こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は134話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

134話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 聖霊②
「ずいぶん前にも今のようなことがありました。二人の神が人間に鍵を与え、世界の運命を決める戦いが始まりました。その決定は、鍵を受け取った人間の役目でした」
ディアンが落ち着いた声が話し始める。
「今は皆の記憶から忘れ去られた昔の話です。その時、悪神の力は今より強く、世界はほとんど滅亡寸前まで追い込まれていました。それで私の種族は命を捧げて滅亡を防いだのです」
「・・・」
「あの時は、あなたのように非常に強い人間があまりいなかったのです。ですから、私たちが人間を助けるしかありませんでした」
ディアンがカリックスの方をチラリと見て話し続けた。
「善は勝利しましたが、私を除くすべてのマギアスが死に、彼らはこの星の大地に埋められました。そして地面に染み込んだ彼らの心臓が魔石を生み出したのです。今、人間が使う魔石は、私たちの心臓に他なりません」
私は杖を取り出し、そこに刺さった魔石を眺める。
これがディアンのように、人間と似た種族の心臓だなんて信じられなかった。
「その後、私は人間にきちんと魔法を渡さなければならないと思いました。いつかまた起こる戦いが難しくないように。私はこの塔を建て、その後、他の三つの塔が弟子たちによって建てられました。それが今の世の中で忘れられた歴史です」
思わぬ四季の塔の真実に言葉を失う。
この塔は、学者たちがあれこれ騒いでいたものより、遥かに凄い機関だったのだ。
「私もアヴァロンに自分の弟子をあらかじめ送っておきました。そして、他の三つの塔からも優れた魔法使いを派遣しておいたはずです。もう帰ってくる時間でしょう」
ディアンが話を終えると、エクアルドが空中にある映像を一つ浮かべた。
それは、今この時刻の首都の風景。
街は一面火の海となり、暗黒に覆われていた。
それだけでなく、あちこちから魔物が出没し、人々を攻撃している。
「急いで帰らなければなりません。大公殿下、レディ・エクレイ?」
エクアルドは習慣のように私たちの許可を先に求めたが、突然ラティーを見た。
「・・・そして聖霊・・・、あ、これは違和感がありますね」
彼が頭を掻いて呟くと、ラティーはニヤニヤ笑いながら言った。
「普通に「ちびっ子」って呼んで」
「いや、そうしたら私が後で地獄に落ちるかと・・・」
急いで敬語に変えるエクアルドを見て、ラティーは失笑する。
「おじさんは天国だから安心して」
「ほ、本当に?」
「エクアルド」
話が逸れてもどかしかったのか、ディアンが低い声でエクアルドを呼ぶ。
「では、行きましょう。大公殿下、レディ・エクレイ。そして、ちびっ子!」
「よし、出発!」
ラティーはいつものように飛び上がった。
相変わらず明るい姿に、かえって適応できないほどだ。
聖霊に目覚めてもラティーは私の娘。
相変わらず私を母親だと思って、大切にしてくれるのに、私が距離感を感じてはいけないだろう。
私はエクアルドの腕の中にいるラティーと目を合わせながら微笑んだ。
私の気持ちが伝わったのか、ラティーはもっと明るい笑顔で応える。
やがてディアンを除いた私たち4人の体が黄金色の魔力に包まれ、瞬きをした瞬間に首都に戻っていた。
首都はまさに修羅場だった。
冬の塔の余韻を感じる暇もなく、雰囲気が一瞬で深刻になる。
こんな状況をじっと見ていられなかった。
私たちは目に見える人たちから助け始める。
首都に深淵の扉が開く約1時間前。
セアは神殿の後庭に通じる階段に座り、唇を噛み締めていた。
「鍵を捨てる方法って、一体何?」
依然として愚かだと思っていたルール・エクレイは、どのように回帰前の記憶を取り戻したのか、全くの別人になっていた。
昔の甘い馬鹿ではなく、回帰前の悪女に。
しかし幸いないことに、まだ記憶を完全に取り戻すことはできなかったようだ。
「自分が主だという事実は認知しているけど、全部思い出せなかったということは・・・」
転生した魂のペナルティなのだろうか?
しかし、現在の状況は私にとってあまりにも不利だった。
仕事がこんなに捻れてしまうとは。
神木の前で再び目を覚ました時、セアが自分が成し遂げた全てが水の泡になったことに気づいた。
しかし、すぐに彼女は歓喜に包まれる。
再びあの女を破滅させ、憎しみ深いこの世界を燃やすことができるからだ。
そして、あの女が愛した男が自分にしがみつきながら死んでいく姿を見ることができるから。
再びそのスリルを感じられると思うと、むしろ回帰は嬉しいだけの出来事。
以前のように計画通りに少しずつ動けばいいのだから。
ルールがラティーを受け入れる子ができてホッとしました。
深淵の扉を開いたのは、やはりセアの仕業なのでしょうか?





