こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は126話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

126話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 相反する二つの衝動
ラティーを見守っていた私はエクアルドに視線を向けながら尋ねた。
「言いたいことは何ですか?もしかして、このすべてが神の意思なのかもしれないと?」
「はは、どうでしょうね。そんなことを言うと、レディーが私を踏んでしまいそうですね」
彼は照れくさそうに頭を掻いてから続けた。
「でも、念のため。もしかしたら、神様はレディーの運命にすごい恩寵を按配しておいたのかもしれません」
私は冷笑を交えて答える。
「何も知らないのですね、エクアルド。フィニスの神が、私に恩寵のようなものを与えたはずがないでしょう」
「真実は分からないものです。もしかしたらこの運命の終わりで、レディーはもっと成熟した魂を持つようになるかもしれません」
「・・・」
私は彼を静かに睨みつけ、席から立ち上がった。
「もう結構です。こんなテーマで論争したくないですね。行ってやるべきことをしなさい、エクアルド」
ドアを開けて外に出るやいなやカリックスにばったり出会う。
彼は私が書斎にいると聞いて急いで走ってきたようだ。
「どうしたのですか?」
用件もないのに、面倒くさそうに尋ね、私は彼を注意深く観察した。
洗ったばかりのように髪の毛が水気を切らしていて、顔は青白い。
「また発作が起きましたか?」
「・・・」
カリックスは返事をしなかった。
飼い主に怒られる子犬のように、しょんぼりと肩を垂らすだけ。
「はあ・・・」
私はため息をつきながらイライラして顔を歪める。
彼に対する私の心は愛憎だった。
彼を愛しているが、憎む心を抑えることはできない。
何度も回帰前の記憶が思い浮かぶから。
私を嫌悪するように眺めていた彼の目つき。
冷たい言葉と行動。
それとなく希望を抱いて見つめれば返ってくる冷たい視線。
彼に捨てられたという絶望と裏切り。
それが絡み合って私を目眩にさせた。
「・・・」
私はカリックスを激しく睨み、彼の手を握りしめ寝室に導いた。
発作で大変だったから大人しく部屋に閉じこもっていればいいのに、あえて私を探し回るのが気に入らない。
未練が残る。
どうしてなのよ!
私は荒々しく部屋のドアを開けて中に入り、ベッドに着くとカリックスの手を離した。
「横になってください」
私の手を取り戻そうとした彼は、しばらく躊躇った後、私の言うとおりにする。
大人しくベッドに横になって私を見上げる姿が似合わず弱々しく、滑稽極まりなかった。
「本当に理解できないですね」
私は彼をじっと見下ろして尋ねる。
「どうして私がそんなに好きなのですか?」
すると、カリックスはため息をついて答えた。
「ルール、私があなたを愛しているのには理由などはありません」
「・・・」
「ただ・・・、あなたの全てが好きなのです」
「・・・」
「私があなたを傷つけたなんて。そんなことが現実ならいっそ死にたいほど、辛いのです」
カリックスは酷く哀れな表情を浮かべていた。
その表情が自然に出たのか、演技なのか内心混乱する。
彼は私を騙すたびに、あんな表情をしていたからだ。
「可哀想なふりをしないでください」
「・・・」
そう言っておきながら、一方では、本当にカリックスが可哀想だという気がする自分自身に呆れる。
相変わらず私は彼に弱いのだろう。
辛かった記憶を思い出しても・・・。
私はため息をつきながら枕元に腰掛けた。
「何か必要なものはありますか?持ってきます」
「あなたがそばにいてくれれば、それだけで・・・」
「・・・」
じっと見つめる青い瞳がしっとりしている。
私は大きく息を吸って吐いて頷いた。
そのようにカリックスのそばにいてから約30分が過ぎた。
ここまで来たら眠っているだろうと思ったが、彼はまだ目を覚ましたままだ。
私を放さないためにわざと寝ないのか・・・。
「私はラティーを見にいくので、おとなしく休んでいてください」
冷たく告げて背を向けたとき。
「あの、私も一緒に行きます」
あたふたと席から立ち上がったカリックスが私のそばに忍び寄ってきた。
「・・・」
その姿が本当にペットみたいで、私はちょっと言葉を失う。
心の中で相反する二つの衝動が交差した。
私は彼を抱きしめたかったし、虐めたかった。
だが、その根底に敷かれている共通の感情は、それに対する執着。
カリックス・ロチェスターは私のものだ。
あえて誰も異議を申し立てることのできない、完全無欠な事実。
「・・・ついてくる途中で倒れないでください」
そしてドアに向かおうとしたが、カリックスが私の手をサッと掴んだ。
まるで私がどこかに完全に去ってしまうかのように。
私は首を横に振りながら口を開く。
「どこにも行かないから心配しないでください」
私はここでやることがあるのだから。
「約束通りあなたと結婚するから、不安な子犬のように慌てないでください」
あなたは私のものだから。
「分かったら、もう煩わしくしないでください。私があなたの保護者でもいいの?」
私は不平を言いながら彼の手を握って外に導く。
カリックスが恋人からペットに変化しました。
ルールも二つの感情で苦しんでいるようですし、次回はラティーに癒されたいですね。
ラティーの前では、ルールは以前と変わらない雰囲気なのでしょうか?





