こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は109話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

109話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ラティーとの約束
「カリックス、神殿に行かなければいけないのでは?私も一緒に・・・」
「無視しても構いません」
「ダメです!」
思わず声を上げてしまう。
でもそうするのは、この信託が私にとってとても重要なことだったから。
驚いた表情で私を見下ろすカリックスをチラチラ見ながら、私はどもりながら口を開いた。
「セアが受けた信託が何なのか、私も聞きたいです。いつまでに行けばいいのですか?すぐに準備します」
「ルール・・・、あえてあなたがそこに行く必要は・・・」
「いいえ、行かなければなりません」
「絶対に」と私は彼の目をまっすぐ見つめ、断固たる声で言った。
カリックスはどこか複雑な顔で唇を震わせながら口を開く。
「8時までに準備すれば大丈夫です。夕食は・・・」
「なくても大丈夫です。本当にお腹が空いたら簡単に済ませますから」
彼は諦めた表情で私の額にキスをした。
彼の口づけと柔らかな視線のおかげで、私は以前より楽になったような気がした。
「それでは後で会いましょう。準備してきます」
「はい、ルール」
私は彼に微笑んだ後、寝室に入った。
早く準備を終えたら、7時40分過ぎだった。
念の為、コートの中ポケットにワンドも持ってきている。
使ったことはないけど・・・、もしもがあるから。
相手が相手だから、決して油断はできない。
ホールに着くと、カリックスが私を待っていた。
ところが彼のそばにラティーがぴったりくっついている。
「ラティーも行く・・・」
「ダメだ」
「パパ嫌い」
ぶら下がったまませがむラティーに向かってカリックスが断固として話すと、ラティーはツンとした顔で唇を突き出した。
私は複雑な笑みを浮かべたまま二人に近づく。
「ママ」
私を発見したラティーが駆けつけて抱きついてくる。
胸の中から顔だけ出して、涙を浮かべた表情で見上げてきた。
こうすれば、気が弱くなった私が頼みを聞いてくれると思っているようだ。
普段ならそうだったが、今度だけは私も仕方がない。
「ごめんね、ラティー。今回はママとパパだけで行かなければならないの。ラティーは行ったらダメなの」
「嫌、ラティーも行きたい!心配なの!」
ラティーが涙をポタポタ落とした。
私は当惑して瞬きをする。
「大丈夫、何も起きないから。心配しないで、ね?」
「じゃあ、エクアおじちゃんも連れて行って」
ラティーが指差した方向を眺めると、ホールの出入り口に立っていたエクアルドが照れ臭そうに笑いながら手を振った。
「エクアおじちゃんはすごく強い龍だから、ママとパパが危なくなったら変身して助けてくれるよ」
「ええ、分かったわ。ラティーの言う通りにするよ」
エクアルドが完全な龍だとは言えないけど、魔法に限っては、私たちの中で最強であることは間違いないから。
ラティーを抱きしめて背中を軽く叩いて放すと、ラティーは背を向けてカリックスを眺めた。
「パパ、ママを必ず守ってくれる?」
「ああ、必ず守るよ」
「ラティーと約束して」
ラティーはカリックスに近づき、小指を差し出す。
カリックスはラティーをじっと見下ろして、そっと娘の指に自分の指をかけた。
「ママを悲しませたら・・・、本当に次はないよ。ラティーはパパを憎むから」
「約束する。絶対にママを悲しませないって」
「本当だよ」
「ああ」
「よし!信じてあげる!」
私は頭を下げて娘の頬にそっとキスをする。
エクアルドが開けてくれた馬車のドアに、私は深呼吸しながら一歩を踏み出した。
「遅い時間にもかかわらず、この場に集まって下さってありがとうございます、皆さん」
3日ぶりに再会したセアは、思ったよりまともな顔をしていた。
私は冷たい目で彼女を睨む。
あんなことがあっても平然だなんて。
「ロチェスター公爵とエクレイ侯爵令嬢には、もう一度お詫び申し上げます」
セアが本当に悲しいという顔と声で言った。
「あの悪鬼を相手にするのに私もかなり疲れていたようです。まさか精神に影響を受けたとは・・・。あの時のことは、どうか大目に見てくれますよね?
セアが私たちに向かって優しく微笑むと、大神殿中央礼拝堂に集まったすべての人の視線が私たちに集まる。
カリックスはセアをじっと見ながら冷たい声で答えた。
「そうですね、あなたなら、命の危険に晒されても簡単に乗り越えられますか?」
すると、皆がセアを弁護する。
「大公殿下、神女様に言い過ぎです!」
「そ、そうです!今日は聖なる信託を聞くために集まった席なのに・・・」
「その話は後にして、一応神女様が新しく受けたという信託を聞くことにしましょう」
その時、ブリルが前に出て言った。
彼は無味乾燥な表情だったが、彼を睨むセアの視線は尋常ではない。
大神官と枢機卿たちの雰囲気を見ると、大神殿内部にも混乱があったに違いない。
(これで確実になったわね。ブリルは最初からセアの味方ではなかった)
今まで彼が見せてきた言動は全て演技だったようだ。
そうするうちにセアが本性を現し始めて、彼も対応を始めたようだった。
ラティーが必死になるのは、何か理由があるから?
エクアルドを同伴するのは良い選択ですねよね。
セアの受けた信託は原作と同じなのでしょうか?





