こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は48話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。
48話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 皇太子との再会
「はあ・・・」
その人物を見た瞬間、思わずため息が出た。
そして残念なことに、私のため息は彼の耳にはっきりと聞こえているようだ。
袖をいじっていた男がさっと顔を上げたから。
私と目が合った瞬間、彼の濁った紫色の瞳が大きく開いた。
「あなたは・・・!」
「・・・皇太子殿下にお目にかかります」
私は腐った顔をしないように努力し、皇太子エドワード・ウエストウィング・アバロニアに向かって礼節を持って挨拶する。
皇太子は馬鹿のように瞬きをして、すぐに顔いっぱいに明るくなり、私の方へ大急ぎで近づいてきた。
少し後ろに立っていたグランデールが反射的に動く。
彼も本能的に気づいたようだ。
皇太子は考えが正しい人間ではないということを。
(7年も経ったのに・・・、まさかまだ私に執着してるんじゃないわよね?)
皇太子のゴタゴタに悩まされなければならなかった過去を思い出し、内心身震いした。
皇太子は本当に執拗で気難しい人間だ。
ジェームズ・ケルネルと似ているが、それよりはクオリティが高い。
一応見た目がはるかに良かった。
「良い遺伝子が全て持っていった外見の結晶体」と話すように、目鼻立ちは非の打ち所がない。
アレクシーナ皇女に似ているが、もう少し濁った紫色の目の下には「自ら魅力要素だと自負する」涙点があり、髪の毛は白っぽいプラチナブロンドだった。
彼は全体的にハンサムな顔をしていて、体は鍛えられていて格好良い。
黄金の飾りがついた黒いスーツを着ているが、体つきの良さが浮き彫りになっている。
それにもかかわらず、皇太子エドワードは外見、武力、知力すべて優れていたが、性格に問題が多かった。
どの程度かというと、あの豪快なアレクシーナ皇女も皇太子を嫌っている。
こんなことがあった。
魔塔の魔法使いたちが皇帝の招待を受けて帝国を訪問したが、皇太子が彼らを芸人扱いし「宴会を盛り上げるために魔法を使え」と暴言を放ったため、危うく魔塔と帝国の関係が断絶するところだったのだ。
いくら酒に酔った状態だとしても帝国の皇太子が、いずれ皇帝になる人がそれでいいのだろうか?
改めて考えても荒唐無稽なハプニングだ。
(ジェームズ・ケルネルと馬が合うでしょうね。いいえ、同族嫌悪するかもしれない)
私は冷たく沈んだ目で皇太子を眺める。
彼はとても目を輝かせながら私を頭からつま先で覗き込んでいた。
その視線があまりにも不愉快で、自然に眉を顰めてしまいそうになるのを我慢する。
いつの間にか私のそばに近づいてきたグランデールが警戒の目で皇太子を注視していた。
皇太子はさっと顔を上げ、感激の声で話し出す。
「都に戻ってきたと聞いて、ようやく顔を見れた!私があなたにどれだけ会いたがっていたか知っているか?」
「・・・」
私は微かな笑みを浮かべながら頷く。
特に答えてあげたくなかった。
「そして噂を聞くとロチェスター大公と再び婚約したそうだが・・・。本当にあの男と結婚するつもりなのか?」
皇太子がそれとなく問い詰めてくる。
私は彼がラティーの存在を全く考えていないことに気づき、カッとなった。
「カリックスがラティーの父親ですので当然です。もちろん彼と結婚することを約束したのは、襲撃の時のことが決定的ですが」
心としては皇族であろうと関係なく癇癪を起こしたい。
しかし、そうすれば私はもちろん、父とカリックスがとても困ってしまうだろう。
・・・我慢しないと。
私は今、貴族の令嬢に過ぎないのだから。
私は深呼吸をして心を落ち着かせた。
そんな私の姿を誤解したのか、皇太子が残念そうな口調で話す。
「そうだね・・・。あなたも都に上京した途端、無理矢理結婚したくはないだろう。本当に悲しいことだ。私だったら、そんな風にあなたを苦しめることはないのに」
グランデールが静かに歯軋りする音が聞こえた。
しかし、非常に小さな音なので皇太子には聞こえていない。
私はグランデールをチラリと見た。
彼は熟していない果物のように青々とした表情を浮かべている。
自分の主君が侮辱されている上京に腹が立ったに違いない。
(大変。グランデールはもちろん、今どこかに隠れている影の騎士たちがカリックスに全て教えるだろう)
このままでは、カリックスが剣術大会の時、情け容赦なく皇太子を残忍に破ってしまうのではないかと怖かった。
夏の舞踏会が開かれる日の午前には剣術大会が開かれる。
本来は馬上競技、弓術、剣術の3つの分野に分かれているが、皇帝が武芸を好んでいないため剣術大会のみに凝縮された。
そして、カリックスは帝国最高の剣士。
皇太子も侮れないが、決してカリックスのライバルにはなれなかった。
そのためだろうか。
皇太子エドワードは幼い頃からカリックス・ロチェスターに劣等感を抱いている。
本人は表に出していないと思っているようだが、第三者からすると明確だ。
皇太子が私に執着するのも、その劣等感の延長戦ではないだろうか?
「私の君に会ったら、夏の舞踏会のパートナーになってくれないかと頼むつもりだったが・・・、やっぱりダメだよね?あなたにはロチェスター大公がいるから」
(分かっているなら、ちょっかいを出さないでほしいわ)
私は冷たい声を出さないように努力して答えた。
「心はありがたいのですが、殿下もご存知の通り、私はロチェスター公と結婚する人なので。他の方とパートナーになることはできません」
「そう、やっぱりそうだろうね・・・」
皇太子が私を斜めに見つめる。
欲望が混じった視線があまりにも不快で、頭のてっぺんまで熱が伸びるようだった。
この男は私を一体何だと思っているのだろうか?
しかし、私はさらに怒らせたのは皇太子の次の発言だ。
久しぶりに登場したエドワード。
7年経ちましたが彼の性格は変わっていないようです。
彼がルールに言い寄っているのはカリックスの恋人だから?
それともルール自身を気に入っているから?
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