こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は113話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

113話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ブリルの秘密
目頭を赤くしていると、誰かが私のそばに近づいてきた。
近づく人の気配はブリルのものだ。
いつの間にか前に立っていたブリルは、カリックスと私に向かって丁寧に話す。
「ちょっと静かな場所でお話ししたいことがありますが、よろしいでしょうか?」
カリックスが私を見て、私の意思を尋ねる。
私は大丈夫だという意味で頷いた。
「案内するように」
「はい、分かりました」
ブリルはニヤニヤ笑って、すぐに背を向けてゆっくりと先頭に立ち始める。
カリックスと私はアレクシーナに別れを告げた後、ブリルに従った。
私たちは暗くて冷たい廊下を通り過ぎる。
ブリルが私たちを案内した場所は、大神殿の西側にある人里離れた祈祷室だった。
「こんな場所にお迎えして申し訳ありません。他人の視線を避けるためですので、何卒ご了承ください」
「ここは安全なのか?」
ブリルが頭を下げて告げると、カリックスは冷ややかに聞き返す。
「断言しますが、この場所こそ大神殿で最も安全な場所です。私が色々な仕掛けをしていますので」
彼はニヤリと笑いながらドアを開けた。
そこまでしておいた理由はあえて説明されなくても分かる。
セアのせいだろう。
「もしデタラメを言うなら、私はあなたが枢機卿だとしてもすぐに剣を抜く。肝に銘じるように」
私はブリルをある程度信頼するようになったが、カリックスは違うようだ。
ブリルは彼の厳しい警告に肩をすくめる。
「私が今までしたことがあるので、私を信じられないでしょう。しかし、これまでの私の行動はすべて演技でした」
「演技だったって?」
「神女を騙すには仕方がありませんでした。神女のことを突き止めるためには、彼女と親しくなる方法しかありませんでしたから」
「ブリル枢機卿、あなたはその役割をいつからしていたの?」
「6年ちょっと過ぎました。7年前、私の故郷の友人だった神官が行方不明になったことを調査しながら初めて不思議に思ったのです。その神官の名前はバーソロミュー。バーソロミュー・アレンです。枢機卿の私より階級も低くて存在感もなかったので、あまり覚えられていない神官です」
「・・・」
「でも、私はあいつのことをかなり気に入っていたので、詳しく覚えています。失踪したあの日、バーソロミューは派遣任務を受けて故郷に帰ることで大いに盛り上がっていました」
ブリルは過去を回想するように深い目つきを浮かべる。
「嬉々としていたのに、そんなあいつがある日突然消えてしまうなんて、理解できない点が一つや二つではありませんでした」
「・・・」
「それで私は疑いを抱いて調査を始め、いくつかの不審な点を発見しました。例えば、バーソロミューの痕跡が首都で途切れたとか・・・」
「・・・」
「他の神官たちが話すように、バーソロミューが夜逃げしたのなら、彼の痕跡がもう少し遠くまで残ってこそ妥当でしょう。ですが、そうではありませんでした。変ですよね」
ブリルはワインの入ったグラスを持ち上げ、液体を飲み込んだ。
「話しているうちに喉が渇きますね。とにかく、ちょうど深淵の扉が開いていたので、私はそれと関連してバーソロミューが失踪したのではないかと疑われ、最も有力な容疑者にならざるを得ない・・・、神女様を監視し始めました」
それまでブリルの話を黙って聞いていたカリックスが冷笑した。
「神女を監視するなんて、神の鐘にしては度胸があるな」
「私はあまりにも大らかな性格ですからね」
ブリルは短く笑い、手のひらに神力を集め、白い鳩を作り出した。
「私の特技の一つです。神力で作ったこれで、神女様をずっと監視してきました。そして彼女がどこかおかしいということを知ったのです」
私はこっそり尋ねる。
「おかしいなんて、正確にはどんなところが・・・?」
ブリルは眉をひそめて答えた。
「はっきり言うのは難しいですが、神女は時々変なことを呟いたり、ゾッとするような雰囲気を漂わせることがありました」
「・・・」
「そして時々神女様の行方が分からない時は、私の監視者の目も通じないことが多かったですね」
「もしかして、彼女は席を外すたびに知らないうちに何かをしたのですか?」
「そうですね。明らかなことは、彼女が見た目とは違うという事実です。神女様の本質が何なのかは私もまだ分かりません」
「なるほど・・・」
セアがバーソロミューに何かをしたことは明らかですね。
彼を生贄にして何かを実行したのでしょうか?
ここからはブリルも味方になると思うので、セアの行動に注目ですね!





