こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

119話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪女ルール・エクレイ④
ルールは斜めに首をかしげた。
「何ですか、その表情?」
「・・・」
「あなたを一生虐めると言っているのに、虐められた方がいいのですか?」
「・・・はい、いいですよ」
カリックスが即答する。
本能が望むままに。
ルールは呆れた表情で大笑いした。
「ああ!神様も私が可哀想だったようですね!」
彼女は狂気じみた表情で話し続ける。
「あなたを懲らしめる機会をくださるなんて、これからどう苦しめればいいのでしょうか・・・」
彼女は獲物を前にしたかのように、ゆっくりと彼に目を通した。
カリックスは自分が何を言っているのかも知らずに吐き出す。
「私を押し出さなかったら、全部大丈夫です」
「そう言われると、押し出したくなりますね」
「それは・・・」
「それはダメだ」と、切ない表情でルールを見つめながら、カリックスはしがみつく。
ルールは皮肉っぽく笑う。
切実に彼女を見つめていたカリックスは、唇を甘やかして口を開いた。
「ルール、今あなたに何が起こったのか、よく分かりませんが・・・」
「記憶を取り戻しました」
ルールの淡々とした答えにカリックスは立ち止まる。
それがどういうことなのか考える瞬間もなかった。
ルールが突然立ち上がり、彼を押し倒したからだ。
そして遠くから彼の馬鹿げた姿を嘲笑う。
「ルール」
カリックスは彼女を苛立たせた声で呼び覚ました。
時々きらめく稲妻の光に照らされた彼女の姿は、ある瞬間宙に消えるように危ぶまれた。
「記憶を取り戻したんですよ、カリックス」
「それはどういう意味ですか?どうか説明してください」
「あれは作り話のようなものではなかったのよ」
ルールの声は雨の音に混じって陰鬱に聞こえた。
「全部、本当だった。話を読んだのではなく、私が経験したことだったのです」
「話とは・・・」
カリックスは先ほどルールから聞いた言葉を思い出して立ち止まる。
前世でどんな話を読み、その話の中で彼女は裏切られて死に至った話を。
「それは・・・」
カリックスは唇を甘やかした。
波のように押し寄せる直感に背筋がゾッとする。
「カリックス、それは現実でした。理由は私にも分かりませんが、時間が一度戻されて、今回あなたは私を見捨てなかったのです」
彼女は奇妙な笑みを浮かべた。
「だからといって、時間を戻す前に私が経験した苦痛が消えるわけではありません」
「・・・」
「今も、こんなにあなたが憎らしくて・・・」
ルールの目元に涙が浮かぶ。
カリックスは驚いて近づこうとしたが、彼女は阻止した。
「偶然にも、私は相変わらずあなたを愛しています」
彼女は呆れたように大爆笑する。
「布を捨てるように裏切られ、一人ラティーを育てる歳月の間、耐え難い大変で寂しかったのに!」
ルールが背を向けて立った窓ガラス越しに稲妻が輝く。
世の中が割れるように雷が鳴った。
彼女の怒りに共鳴するかのように。
「それにもかかわらず、あなたを愛する感情がまだ残っているなんて・・・、私は本当に救済不能ですよ」
恥ずかしそうな表情が彼女の顔を掠めた。
カリックスはもう耐えられなくなり、急いで彼女に近づいた。
そして一気にルールを抱きしめる。
押しのけられると思っていたのに、彼女は意外とじっとしていて静かに尋ねた。
「私がおかしくなったと思いますか?」
「いいえ」
すると、ルールの笑い声が彼の耳に浮かんだ。
「嘘・・・」
「いいえ、本当にそう思いません」
「そう考えた方がいいと思いますよ。なぜなら、私は本当に狂っていますから」
それから彼女は彼を押しのけた。
ルールは厳しい目つきでカリックスを睨む。
「あなたなら、燃えて殺されたら狂わないと思いますか?」
「・・・」
カリックスは言葉を失って固まった。
「死んでいく私の姿を眺めるあなたの目つきは本当に冷たかったのに」
彼女がつぶやいた言葉に、彼は息が詰まるのを感じる。
その話を、とても信じられなく。
「でも、今度は一体何の気まぐれなのかしら」
彼女はぼんやりと呻き声を上げ、何気なく彼を見つめた。
「私がいなければ死ぬようなあなただなんて。どれだけ考えてもおかしいのですよ」
「ルール、私には・・・」
「ああ、結構です。あなたには私だけだという、そんな陳腐な言葉は聞きたくありません」
ルールは手を振った。
「私はラティーの部屋で寝ます。ついてこないでください」
それから背を向けて遠ざかっていく。
カリックスは彼女を捕まえるために手を伸ばしたが、空中をかき混ぜただけ。
ルールが出てドアの閉まった薄暗い部屋の中。
カリックスはベッドの端に座り、次第に混乱に陥った。
ルールに何が起こったのか、調べなければならない。
今すぐに。
カリックスは急いで席を立った。
自分を殺した相手を今でも愛しているルール。
今のカリックスに罪はありませんが、それでも苦しいですね・・・。
ラティーにはどのように接するのでしょうか?
アリスはこの事実を知っていた?





