こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は144話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

144話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 真の記憶④
友達と私は主に就職や海外旅行について話をして別れた。
それから家に帰ってきて、私は母に注意深く尋ねる。
「お母さん、会長の家が破産したそうだけど・・・、その話って聞いてた?」
母がため息をつく。
「あの時はお前も幼かったし、食べていくのも大変だったし、お前の勉強もやらなければならなかったから、仕方なく会長の手を借りたのよ。私たちにくれたお金は、全部あなたのお父さんの命の値打ちなのよ」
「・・・」
「会長は普段はおとなしい方なのに、お酒を飲むと人が変わるの。あの日もそう、お父さんが運転しているのに酒を飲んでいて人を間違えたのか急に運転席に駆け寄って・・・、そんな時に交通事故が起きたの。意識を取り戻した会長は、「それしか覚えていない」と言って、あなたのお父さんはもう亡くなった状態で・・・」
「・・・」
母は果物ナイフを手に取り、リンゴを切り始める。
「会長が私たちの面倒を見てくれたことは、全部罪悪感のせいよ。あまり感謝する必要はないわ」
私は口の中のリンゴを何も言わずにぐずぐずしていた。
それ以来、私はいつものような日常を送った。
卒業の準備をして、そろそろ他の作品も書かなければならない。
前回書いた「セア」が主人公の小説でかなり多くの印税を受けたが、未来を準備するためには非常に不足した金額だったためだ。
今回も上手くいけば、もう少し広い家にお母さんと引っ越ししたい。
日当たりが良く、カビもない綺麗な場所へ。
「上手く貯蓄すれば今年中に引っ越しできそうね」
私は微笑みながら預金通帳を見つめて引き出しに戻す。
これから生きていくことが心配だが、それでも幸せだった。
そのように一日一日、重たい日々を送っていた私がセアと再び出会ったのは、季節が冬に入ったある日のこと。
「えっと・・・、セア?」
あの時、私がセアを呼び止めなかったから何か変わっていただろうか?
ただ知らないふりをして通り過ぎたなら。
「あなた、セアよね?本当に久しぶり」
「・・・小石川?」
「うん、元気だった?」
元気だったはずがないことを知っていながら、私は知らないふりをして尋ねた。
実は少し喜ばしい気もした。
友人の言うとおりかもしれない。
セアはこれまで私が間違ってきた代価を貰っているのかも。
そう考えると、私の行動はとても正当なもののように感じられた。
「最近、天気が寒くない?どこかに入って温かいコーヒーでも飲む?」
「いや、私は・・・」
「行こう、私が奢るから」
私は断ろうとするセアをあえてカフェに連れてきた。
そして飲み物を注文して席に座り、自慢げに話し始める。
「もし後で時間があれば、私が夕食も奢ってあげようか?私、お金をたくさん稼いだから」
「・・・何を企んでいるの?」
「企むなんて、どういうこと?久しぶりに会った友達なんだから」
胸がドキドキする。
私の子供時代を地獄のどん底に押し込んだ張本人が、みすぼらしい姿で私の前に座っているなんて。
その事実がとても刺激的だった。
そして立場が変わったこの状況で、セアがどんな反応を見せるのか気になったりもする。
「あなたと私が友達?覚えている限り、あなたは私の家で暮らしている私の女中だったのに」
「・・・」
そう言いながらセアは私を観察するように見つめている。
自分の家が潰れたという事実を私が知っているかどうかを探っているようだ。
私は知らないふりをすることにした。
その方がもっと測れそうだったから。
(セア、あなたも私にしたことと同じように苦しんでみろ)
無意識の水面下に深く沈んだ苦しい記憶は、元凶が目の前に現れると再び忍び始めた。
トイレに閉じ込められて昼食も食べられず最後の授業が終わるまで便器のそばにしゃがんでいなければならなかったこと。
リサイクル品を捨てる分離収蔵場に埋もれるようにしたことなど・・・。
考えてみると、セアのせいで死ぬところだったことも会った。
分別収集場では、通りかかった女性先輩たちが助けてくれなかったら窒息死したかもしれない。
失神して病院に運ばれたことも会った。
痛い記憶が昔の傷を掘り起こしていく。
その記憶から派生した感情が私を卑劣にした。
私が傷ついた分、相手にも同じように返したいという復讐心が。
「あなたが以前私に悪いことを沢山したのは事実でも、もう大丈夫。全部克服したから」
そう言うと、セアは私を見て小さく笑った。
(全然気にならない。だって今私はあなたよりずっと幸せだから。もうすぐ大学も無事に卒業するし)
私はセアが芸能人になると言って大学を中退したという事実を、友人に聞いて知っていた。
「就職の心配もない。小説を書いたんだけど、大ヒットしたんだ。今はそれなりの経歴も積もってるし」
「・・・」
「心に余裕があるから他人に寛大になるようになったよ。だからもうあなたを見ても平気」
ルールがセアの家に住むようになったのは会長が原因だったのですね。
久しぶりに再開したセアへの復讐。
ここから何が起きるのでしょうか?





