こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は115話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

115話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 鎖が緩む音
「実際に起こったことではなく、本の中の話に過ぎませんが、私は怖かったです。本当にそんな悲劇が訪れるのではないかと思って」
私は一瞬落とした頭を上げ、カリックスに向き合った。
「だからあなたを押し出したんです。あなたを愛するようになったら、私は悪女になってしまうから」
私は彼の反応を細かく調べる。
彼は何かを熟考するように真剣な表情をしていた。
「じゃあ、あなたが7年前に逃げた理由は・・・」
「あの時ちょうど神女様が現れましたからね。私は自分の妊娠事実を知ったところで、あなたに会いに皇居に向かいました。そして目撃することになったのです。あなたが神女様とハグしてキスする光景を」
私はゆっくりと話し続ける。
「それは、私が読んだ話の中でのあなたと神女様の初出会いと正確に一致していました」
「・・・」
「それで私は確信するようになったのです。私が読んだ話の中にはラティーシャがいなかったから。ラティーは・・・、奇跡でしたね」
私はカリックスに微かに微笑んだ。
「私はラティーを守ろうとしました。だから逃げるしかなかったのです。本当に運命通りに流れるなら、私はラティーさえ奪われることになるから」
「・・・」
カリックスは私をじっと見つめ、ため息をつく。
「一応、一つはしっかりと指摘します」
彼は落ち着いた声で話す。
「7年前のあの日皇居で、あなたが目撃したのは私の意思とは関係ないことでした」
「じゃあ・・・?」
「よく覚えていませんが、あの時神女が私に何かをしているのかと思ったようです。あの日以後、体調が良くない日が多く、そうするうちによりによって深淵の扉が開かれ、そして・・・」
私は何かを察知して目を大きく開けた。
「じゃあ、あなたがあの時にやられたのは・・・!」
「神女が私に何か前もって仕掛けていたのでしょう。衰弱した状態で私は魔気に耐えられず、結局この「呪い」を受けることになったのです」
カリックスは怒った表情で拳を握りしめる。
じゃあやっぱり。
「・・・深淵の扉を開いた人は神女である確率が高いですね」
「状況上、そうだと見なければなりません」
カリックスが頷く。
冷たい怒りが私の中でうねるのを感じた。
セア、お前がカリックスを・・・。
「あなたの体の中に残った魔気を全部浄化せずに残しておいたのも、神女が意図したことでしょう。あなたが彼女に頼るようにしようと・・・」
私の心の怒りは、いつの間にか熱くなってグツグツ湧いてきた。
カリックスを苦しめたセアを徹底的に懲らしめたかった。
「絶対に許せません。必ず神女に罪の償いを払わせます」
カリックスは私をなだめるかのように暖かい手で肩を撫でた。
「きっとそうなるでしょう。私も彼女を許せないから」
「私の秘密をもっと早くあなたに打ち明けて入ればよかったのに」
「大丈夫です。今、こうやって一緒にいるのですから」
カリックスは私の背中を撫でながら言った。
「ルール、あなたの言葉を信じます。人は虚しいと言うかもしれませんが、私は信じています」
目が合うとカリックスがニッコリと笑う。
「私にはフィニス神の説法より、あなたの言葉がもっと絶対的ですから」
「私があなたの宗教でもいいのですか?」
「もちろん」
私は彼の胸にさらに突っ込んだ。
「幼い頃から、あなたはどこか特別で奇妙なところがありました」
カリックスは静かに話し始めた。
「特に、私の12歳の誕生日に」
じっと聞いていた私は目を丸くする。
「あの時のあなたはいつもと違いましたね。私はその理由を知っていますが、あえて言いません。そうすると、何か大きく変わってしまうかもしれないから」
やはり、カリックスは知っていたようだ。
私が過去に行ったという事実を。
そのことに関して、私の知らない何かがあるようだった。
嵐の中の静けさ。
何かが始まりそうな夜明け。
カリックスはゆっくりと頭を下げ、額にキスをする。
稲妻が走った瞬間、心臓から這い上がってくる不思議な感覚で私は体を固めた。
カリックスが何かを囁くが、雷の音に埋もれてよく聞こえない。
秘密を打ち明けた瞬間には現れなかった目眩が、今突然起きようとしていた。
彼が何か叫ぶ。
あまりにも心配そうな顔で・・・。
けれど聞こえない。
彼の声も、外の雷鳴と雨音も何も聞こえない。
細くて鋭い耳鳴りが頭の中を食い込んだ。
目の前に闇が降るように視界が暗くなる。
そして聞こえてきた。
ずるずる・・・。
ずるずる・・・。
鎖が緩む音が。
秘密を打ち明けたルール。
まだカリックスが話していない謎がありますが、いずれは教えてくれるのでしょうか?
最後に不穏な空気が流れましたが、ルールは大丈夫?





