こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

131話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ラティーシャ②
「ママはどうなったの?ちゃんと逃げれたのかな?」
ラティーは心配そうに辺りを見回す。
今度はどこかと思ったら、父の家のがらんとした廊下だった。
「ここでは何をすればいいんだろう?」
一体こんな夢をなぜ見るのだろうか?
ラティーがじっと考えていると、近くから足音が聞こえてきた。
彼女はそっちに顔を向ける。
「あ、ママだ!」
ラティーは嬉しそうに笑顔で母親の方へ駆け寄る。
しかし、母親の顔が見える瞬間、その場で立ち止まった。
「ママ・・・?」
母はとても怒っているように見えて、ラティーのことが見えていないようだ。
ラティーのそばを大股で通り過ぎた母親は、大きなドアの前で立ち止まる。
そして、勢いよくドアを開けた。
しばらくして母親の声で聞こえてきた。
「ラティーシャは、どこにいますか?」
「どういう意味だろう?」
ラティーは首を傾げて慎重に近づく。
今回もやはり母親は彼女に気づいていない様子だ。
「あの子はもうこの家で、私の娘として育つでしょう。これ以上探すなと言ったはずですが?」
パパの声が聞こえてきて、ラティーは動揺する。
聞いたことのない、とても冷たい声だったから。
「パパはママにこんな風に話さないのに・・・」
ふと変な記憶はラティーの頭の中に入り込む。
こんなパパの姿を、前に見たような気がする・・・。
彼女はこっそり部屋の中を覗き込んだ。
パパがいた。
神女と呼ばれる、黒髪の嫌なおばさんと一緒に。
「誰が勝手にあの子があなたの娘になったの?ラティーシャは私の娘よ。私が責任を持って育てるって・・・!」
母が父に向かって大声で叫んだ。
ラティーも「そうだよ!ラティーはママの娘だ!」と一緒に叫びたかった。
肩を震わせる母親を見て、父親はうんざりするようにため息をつく。
その冷酷な姿にラティーは傷ついた。
パパがどうしてママに・・・。
「感情を前面に出す前に頭で考えてください。あなたの娘として育つと、あの子は私生児になります。帝国でシングルマザーの境遇が良くないことを、あなたも知っているはずです。ラティーシャのためを思うなら、あなたが諦めるようにしなさい」
父の限りなく冷んやりした声が響き渡った。
母は何の反論もできず、じっと聞いている。
ラティーは心配そうに母親をチラリと見た。
これが夢だと分かっているけど、母親が傷つく姿は見たくない。
やがて、母の目から涙がポロポロと流れ落ちた。
「ママ・・・」
ラティーもつられて涙声で母親の裾を掴んだ。
しかし、彼女の声は母親には届かない。
母は唇を震わせながら言った。
「どうして私から子供まで奪っていくの。あなたは・・・、全部持ってるじゃない。溢れるほど持っているじゃない!それなのに・・・、どうして、どうして!ラティーを愛してもいないくせに!自分の娘だと思ってないくせに!」
最後になるほど母親の声が高くなっていく。
ラティーは虚な母親の姿に胸を痛めた。
「ルール、なぜ私がラティーシャを愛していないと思うのですか?世の中のすべての人を愛し、世話をすることが私の使命です。私は娘のようにラティーシャを育てる自信があります。だから、あまり悲しまないでください」
神女と呼ばれるおばさんが悲しそうな表情で言った。
けれど、ラティーは彼女が嘘をついていることを簡単に見抜く。
「嘘つき!」
ここにいる皆に自分の姿を見せることさえできれば、自分の声が聞こえるのであれば、ラティーは母親を傷つけたおばさんと父親に悪い言葉を吐き出したかった。
行儀良くないって、後でママに怒られるかもしれないけど。
隣で母の笑い声が聞こえる。
母は呆れた声で言った。
「笑わせないで。ラティーを眺める時の、あなたの目つきを見れば分かるわ。あの子を愛しているって?嘘つかないで!」
「そこまでだ。もうやめろ、ルール」
その時、父が母に向かって冷たく告げた。
その瞬間、その場で固まってしまった母親は傷ついた顔で父親を眺め、失笑を流す。
「強制的に引き出す前に出て行ってください、エクレイ侯爵令嬢。そして、これ以上訪ねてこないでほしい」
母親に冷たく伝える父親の態度は、自分の目で見ても信じられなかった。
ラティーは涙を浮かべたまま父親を見つめ、振り返って去っていく母親を追いかける。
「ママ・・・!」
ラティーは急いで母親に駆けつけようとした。
しかしその時、青色の光と共に現れた天使がラティーの前を遮る。
「フェリステラさん?」
今ラティーが見ているものは、ルールの過去の記憶?
どうしてこんな夢を見ているのでしょうか?
そして最後に現れた天使は一体?





