こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は45話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

45話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ペアルック
私は自分の胸にすっぽりと抱かれているラティーをこっそり見た。
前回ラティーが家出をして以来、カリックスと私はお互いに注意し合ってきたのだ。
思わず鋭い言葉が出たり声が高くなったりすると、ラティーの目つきが厳しくなったりしたから。
その度に私はラティーが本当に家出でもしてしまうのではないかと怖かった。
現実的に考えて、6歳の子供が大邸宅からこっそり抜け出すことは不可能なのだけど・・・、ラティーなら可能な気がする。
ラティーは尋常ではない6歳だから。
(台所で雑用をしている子供と服を着替えるとか、そういう小細工が思いつきそう)
ラティーなら、それくらい朝飯前だろう。
だから大人たちが気をつけるしかなかった。
本当にラティーが消える状況を経験しないためには。
ラティーの頭を撫でると、彼女はニッコリ笑って喜んだ。
「今日は何をして遊んだの、ラティー?」
アレクシーナ皇女についてカリックスがこれ以上追求するつもりがなさそうに見えたので、私は話題を変えた。
ラティーはニッコリ笑って、自分で作った花の指輪を見せてくれる。
「わあ、これは何?ラティーが作ったの?」
「うん!ラティーすごく上手でしょ?」
「そうね、ラティーはすごく上手なのね」
私は大げさな声で子供を褒めて、頭を撫で続けた。
ラティーは陽気な子犬のようにヘラヘラ笑っている。
「でもパパは凄く下手!」
「えっ、本当?」
「うん!本当に作れないよ!」
ラティーがカリックスを揶揄うが、彼は淡々とした顔で瞬きをするだけ。
少しも怒った様子がない。
確かに、世界中のどの大人が私たちのラティーに怒ることができるだろうか?
こんなに可愛いのに。
私は娘の頬に顔をこすった。
「じゃあ、パパと花の指輪を作って遊んだの?」
「うん。それとネックレスとブレスレットと花冠も作ったよ!」
ラティーは早く降ろしてと言うように手足をバタバタさせた。
私は注意深く娘を地面に降ろす。
するとラティーは草むらから何かを拾い上げて私に渡した。
それはウサギの草花で作ったブレスレットだが、小さすぎて子供の手首にピッタリ入る大きさだ。
しかし、ラティーは私にブレスレットをつけてほしいかのように目を輝かせている。
私は恥ずかしそうに笑いながらカリックスの手首をチラッと見た。
彼の手首にも同じ形のブレスレットが縫い付けられている。
「パパとママのペアブレスレットだよ!」
「そうなんだ・・・」
ラティーは私たち二人が並んでブレスレットを着用してほしいと願っているようだ。
しかし、私の手にあるブレスレットは小さすぎた。
このまま手首に入れると切れてしまうだろう。
どうしようか悩んでいた私は、ただ率直に話すことにした。
「ラティー、このブレスレットは小さくてママの手首に入らないと思うの。でもラティーが作ってくれたブレスレット、ママも凄く着けてみたいから、ラティーが作り直してくれない?」
私はできるだけ優しく慎重な声で話す。
私の話を聞いてラティーは少しガッカリしたような顔をしたが、すぐに納得したかのように頷いた。
「うん!分かった!ラティーがまた作ってあげる!」
それからラティーは再びブレスレットを作り始めた。
カリックスと私は娘を注意深く見守ることに。
しばらくすると、ラティーが近づいてきて、私に新しいブレスレットを差し出した。
今度は私の手首にピッタリ合う。
私は親切な笑顔でラティーにありがとうと言った。
ラティーは並んで立っているカリックスと私をじっと見つめ、満足そうな顔をして、私たちに抱きついて大声で叫んだ。
「ママとパパが仲良しで、ラティーは本当に幸せ!」
それを聞いた瞬間、私は罪悪感で心臓がドキドキするのを感じた。
ラティーには絶対に言えないこと。
正確にいつになるか分からないが、私たちが別れなければならないかもしれないという事実を・・・。
(そんな日は一生来ないでほしい)
ラティー、あなたのためにも。
私は苦笑いを浮かべながら娘を抱きしめた。
今この瞬間が永遠だったらいいなと思いながら。
ラティーが可愛すぎる!
こんな娘がいたら親バカになってしまうでしょうね。
ラティーのためにも、ルールとカリックスには別れないでほしいです。





