こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は50話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

50話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ブリル枢機卿
「ブリル枢機卿。私は今、私に無礼を犯したこの騎士を処罰するつもりだった。あなたと関係ないことなのだから、そのまま通り過ぎればいいのでは?」
(やっぱり枢機卿だったんだ)
皇太子が彼を称するのを聞いて、初めてブリルの正体が分かった。
私の予想通り、彼は大臣のすぐ次に高い地位を持つ司祭、枢機卿だ。
「そうですね、皇太子殿下。私と関係のないことと思えば、それはまた違うような気もするし・・・、だからといってお節介をする必要もないようです」
ブリルが私をチラリと見る。
彼の水色の瞳は何かを見計らうように深くて鋭かった。
(何を考えているんだろう?)
私は混乱した様子で彼に向き合っていたが、ブリルは微笑んで皇太子に話しかける。
「レディ・エクレイはカネロで魔物の襲撃を受けました。そして旅の途中でも魔女の襲撃を受けたと聞きましたので、レディには休息が必要でしょう」
「だが・・・」
「皇太子殿下。フィニス神を祀る神殿で騒ぎ立てないでください」
皇太子がブリルの言葉を聞いても退く気配がないと、ブリルはさらに冷たい声で言った。
すると皇太子は怒りに勝てなかったかのように威張って、グランデールと私を長い間睨みつけ、背を向けて去っていった。
私は彼がいなくなった場所をぼんやりと眺める。
グランデールが怒りを堪えられずに出たせいで皇太子が怒って事故に遭うのかと思ったが、突然現れたブリルの一言で全ての状況が整理された。
(神殿の権力・・・、すごいわね)
感心していると、ブリルの不機嫌な声が聞こえた。
「ところで、大神殿にはなぜいらっしゃったのですか?信仰心もあまり深くない方が」
その言葉にドキッとした私は反射的にビクッとするところだったが、なんとか姿勢を正す。
ブリルはそんな私を嘲笑うように口元を捻り上げ、理解できない一言をこぼして背を向けた。
「一番明るいときに気をつけてください、レディ・エクレイ。眩しいほど明るい瞬間こそ、どこから影が近づいてくるのか分からず、最も危険なものですから」
「え?」
私は戸惑いながら問い返したが、ブリルは何の説明もなく遠ざかっていく。
廊下にポツンと残されたグランデールと私は微妙な表情で目を合わせた。
一度嵐が過ぎ去ったような気分で。
大神殿で皇太子と遭遇したことは、直ちにカリックスの耳に入った。
どうやらグランデールが被害を受けそうになった上、私も彼に酷く苦しめられたので、影の騎士たちが急いで報告したようだ。
おかげでカリックスは以前よりずっと過保護になる。
彼の心配が理解できないわけではないが、負担で窮屈だった。
まるで鳥籠の中の鳥になったようで。
もう二日間、まともに外出すら出来ていない。
このままずっと閉じ込められるのではないのだろうか?
不安になる頃にアレクシーナ皇女からの手紙が届く。
<親愛なるエクレイちゃん。前回私が提案したことは考えてくれましたか?今日ちょうど外城外の救護所に行くつもりなのですが、よかったら一緒に行きませんか?正午までに返事をくれるなら、私が午後2時頃迎えに行きます。楽な服を着て出てきてください。返事を楽しみにしています。あなたの友達、A.W.A>
「友達・・・」
私は何よりもその単語に胸がドキドキした。
友達。
今まで私にはアリス以外に同性の友達がいなかった。
そして私は前世でも友達の幅がなかったようだ。
あんまり覚えていないけど。
「アレクシーナ皇女は、なぜ私を友達だと言ってくれるのかな?読書会で少し親しくなっただけなのに・・・」
実際、親しくなったというよりはアレクシーナ皇女が一方的だったに近かった。
彼女は意地悪だった。
困った質問を投げかけ、私が途方に暮れているのを楽しんでいた。
「それでも憎くはないのよね」
アレクシーナ皇女にはそんな魅力があった。
何をしても許されそうな・・・。
反面、エドワード皇太子は何をしても許されない人だ。
どうして兄妹でこんなにも違うのか。
「二人とも皇帝と皇后から生まれた嫡子だけど・・・」
神様が皇太子の魂を作っているときに誤って捻挫し、悪い点をたくさんかけてしまったのではないだろうか?
私はそんな想像をして、ニッコリ笑う。
皇太子が何か仕掛けてきそうで心配だ。
だからカリックスと早く結婚した方が色々良いかもしれない。
ラティーと私の安全のためにも、「ロチェスター」という垣根に一日も早く入った方が良さそうだ。
大公妃になれば皇太子も関心をやめるだろう。
でもカリックスがいつまでも守ってくれるわけにはいかない。
私たちはどうなるか分からない運命の軌道の上にいるのだから・・・。
したがって私は自ら力を育てるしかなかった。
そのためには人脈も重要だ。
問題は、私が人脈を築くことに全く素質がないということだけど。
(努力して駄目なことは世の中にない。そう信じて)
以前だったら不可能なことだと言ってすぐに諦めたはずだが、最近は自ら見ても以前とは大きく変わっていた。
(アリスの助けが大きかった。彼女が空虚魔法を学ぶように言っていなかったら、私はまだ落ち込んでいただろう)
魔法を学び、訓練を通じて次第に上手になり、私は少しずつ自分に対する自信を持つことができるようになった。
「よし、アレクシーナ皇女と仲良くなろう。彼女を私の味方にするんだ」
ちょうど彼女も私に好感があるようで、私もアレクシーナ皇女が嫌いではなかった。
彼女の活発な性格は少し負担だが、皇女はいい人のようだから。
だから私たちは良い友達になれるんじゃないかな。
ブリルの最後の言葉が不穏ですね・・・。
彼はセアの仲間だと思っているのですが、実際はどうなのでしょうか?
アレクシーナ皇女からのお誘い。
軟禁されているルールですが、カリックスを説得することはできる?





