こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は129話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

129話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 兆候②
まるで黒いベールが空に敷かれたような光景。
「これは・・・」
あの時と同じだった。
7年前、深淵の扉が開かれた日と。
「まさか、ルールが?」
そのような疑惑を思い出す、カリックスはすぐに首を横に振る。
いいや、彼女がそんなことをするはずがない。
たまに毒舌になったり、厳しく接することもあるけど、彼女は相変わらず・・・、自分を大事にしてくれていた。
何よりルールにはラティーシャがいる。
そんな彼女が、世の中に再び悪を解き放つはずがなかった。
「それなら・・・」
見当がつくのは一人だけ。
神女、セアだ。
7年前と同様に、彼女が深淵の扉を開くつもりであることは明らか。
でも、今度は・・・、空を覆う闇があの時よりずっと濃かった。
もしかしたら、回帰前に起きた大災害が再び世の中を襲うことになるかもしれない。
「門の領域が首都を越えないようにしなければならない」
大陸全体に広がると、被害が手に負えないほど大きくなる。
深淵の扉が開くと、その力の及ぶすべての地域に魔物が出没することになるからだ。
門の影響下に入った地域を「門の領域」と呼んだりもした。
「神殿に行ってブリル枢機卿を探せ。首都の四方に魔気を遮断する結界をしなければならないと伝えるんだ。私は邸宅に行く」
「はい、分かりました!」
慌てていた騎士たちがカリックスの命令に従って黙礼する。
カリックスは彼らが去ることを確認した後、すぐに邸宅に向かう。
間もなく邸宅に到着すると、ホーニトン夫人が急いで飛び出してきて伝えた。
「殿下、早くラティーシャ嬢の寝室へ。お嬢様が・・・!」
「ラティーシャがどうした?」
ホーニトン夫人は啜り泣くように答える。
「お嬢様が眠りについてから目を覚さないのです。完全に意識を失って・・・」
カリックスはそれ以上聞かず、急いで階段を駆け上がった。
部屋の扉を開けると、ルールが床に座り込んで何度もラティーシャを呼んでいる。
「ラティー、だめ。どうか・・・」
カリックスは急いでルールに近づく。
彼女を助け起こすと、ルールは彼の腕に中に飛び込んだ。
顔が涙で濡れている。
カリックスはルールの背中を撫でながらベッドに横たわっているラティーシャを見た。
娘はぐっすり眠っていた。
まるで二度と起きないかのように・・・。
その姿を見ると心臓がドキドキしてきた。
カリックスは震える声でエクアルドに尋ねる。
「これは一体どういうことだ?ラティーシャに何が起きた?」
拉致事件以後、エクアルドは同じことが二度と発生しないようラティーシャの部屋はもちろん、邸宅全体に措置を取っておいたと話していた。
しかし、ラティーシャに異常があったら、それはエクアルドのミスかもしれない。
「私にも訳がわからないことです。むしろ私のミスだったらいいのですが、それでもありません。ラティーシャお嬢様は元気でいて、ある瞬間突然眠ってしまいました」
「ラティー・・・」
その時、カリックスの腕から外れたルールがラティーシャのそばに近づき彼女を抱きしめる。
ラティーシャは微動だにせず眠ったままだ。
「思い当たる原因はないのか?」
「お嬢様の健康には何の異常もありません」
「何が原因なのか突き止めることは?」
カリックスがもどかしい声で尋ねると、エクアルドはそっと窓の外を眺めながら答えた。
「原因を突き止める方法はありますが・・・」
カリックスの視線も窓の外へ。
もうすっかり黒く染まった空。
深淵の扉が開かれる確実な前兆だ。
「扉が開くまでの残り時間は45分程度・・・」
7年前、今のように空が暗くなる兆候が現れてから1時間後に扉が開いた。
当時、早く事態を把握した神女と神殿がカリックスに支援を要請し、彼らは力を合わせて門を閉めることができたのだ。
もう少し遅れていたら、魔気は全地域に広がっていただろう。
「今度は確実に扉を開けるつもりなのだろう。それなら7年前よりも早いかもしれない」
時間がなかった。
「その方法とは?長くかかるのか?」
「長くはかからないと思います。実は私も詳しくありませんが、原因を見つける力を持った魔法使いを知っているのです」
「それは誰だ?」
「冬の塔の主人、ディアンです」
カリックスは眉をひそめ、再び口を開く。
「それなら、冬の塔に行けばいいのか?」
「そうするべきでしょう。ディアンは簡単に塔を離れることができない体ですから」
「瞬間移動で行けるのか?」
「まあ、違法ですが、今の状況では法律も関係ありませんよね?」
「じゃあ、急ごう」
カリックスがラティーを抱き上げ、ルールは近づいてきて彼の手を握る。
「ラティーシャは大丈夫だと思います」
「・・・」
ルールは赤く充血した目で彼を見つめながら頷く。
そして決心したような声で話した。
「行きましょう」
深淵の扉も気になりますが、ラティーの状況の方が心配です。
体は健康のようですが彼女に何が起きたのでしょうか?





