こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は148話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

148話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 天上の門
そして視野が開き、現実が迫ってきた。
現実の時間は少しも経っていないまま。
周辺が干からびていて、影の靴は7つの窓に刺されたまま止まっていた。
目の前で、ラティーが私を見てニッコリ笑う。
「ママ、見てみて」
「え・・・?」
ラティーが私の心臓の近くを指差した。
私は体の中心から暖かく広がっていく感覚を感じながら頭を下げる。
視野に入ってきた私の体が輝いていた。
「な、なに?」
慌てていると、ラティーが平然と腕を伸ばしてくる。
そして娘の手が私の体の中にスッと入ってきた。
当惑して口をぱくぱくしていると、ラティーが再び手を引いてきた。
娘の手には白く光る鍵が。
「それは・・・」
「ママが貰った鍵だよ」
確かに、私は影の神から鍵を貰っていた。
でも黒く染まった状態だったのに、どうやって・・・。
「ママが憎しみを払い落としてあの人を許したから、鍵の形質が変わったの。これは天上の扉を開く鍵、そして・・・」
ラティーは言葉を濁しながら振り返る。
私の視線も自然にそちらに向かった。
何か異常が生じたようで、セアの肉体をかぶった影の光景がよろめきながら壊れていく。
ラティーがそれに手を伸ばすと、輝く鍵がセアの体を突き抜けて出てきた。
「あ・・・!」
形質が変わった鍵を見て私は気づく。
セアも私を許したということを。
しかし、セアの肉体は救われず、鍵が突き抜けてきたその部分からゆっくりと壊れ始めた。
間もなくセアの体が粉々に砕けた。
「器」を失った影の神は怒って泣き叫び、深淵の扉越しに吸い込まれていく。
「助かった」という人々のため息が聞こえてきたが、私は喜ぶことができなかった。
ただ、セアの身だった灰をぼんやりと眺めるだけ。
空に現れた天使たちはいつの間にか姿を消した。
ラティーは落ち着いた歩き方で扉に向かって近づくと、二つの鍵を合わせて扉に投げる。
すると、星が爆発するように巨大な衝撃波が発生した。
ふと私の肩を包んでいる手が感じられて頭を上げると、カリックスがすぐそばに来ていた。
激しい風が吹き荒れて、カリックスは私を守るかのように抱きしめる。
目の前が真っ白に染まって何も見えなかった。
腰を抱きしめたカリックスの固い腕に頼って、私は前に手を伸ばして限りなくラティーを呼ぶ。
「ラティー、ラティー・・・!」
真っ白な空中を手でかき混ぜると、柔らかくて暖かい感触が指先にそっと触れてきた。
「ラティー・・・」
光が晴れて、視界がはっきりし始める。
ラティーは私の手をそっと掴みながら優しく微笑んだ。
そしてラティーの背後に、新しい「門」が生まれているのが見えた。
クリスタルのように透明で、オパールのように煌めく扉。
「あれは・・・」
ラティーは答えずに微笑むだけだったが、私はそれが何なのかわざわざ聞かなくても分かった。
最も高い魂の聖所。
永遠の光が宿る場所。
「天上の門・・・・」
天上の門から溢れ出た光が世界中を襲う。
帝都の結界を突き抜けて広がり始めた魔気は力なく倒れ、魔物は一握りの灰になって消えた。
そして奇跡が起きる。
周りに倒れていた人たちが目を覚ますと、戸惑った表情で立ち上がった。
魔物に襲われて傷ついた人々が治癒され、死んだ人さえ生き返っていく。
しかし、たった二人、深淵の扉を開けるのに利用された大神官、そして影の神の器だったセアは帰ってこなかった。
「大神官のおじさんの魂は深淵に食べられてしまったの。そして影の神の器だった肉体は・・・、戻せない」
私の心を読んだかのようにラティーは静かに言った。
光に包まれた帝都の風景をぼんやりと眺めながら尋ねる。
「セアの魂は?」
ラティーは悲しそうな笑みを浮かべて答えた。
「深淵に飲み込まれていないけど、割れたガラスのようになっているから今は救えない。その魂は、とても長い間空虚を漂うことになると思う。ごめんね、ママ」
「・・・そうなんだ・・・」
私は首を垂らしてぼんやりと呟く。
やはり、セアの魂を救うには遅すぎたのだろうか。
「あまり傷つかないで、ママ。時が流れてまた流れると、いつかはその魂も救われるから」
ラティーの慰めに、私は涙ぐみながらうなずいた。
セアは最後の瞬間に自分の過ちを悔い改め、私に謝罪した。
そして私を許してくれた。
たとえ彼女が私に多くの傷を与え、この世界で多くの罪を犯したとしても、彼女も善と悪が対立するこの戦いの犠牲者に過ぎない。
「セア」という人自体が悪いわけではなかった。
セアの魂が早く救済されるといいですね。
天上の門も開かれて、これでハッピーエンドですね!
後はカリックスとの関係改善?





