こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は49話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

49話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 戯言
「でも剣術大会だけは私にハンカチをくれてもいいよ。そのくらいはロチェスター大公も理解するだろう?そしてあなたの娘・・・、名前は何だっけ?とにかく、その子が私の花冠を貰ってもいい。他の誰でもなく皇太子の花冠を貰えれば、私生児という噂も鎮まるのではないのかな?みんな私の顔色を伺うからね。ははは!」
(こいつ・・・)
私は皇太子がラティーの噂を鎮めると言っているのを聞いて血が沸き起こった。
ラティーのことを考えているからではなく、「こんな奇特な考えもできる私の姿」に酔っているだけだ。
彼は7年前と何も変わっていない。
自己愛が強過ぎて他の人は見えない上に、自信はとんでもなく高い。
そんな性格のせいで今まで他人に被害を与えて生きてきたのに、相変わらず気づいたことがないのだろうか?
(こんな馬鹿が後の帝国の皇帝だなんて・・・)
気がついたら帝国が歴史の中から消えているかもしれない。
フィニス教会を排斥して、アローナ王国に宣戦布告したりして。
「あ、それと舞踏会であなたの二番目のダンスを私にいただけないだろうか?まさかロチェスター大公がそれくらいも許さないほど器の小さい人物ではないよね?」
「殿下・・・」
到底聞いていられない。
私は皇太子の言葉を断ち切り、静かに彼を呼んだ。
すると彼は何か言いたいことがあるのかというように、無邪気な顔で首を傾げた。
そんな行動は彼に全く似合わず、憎らしいばかり。
皇太子の顔を殴りたい衝動を抑えながら、私は言った。
「自宅に子供が待っていますので。お話中に申し訳ありませんが、もう行かなければならないようです。殿下は心が広い方ですので寛大に理解してくださるでしょう?そうだと信じています」
私は話を終えると同時にニッコリ笑う。
皇太子はしばらくぼんやりと私を見つめ、段々と表情を歪めていく。
(こうなると思った)
彼は感情が極端に行ったり来たりする性格だった。
まるで人格が大きく変わる多重人格者のように。
だから私は皇太子を前から嫌っていたのだけど。
(よりによって、この男と神殿で出会うなんて・・・)
信仰とはかけ離れた人間がなぜ神殿に来たのだろうか?
そんな疑問を抱いていると、皇太子の荒々しい声が聞こえてきた。
「このまま行ってしまうって?久しぶりに私に会ったというのに?君、本気か?」
「・・・」
どうやら見ない間にもっとおかしくなったようだ。
一体私がどうして彼を気にしなければならないの?
友達でも、恋人でも、何の関係もないのに。
ここでどう答えたらいいのか苦悩しながらため息をつくと、突然グランデールが割り込んできた。
「ロチェスター家に仕える騎士グランデール、帝国の尊い皇太子殿下にあえて一言申し上げます。レディー・エクレイは大変な旅を終えて大変疲れておりますので、この辺りで帰れるように許可していただいてはいかがでしょうか?」
「・・・何?」
皇太子が呆れたように問い返す。
彼の顔には怒りがこもっていた。
「一介の騎士が私に何の許可もなく話しかけてきたのか?」
彼は両手を震わせながら歯軋りする。
自分の感情がコントロールできていないに違いない。
このままだとグランデールが怪我をするのではないかと思い、急いで皇太子を止めようとした。
ところが、私たち以外の誰かがこの状況に突然割り込んだ。
「・・・これは何に騒ぎですか?」
(この声・・・)
とても聞き覚えがある。
何度か聞いたのが精一杯だったのに、あまりにも印象深かったので覚えていた。
私たちに向かって近づいてくる足音が聞こえる。
ゆっくりと首を向けると、カーネロで見た青髪の神官ブリルは冷笑的な顔で私たちの前に立ち止まった。
「皇太子殿下、そして名前の分からない騎士の一人、それにレディ・エクレイではないですか?」
私は彼の無礼な態度に驚く。
カーネロでは私が平民同然の状態だったにしても、今は明らかに貴族なのに・・・。
いや、それより皇太子にさえ別に挨拶をせず私たちと一緒にした。
こんなに礼儀正しくなくてもいいのだろうか?
相手は皇族だけど?
(このブリルという神官・・・。見た目より地位が高いのかな?)
見た目では彼はとても若い外見をしている。
私が覚えている限りでは、大神官は50歳以上のおじさんだった。
そのため、ブリルは大神官のすぐ下、3人の枢機卿の一人である可能性が高い。
枢機卿は大神官を補佐しながら神殿の様々な重要業務を処理する職責であり、大神官が殉教した場合、投票を通じて選出された枢機卿が次の大神官の座に就くことになる。
もしブリルが枢機卿なら、フィニス教の権力が天を突くように高い今、皇太子に対する彼の行動が理解できないわけではなかった。
(それでも酷すぎると思うけど・・・。それで、これからどうなるの?ブリルが私を助けてくれるとは思えないけど・・・)
私は焦りながら様子を見守る。
私たちの間に入り込んだブリルは仲裁する気がなさそうだった。
彼は冷笑を帯びた顔で皇太子と私を交互に見つめたが、特に私に視線が長く留まっている。
その視線が何を意味するのか分からず、私は妙な気分になった。
ブリルはセアの味方だと思っているから、彼は私のことを嫌いだと思っていたが・・・。
意外にも彼が私に関心を示しているようで混乱する。
彼は一体どんな人なのだろうか?
突然の介入。
ブリルがどんな人物か分からないだけに、この後の展開が予想できません。
彼の行動に注目ですね!





