こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は130話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

130話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ラティーシャ
エクアルドの瞬間移動魔法で冬の塔に一瞬で到着する。
冬の塔の母屋に着くには、あと5分ほど歩かなければならない。
私はカリックスの手を取り、急いで歩いた。
そしてついに、冬の塔に到着する。
湖が湧き上がり、そのまま凍りついたように奇妙で夢幻的な形。
尖った険しい山のようにそびえ立つ冬の塔がそこにあった。
「ここが冬の塔・・・」
生まれて初めて見る冬の塔だったが、感傷に浸っている暇はない。
私たちは冬の塔に向かって急いで歩いた。
冬の塔出身のエクアルドのおかげか、塔周辺を囲む結界を簡単に通過することができた。
結界の中に入ると、嘘のように吹雪が止まる。
まさに完璧な静寂。
この塔の主がどんな人か分かるような静けさが空気を包み込んでいた。
「お客様がいらっしゃったのですね」
澄んだ声が頭上から聞こえてきた。
頭を上げると、真っ白な髪を長く垂らした女性がバルコニーに立って私たちを見下ろしている。
私と目が合うと彼女はニッコリ笑った。
「実は皆さんを待っていました。「その子」が案内しますので、中にお入りください。あ、そしてエクアルド。お久しぶりです」
「お久しぶりです、ディアン様」
エクアルドが丁寧に頭を下げる。
龍の彼がとても礼儀正しいのだから、ディアンという魔法使いは凄い存在のようだ。
やがてディアンが話した「その子」が私たちの方に近づき、ついてくるように言った。
子供はラティーと同じ年頃に見えたが、ディアンと同じく雪のように白い髪をしていて、外見も彼女とよく似ている。
「ディアンのサーヴァントです。外見が似ているのは彼女の複製だからです」
「複製・・・?」
「ええ。ここには事情があって・・・。ディアンは自分の複製を作って活動しているのです」
「なるほど」
「到着しました。ここがディアン様の研究室です!」
滑らかな階段を注意深く登ると、ついに目的地に到着した。
霧がかかったようなアーチのドアをサーヴァントの子供が開けてくれる。
「いらっしゃいませ。ロチェスター大公殿下とエクレイ侯爵令嬢。そうでしょう?」
「はい、初めまして」
私たちは彼女と簡単に挨拶を交わした。
ディアンは笑顔でラティーシャを見つめる。
「ラティーシャさんは心配しなくても大丈夫です。じっと待っていればすぐ目が覚めると思います」
ディアンはベッドを指差す。
「こちらにラティーシャ様を寝かせていただけますか?」
私が頷くと、カリックスはディアンを警戒しながら慎重にベッドに近づいた。
カリックスがラティーを寝かせると、ディアンはベッドに近づき、娘の額に手を当てる。
「ラティーシャ様は今、夢を見ています」
「夢ですって?」
「はい・・・。夢で時間を行き来できるのは神の領域。ラティーシャ様は今、その力を発揮しているのです」
「力って、ラティーが一体・・・」
「ラティーシャ様が特別な子だということは、あなたも気づいていませんでしたか?」
「・・・そうです。ラティーは特別な子ですね・・・。でも、あなたの今の言葉は、ラティーが神の力を持っているように聞こえます」
「ええ、その通りです。ラティーシャ様は神の力を持っていらっしゃいます」
ディアンが滞りなく答えた。
「私はラティーシャ様が、いつかここに来ることを知っていました」
ディアンは落ち着いた声でラティーの髪をそっと撫で下ろす。
「大切な方。早く起きてください。あなたが守っている世界が散ろうとしています」
ディアンの手から出てきた真っ白な光の群れがラティーに染み込んだ。
まもなく、彼女の瞼が震えた。
夢から覚めるように・・・。
ラティーシャは夢を見ていた。
その事実を自ら自覚している。
真っ白な空間の中には、ラティーの母親と母親の傷ついた別の裏面が向かい合っていた。
『今度こそ復讐する。あなたを裏切って、あなたの人生を踏みにじった彼らへ』
ラティーはその光景を小さなドア越しに見守る。
『それならむしろここで私に食べられて。その方が苦痛が少ないだろうから』
ダメ・・・!
ママはまた別の自分から逃げようとしていた。
ラティーは母親を助けたかったが、ドアノブを回してもドアが開くことはない。
母は赤い目の自分から逃げ出し、ついにドアを思い出したように、こちらをチラリと見続けた。
そしてついに母親がドアを開ける。
ラティーのいる空間からドア越しの闇に、真っ白な光が降り注いだ。
今が母親を救うチャンスだった。
ラティーは素早く手を伸ばし、母親の裾を掴んで引っ張る。
「え?」
そして瞬きしたら、夢の中の風景がまた変わっていた。
ラティーの正体がついに判明する?
特別な子だと思っていましたが、まさか神の力を持っているとは。
ラティー視点も楽しみですね!





