に問題提起をして・・・、帝国の柱二人が互いに反目して・・・。
「あ、ああ・・・」
頭がズキズキして額を押さえる。
カリックスは私を抱きしめて平野を走った。
私は彼の怒りよりも、これからの物議がもっと心配だった。
都までの距離を速く走っている間、カリックスは一言も言わなかった。
彼がほとんど暴走するように馬を走らせるせいで、危うく轢かれそうになった通行人たちが悲鳴を上げて逃げるハプニングが起きたりもした。
今日付でロチェスター大公がまた狂っているという噂が出回るでしょうね。
「婚約者を見つけて静かになった大公の狂気がまた爆発しそうだ」と、そのような話がまもなく聞こえてくると思うと自然にため息が出た。
カリックスはなぜ本人のイメージを自ら滅ぼすの?
救済事業を支援したことで良くなったイメージがまたメチャクチャになるわ。
私は彼の腕にじっと閉じこもってため息をつく。
そのように走っていると、いつの間にかロチェスター邸に到着した。
カリックスは馬から降りるとすぐに私を抱きしめる。
ホーニトン夫人と使用人たちの心配そうな目つきが私たちを掠めた。
私は彼らに安心してもらおうとしたが、その暇もない。
カリックスが稲妻のように早く階段を駆け上がったからだ。
廊下を通り過ぎて大公妃の部屋に着くやいなや、彼がドアを開けて中に入る。
それから部屋のドアをしっかりと閉めた。
色とりどりに輝く青い瞳が私を見下ろしている。
私は唾をごくりと飲み込んだ。
アレクシーナなら笑って許してくれそうな気もします。
黙ってルールを連れて帰ったカリックス。
彼の心境が気になりますね。





