こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は103話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

103話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- セアの暴走
一瞬、セアの目がゾッとした。
私は本能的に危機感を感じ、頭の中で素早く空虚魔法の数式を編み出す。
次の瞬間、私とカリックスに向かって真っ黒な光が波のように押し寄せてきた。
それが私たちの体を殴ろうとした瞬間。
突然宙に止まった光が、空気の中に溶け込むように徐々に消え始める。
同時に私は心臓のあたりでチクチクする感覚を感じた。
(何だろう?)
空虚魔法はまだ使っていない。
それなら、セアの攻撃を打ち消したのは一体・・・。
「・・・?」
セアの表情が情け容赦なく歪んだ。
彼女がこんなに平静を失ったのは初めてだった。
「あり得ない・・・!お前から回収していなかったの!?私だけが選ばれたと言ったくせに!」
「さっきから何のうわ言を言っているの?」
私はセアを睨みながら撃ち込んだ。
カリックスを危険に晒しただけでは足りず、私たち二人を攻撃するなんて。
神女でも我慢できなかった。
「神力で人を殺そうとするなんて、このまま神女として崇められると思うの?」
「黙れ!お前らは、何も知らないくせに!」
セアが気を失った人のように叫んだ。
ちょうどドア越しの廊下から微弱な足音が聞こえてくる。
しかし、セアの表情を見ると、彼女には聞こえていないようだった。
私は唇を長く引き上げ、意図的に彼女を嘲笑う。
「気が狂ったの?神女が狂ったという事実を大神殿が知ったら、どう出るでしょうね?一生監禁するつもりかな?狂った神女なんかを世に出すことは出来ないでしょうから」
すると、セアは赤くなった顔で叫んだ。
「笑わせるな!神女の私にあえて誰が触れられると!?お前とその男が死ねばいいだけ。計画とは違うけど、構わない。どうせ殺すつもりだったのだから」
私は空虚魔法を準備しながら失笑する。
「やっぱり、あなた正気じゃなかったのね?初めて見た時から何となく忌まわしいと思った」
「黙れ!黙ってここで死んでしまえ!」
タイミングよくドアが開き、テス・ロンベリーとエクアルド、そして枢機卿ブリルが応接室の中に入ってきた。
「神女様、今なんと仰ったのですか?」
ブリルはショックを受けた声で呟きながらセアに近づく。
そんな彼から私はどこか奇妙な感じを受けた。
(何か演技しているみたい)
「ブ、ブリル。これは・・・」
セアが途方に暮れている間に、エクアルドとテス・ロンベリーが慌てて私たちに近づく。
「なんてこった!殿下、大丈夫ですか?レディー・エクレイは!?」
「私は大丈夫です。ですが、カリックスが・・・」
「こうしている場合ではありません。早く邸宅に移さなければなりません」
テス・ロンベリーが落ち着いて話す。
私は頷いて、二人の助けを借りてカリックスを支える。
「神女様、まさか神女様が大公殿下とエクレイ侯爵令嬢を害そうとしたのですか?」
「ち、違います。それは私ではありません・・・!きっと、魔物の影響で・・・!そ、そうです!さっき話した悪鬼の影響です!ブリル、私を信じていますよね?今のは私ではなかったのです。ううう・・・」
セアは床に座りこんで急に涙を流し始めた。
彼女の本性を知る私としては呆れるばかりだ。
「神女様をお迎えしなさい」
やがて聖騎士たちが室内にドッと入ってきて、セアの腕を掴んで起こした。
彼女は捕縛された罪人のように捕まり、驚いて瞬きをする。
「ブ、ブリル!これはどういうこと!?」
「魔物の影響とはいえ、神女様が大公殿下と侯爵令嬢を害そうとしたのは事実ですから、このままでは神殿の立場は苦しくなるしかありません。静かに私たちに従ってください」
冷たく話すブリルは、私が知っている彼とは全く別人のようだった。
セアもブリルの冷静な態度に戸惑ったのか、肩を震わせながら叫んだ。
「言ったじゃない!あれは私じゃなかった!私を信じられないのですか!?」
「まずは神殿に戻りましょう」
ブリルはキッパリと言い切った。
彼らが通り抜ける前に、私は彼と目が合う。
そして何となく奇妙な感じを受けた。
まるで、私が敵ではないと言っているような・・・。
勘違いなのかな?
扉が閉まる前に私はセアの方を振り返り、口の形だけで話す。
「あなたはもう終わった」って。
すると、セアの瞳から火花が散った。
私はそんな彼女を嘲笑って振り返る。
セアの泣きそうな顔を見ると気分が良くなった。
微笑んでいる私を見て、「どうしたの?」とエクアルドが尋ねる。
「何でもありません。カリックスはどうですか?」
「しばらく意識を失っただけで、命に別状はなさそうです。令嬢も早く馬車に乗りましょう」
「分かりました」
私は頷いてエクアルドの言う通りにした。
セアの魔法を打ち消したのはルール?
色々と話が進みましたね。
まさかブリルが味方だったとは・・・。
後はカリックスの容態が心配です。





