こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は146話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

146話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 真の記憶⑥
その瞬間、思い浮かんだ記憶は走馬灯だったのだろうか。
その時になって私はセアが私にただ悪い事ばかりしているわけではなかったという事実を思い出した。
『あなた明日は誕生日なんだから、うちで子供たちを呼んでパーティーをしましょう』とパパに頼んだこと。
そして『明日はあなたのお母さんは仕事をしなくてもいいよ。子供たちが来るのに、あなたのお母さんが私の家で家政婦の仕事をしているのを見せたくないでしょう?』と言ったこと。
セアは確かに悪いだけの子ではなかった。
それじゃあ、どうしてあんなに私を虐めたんだろう?
『私は大学生になったら、この家から出て独立するわ。あなた知ってる?私の父は私に会社を譲るつもりはないってことを。私が女だから。呆れるじゃない?きっと私が大学を卒業したら適当に結婚させて事業に利用するつもりなのでしょう。超ムカつく・・・』
あの時、私は何て答えたっけ?
子供の頃の記憶は歪曲され、場合によっては良い思い出だけを、場合によっては悪いい奥だけを思い出させる。
それで人々はその記憶だけが全てだったように錯覚する。
私もそうだったと思う。
実はセアのことを全部覚えているわけではなかった。
私はあの子に虐められる境遇で、それでいつも絶望している状態だった。
だからセアが私に何の愚痴をこぼしても、それが耳に入るはずがなかったのだ。
私はただ私の不幸の原因であるセアから逃げたかっただけだから。
ドン!
私の体は冷たいセメントの床にぶつかってぐったりする。
死の感覚は二度と思い出したくない種類のものだった。
そのようにして前世の私は死に、ルール・エクレイに転生することに。
前世の記憶はずっと忘れたまま。
そして転生したこの世界が、自分が書いた小説の中の世界だということにも気づかないまま。
「この世界は・・・、私が作った、いいえ、私が見た世界だったんだ」
ラティーの暗示が頭の中に染み込むと、私はすべての真実を悟ることができた。
原作小説、「冬の木の下で待っています」の内容が、まるで神に憑かれたように頭に浮かんだのは、本当に神様が私に聞かせてくれたものだったから。
それは神の啓示。
神から未来の詩を授かった、アスター。
私は鍵を貰った人間であると同時にアスターでもあったのだ。
「神様はあなたに未来詩を授け、後日の出来事に備えるように、そしてもつれた悪縁を解けるように準備させようとしました」
今、私はどこかの空中を浮遊していて、誰からの澄んだ声が聞こえてきた。
「私は神の七使者の一人、青い希望の大天使フェリステラ。聖霊のそばであなたを見守ってきました」
「あ・・・」
今私に話しかけている存在は、私に馬鹿だと言った、まさにそのフェリステラだった。
「あなたはかつて啓示者として使命に気づき悪に立ち向かわなければならなかったが、ついに何も思い出せず敗北して死に至ましたね。本当に情けないと思いました」
「・・・」
フェリステラの情け容赦ない毒舌が相次いだ。
「私はもともと人間があまり好きではありませんが、あなたのおかげでもっと嫌いになりました。あなたが愚かだったせいで、聖霊は全力を尽くして時間を戻さなければなりませんでした。その見返りとして、聖霊は自分の厚生を諦めたのです」
「厚生を・・・、諦めた?」
私は瞬きして問い返す。
「厚生を諦めた」ってどういう意味?
なぜか不安になった。
「それは徐々に分かるようになるでしょう。さあ、まずは・・・」
フェリステラは私の質問に答える気がないように長袖をはためかす。
すると暗くてがらんとした空間が広がった。
それは私が夢を見た時に見た空間。
私はここが誰かの心の中だという事実に気づいた。
何かに導かれるように進んでいくうちに、見慣れた人のシルエットを発見する。
セアは暗闇の中で膝を抱えて座っていた。
「彼女はすでに取り返しのつかない状態です。ここは彼女の心象の世界。あなたはここで彼女と会話できると思います」
どこからかフェリステラの声が響き渡った。
その声は私にだけ聞こえるようだ。
「彼女が自ら命を絶った瞬間、影の神が彼女をこの世界に連れてきて鍵を与えたのです」
「じゃあ、あっちの世界で死んだセアの体は・・・」
「この世界に移りながら、彼女は影の神から鍵と共に新しい肉体を受け取りました。影の神の器になるのに十分な肉体を・・・」
「・・・」
最初からセアは影の神の器になるために利用されただけ。
私もまた悪が世の中に君臨することを防ぐために啓示と共に鍵を与えられたが、ついにそれを悟ることができず「悪」を選択した。
セアの行動を擁護する気はありませんが、彼女も色々と苦しんでいたのですね。
心象の世界でセアと出会ったルール。
フェリステラの目的は?





