こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は124話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

124話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪女 vs 悪女②
「ご好意ありがとうございます。ところで、カリックスは私に会いに来ないのですか?彼に話したいことがあるのですが。彼と私の運命について」
私は自然と眉をひそめる。
セアは私にとって大切なものが何であるか知っていた。
私を苦しめるために、どうすればいいのかも。
(昔の私だったら、馬鹿にされたと思ってカッと叫びながら怒っていたでしょうね)
私はカリックスとラティーシアに対して非常に感情的で敏感だったから。
けれど、それは記憶を取り戻す前までの話。
(残念だったわね、私が記憶を取り戻してしまって。何も覚えていない私を見て、今回も自分の勝利だと確信しているのに)
振り返ってみると、セアと私は最初からお互いを激しく嫌っていたようだ。
どうしてだろう?
まるで、ずいぶん前からそうだったような気がした。
たぶん私たち二人とも、「鍵を貰った人間」だからかもしれない。
セアが初めにどの神様から鍵を貰ったかは分からないけど・・・。
(確かなのは、セアの鍵が今黒く染まった状態だってこと)
鍵は所持者の心象によって、その形質が変わる。
セアが最初にフィニスから「善」の鍵を貰ったとしても、彼女が悪を選択していたら鍵は黒く染まっているだろう。
私は彼女をじっと見つめ、優しく微笑んだ。
「神女様がカリックスに会う必要があるのでしょうか?彼はすでに新宅に対する立場を明らかにした上に、5日後には私と結婚式を挙げる予定なのですが?」
すると、セアは呆れたように笑い出した。
「ルール、あなたは神の意思を馬鹿にしているのですか?これは信託です。神様が下した決定なのですよ」
「・・・」
「よく考えてみてください。信託に逆らって、あなたとカリックスが無事だと思いますか?本当にカリックスを想うのなら、彼を放ってあげてください」
「・・・」
「あなたがどんなに足掻いても、結局、カリックスは私と結ばれる運命なのですから」
彼女のうわ言をじっと聞いていた私は失笑する。
「それはどの神からの信託ですか、神女様?」
「・・・え?」
「それとも、あなたが作り出したの?」
「お前・・・」
「私も本当に馬鹿だったわ。そんなうわ言を本当に運命だと信じるなんてね」
私は席を立ってセアに近づく。
彼女は動揺して後ろに下がった。
「世の中の全てがあなたの思い通りになるとは思わないで」
「お前、まさか・・・」
私は片手でセアの口を塞ぎ、もう一方の手で黒い剣を作り出す。
そして、それで彼女の手の甲を刺した。
「うぅ・・・!」
「私があなたを殺せないと思う?ビックリした?誰がルール・エクレイに神の力があるなんて信じる?平凡な貴族の令嬢が神女を殺せるなんて、誰が思うかしら?」
「ふ、う、うう!」
セアの目元に涙が滲む。
私は彼女が反撃しようとしているのを上手く押し下げた。
「今度は、あなたは私に勝てないわ。前はあなたの味方だった人たちが、みんな私のところに戻ってきたのだから。そして、私も、もう馬鹿にされることはない」
「フヴ・・・!」
「だから、こうやって訪ねてきて、できないことばかり言わずに消えてちょうだい。寿命を少しでも延ばしたいのなら」
私は剣を取り除いてセアの傷を治療する。
傷口から流れ出た血は綺麗に消えた。
私が彼女を攻撃したという証拠をどこにも見つからないだろう。
口を塞いでいた手を離すと、セアは息を引き締めて不満そうな声で叫んだ。
「お前・・・、お前がこんなことをして無事だと思っているの!?あえて私を傷つけて無事で済むと思う!?」
「何をそんなに興奮しているの?あなた、フィニスの神女でもないくせに」
「な、何を・・・」
「あなたこそ・・・、ずっと詐欺を働いていて無事だと思ってる?」
彼女に向かって微笑むと、セアはまた座り込んでしまった。
衝撃を受けて足の力が抜けたのだろうか。
余裕のある表情で見下ろすと、セアはかなりショックを受けた表情をしている。
「まさか・・・、思い出したの?」
「そうだとしたら?」
私は彼女から退いて微笑む。
「全部思い出したわ。一度時間が戻されたということ、もうあなただけが知っているわけではないわ」
「・・・」
再び席に座りティーカップを持ち上げると、セアの表情が妙だった。
あれは一体何の表情?
セアはしばらく黙っていたが、沈んだ声で尋ねる。
「それで、これから何をするつもりなの?どうせ、あなたも私と同じじゃない」
「私がどうしてあなたと同じなの?」
「お前も・・・!」
「私はあなたとは違うわ。私は鍵の捨て方も知っているのだから」
「・・・え?」
セアの目が大きく開いた
ああ、その間抜けな顔、たまらないわ。
私は楽しい気持ちで口を開く。
「私は私が受けた苦痛の分だけあなたに返してあげて、あなたを終わらせる。それから鍵を捨てる予定よ」
「・・・」
「そうすれば私は自由だし、あなたのいない世界で自由に暮らせるわ」
いよいよルールの反撃!
ですが、セアの妙な表情も気になります。
貰った鍵を捨てることは、セアも望んでいることなのでしょうか?




