こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は57話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

57話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪魔の出現
「襲撃してきたのはあいつか?」
「はい。兵士たちがなす術もなくやられました。あいつがあの大きな尻尾を振り回して押し潰したせいで・・・!」
一瞬のこう着状態でアレクシーナがビカスに尋ねると、彼は沸き立つような声で鬱憤を吐き出すように答える。
彼が被った血はおそらく兵士たちのものだろう。
首を回してジャネットを見ると、彼女は気絶した状態でリチャードに抱かれていた。
「なんてこと・・・」
私は罪悪感を感じた。
ジャネットを連れてこないで一人で出て来ればよかった・・・。
でも、急にこんなことが起きるなんて。
魔物でもなく、悪魔の出現とは。
急にスケールが大きくなり過ぎた。
もちろん海賊船での出来事や、旅の途中で魔女に襲われたのも恐ろしい事件だったけど・・・。
(都はそれでも他の所より安全だと思ってたのに)
邸宅で平和に遊んでいるはずのラティーが浮かんだ。
娘のためにも、ここから私は無事に抜け出さなければならない。
(だけど、アレクシーナとジャネット、他の人たちに背を向けることはできない)
首を動かして辺りを見回す。
民間人はすでに逃げており、兵士は全滅したようだった。
残ったのは私たちだけ。
もしアレクシーナが私の秘密を守ってくれるなら。
私は彼女をチラリと見る。
彼女はリチャードにジャネットをここから連れ出すよう命令していた。
リチャードとビカスはアレクシーナの騎士だから彼女の意思に従うだろう。
あの二人が私の秘密を漏らすことはないはず。
それはアレクシーナ皇女に対する裏切りなのだから。
だから、ここで空虚魔法を使ってもいいんじゃないかな。
アレクシーナ皇女は信頼できる人だから。
(問題は私を抱いているカルナ・メイ)
私は彼女が私を連れてすぐにここから離れるかもしれないと思っていた。
一応は私の命令を待っているようだが、私の意志よりはカリックスの意志の方がもっと大事だろう。
(それなら先に先手を打たないと)
カルナ・メイが動く前に、私は素早く口を開いた。
「カルナと言いましたか?カリックスの影の騎士ですよね?」
私がこっそり口を開くと、彼女は意外に慌てたように見えた。
「はい」と、彼女の微かな答えが聞こえてくるや否や、私は再び口を開く。
「私の頼みをちょっと聞いてくれますか?見たところ、あなたとペアになっている他の騎士はカリックスに助けを求めに行ったようですが、私は彼が到着するまでここで時間を稼ぎたいのです」
「え?でも、貴人は・・・」
カルナ・メイは私の要求にとても困惑しているように瞬きした。
私は断固たる顔で目を見開いて、再び強調するように言った。
「アレクシーナは信じられる人です。彼女には他人を利用して私利私欲を満たそうとする欲がないことは明らかです。だから私の秘密を明らかにしても問題はないでしょう」
「・・・」
「何より、アレクシーナと彼女の騎士だけを残してここを離れることはできません。皇族の彼女がもし怪我でもしたら・・・、後で私が聞くことになる言葉を考えてみてください。皇女殿下を置いて逃げたと悪口を言われることでしょう」
カルナ・メイがため息をつく。
「しかし、貴人。後で貴人が何を言われても、命が最も大切です。私はあなたを危険に晒すことはできません。私が大公殿下から受けた命令は、あなたを守ることです」
「もう知っていると思いますが、私は魔法使いです。使える属性はたった一つだけですが、それでもそれなりに使えます。だから私を少しだけ信じてくれませんか?」
「・・・」
「そしてカリックスがここまで到着するのに10分あれば十分なはず。ちょうど10分だけ耐えればいいのです。彼が到着したら私もすぐに退きます。ね?お願いします。私が魔法を使って、あなたはあの悪魔が私に近づくのを防いでくれればいいのですから」
「・・・はあ」
カルナ・メイは再びため息をつき、真剣な目で私を見た。
私は彼女の視線を避けることなく真っ直ぐ向き合う。
しばらくして、彼女はしっかりとした声で話した。
「・・・分かりました」
「ありがとう」
私は彼女にニッコリと微笑んだ。
その直後、カルナ・メイが私を地面に降ろしてくれた。
私はコートの中ポケットからエクアドルがプレゼントした杖を取り出す。
杖を一度振り回して、私はカルナ・メイに話しかける。
「今日、あなたは皇女殿下の命を救ったのかもしれません。私を信じてくれることで」
「私の信頼が間違っていないことを願わなければなりませんね。ですが、あまり無謀な行動はしないでください」
「そうします」
私は真剣にうなずき、それからカルナと並んで立つ。
カリックスが来るまでの時間稼ぎ。
ルールは無事に目標を遂行することができるのでしょうか?
空虚魔法がどこまで通用するのか気になります!





