悪女なのにママになりました

悪女なのにママになりました【52話】ネタバレ




 

こんにちは、ツバサです。

【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。

今回は52をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【悪女なのにママになりました】まとめ こんにちは、ツバサです。 【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...

 



 

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?

だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!

カリックス、この結婚…破談にしましょ」

「私からは逃げられませんよ、ルール」

いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?

そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。

カリックスが他の女とキスする姿を目撃。

お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。

理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…

 

ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。

カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。

ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。

セア:原作の女主人公。神女。

アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。

アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。

エドワード:アバロニア皇太子。

アレクシーナ:アバロニア皇女。

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52話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 救済所

ロチェスター邸の正門前に立ち、私はジャネットと馬車を待った。

今日に限って特に厳しい風に、薄いシャツの裾と足首まで来るフレアスカートが旗のようにはためく。

日差しはカンカンで空気は暖かいが、風のせいで涼しく感じられる天気。

両腕を抱えると、寒がっていると誤解したのか、ジャネットが持っていたコートを肩に急いでかけた。

私は彼女に微笑みながらありがとうと言う。

そして急いでコートを重ね着する。

寒い天気ではないが、もし風邪でも引いたら困るから。

(ラティーに移るかもしれないし、カリックスは私が咳をしただけでも大騒ぎするから)

そうしてどれくらい経っただろうか、遠くからこちらに向かって走ってくる馬車が見えた。

馬車の外観は平凡。

ただ、馬車を引いている二頭の馬や馬主はどこか尋常ではない。

「あれがアレクシーナ皇女の馬車ね」

やがて正門の前で馬車が止まり、ドアが開いて誰かが飛び降りた。

長い金髪を編んだアレクシーナ皇女だ。

「ルール!」

「こんにちは、皇女殿下」

私は彼女に礼儀正しく挨拶する。

アレクシーナ皇女はそれが気に入らない目つきだった。

「そんなこと言わないで、名前で呼んでください。「アレクシーナ」って。私たちはもう友達じゃないですか」

「うん?」

彼女がニッコリ笑って言った提案に、私はすぐに答えられず瞬きする。

こんなに早く友達になるものなの?

読書会で1時間ぐらい会話して、今日手紙をやりとりしたのが全てなんだけど。

どうやら彼女はとてもフレンドリーなようだ。

あるいは聞くことも問い詰めずに友達に決めてしまうほど私が気に入ったとか?

アレクシーナ皇女は返事を待ちながら私をじっと見つめていた。

「はい、そうします。アレクシーナ・・・」

急に名前で呼ぼうとするとぎこちなくて恥ずかしい感じだったが、彼女が一層親しくなったような気もする。

 



 

アレクシーナ皇女は満足そうに微笑んで私の手をぎゅっと握った。

近くて影のように立っていたジャネットが、皇女の突発行動にびっくりしている。

「それじゃあ行きましょうか?さあ、早く乗ってください。そこのお嬢さんも」

アレクシーナ皇女が私の手を握って引きながら言った。

突然「お嬢さん」と呼ばれたジャネットは顔を赤らめたまま途方に暮れる。

私たちは素早く馬車に乗り込んだ。

馬車は水の上を走るようにスムーズに動き出す。

外城を通り過ぎてしばらく走っていくうちに諸島の外まで出るようになった。

アレクシーナ皇女が言った救済所は、近くの農家の離れを借りていた。

「さあ、降りてください。今日立ち寄る救済所はここです」

馬車から先に飛び降りたアレクシーナ皇女が手を繋いで話す。

「ご覧のとおり農家が倉庫として使っていた建物を借りています。ここでは主に干ばつに見舞われ、飢えている農民を助けます。その他にも、身分がはっきりしておらず、外城の中で居住できない放浪者を救済しています」

私は彼女の話を聞きながら救済所とその近くを調べた。

救済所の外観はみすぼらしいが、あちこち補修した跡が見られる。

救済所の右側にはテントが垂れ下がっていたが、ゴツく長い木のテーブルの後ろで奉仕者と見られる男が農民たちに救護品を配っていた。

救護品は質の悪い紙で包装されており、中には入っているものが何なのかは正確に分からないが配給用食料のようだ。

(農家だから救済所の建物はともかく、救援品は・・・、思ったよりずっと劣悪なのね)

そして何よりも、救護品を受け取るために列をなしている農民たちの健康が酷く衰えて見えた。

・・・日照りが本当に深刻なようだ。

城内に居住する市民はこれほどではなかったのに。

 



 

残念がる私の気配に気づいたのか、アレクシーナ皇女がそばでため息をついて話した。

「ここにいる農民の大多数が救護品で一日に1、2食だけ食べて持ち堪えている状況です。日照りもですが、魔物の襲撃で家が崩れ畑が使えなくなることが多いんです」

アレクシーナ皇女の顔が歪み、彼女は首を横に振る。

「それでも貴族会議では今より救護品をもっと減らさなければならないという話が出ています・・・。それでも幸いなことに、ロチェスター大公が救済事業を積極的に支持しています。ここにある穀物も昨日彼の領地から送られてきたものです。元々は腐っていく野菜しかありませんでしたが」

「カリックスが・・・?」

意外な話に私は目を見開いた。

彼が救済事業を支持していることは知っていたが、すでに救援物資を提供しているとは知らなかった。

都に戻るや否やこの仕事に取り掛かったのだろうか?

(一体いつから?)

寂しさよりは驚き、そして後悔が押し寄せてくる。

カリックスは過去7年間、貴族の責務を果たせなかった責任を負おうとしていた。

正しい方向に進むために努めていたのだ。

それなのに、私はいつまで家に閉じ込められていなければならないのかと自分の心配ばかりしていた。

屋敷に帰ったら彼を抱きしめてあげないと。

勝手に飛び出したことについても、まず誤って。

(それでも使用人たちを叱るのは駄目よ。私のせいで他の人が被害を受けるのは嫌だから)

彼の意を無視して勝手に行動したのは私の過ちだから、私が責任を負わなければならない。

 



 

救済事業にカリックスが積極的に貢献しているのは嬉しいです。

ルールの彼への印象も良くなりましたね。

まずは救済事業から。

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