こんにちは、ツバサです。
【悪女なのにママになりました】を紹介させていただきます。
今回は100話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

あの小説の中の悪女に生まれ変わった?
だったら裏切られる前に、彼のもとを去らなきゃ!
「カリックス、この結婚…破談にしましょ」
「私からは逃げられませんよ、ルール」
いつかは別の女のもとに行ってしまうくせに…どうして私に付きまとうの?
そしてカリックスの子をみごもってしまうという予想外の展開…再び幸せな日々を送れるかと思ったのもつかの間。
カリックスが他の女とキスする姿を目撃。
お腹の赤ちゃんを守るため、すべてを捨てて遙か遠くへ旅立った。
理性を失うほど執着し始めたカリックスに気づかないまま…
ルール・エクレイ:本作の主人公。侯爵家。
カリックス・ロチェスター:原作の男主人公。公爵家。
ラティーシャ:ルールとカリックスの娘。
セア:原作の女主人公。神女。
アリス:魔法使い。ルールの良き相談相手。
アクエルド:ロチェスター家専属の魔法使い。
エドワード:アバロニア皇太子。
アレクシーナ:アバロニア皇女。

100話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- カリックスの力
「神聖騎士団はそれほど無能ではないはずなのに、私たちに支援要請とは・・・。これは仕組まれたゲームではないですか?」
「言葉に気をつけろ、クレン卿」
「そういえば、副団長は?」
「殿下がレディー・エクレイの護衛を任せたそうです。何人かは残って邸宅を守らなければなりませんから」
ブツブツ話しながら馬を走らせていたアインズ騎士団は、真っ黒な灰の山が散らばった街に辿り着くと移動を止めた。
カリックスは行列の一番前で剣を抜き、周囲を注意深く歩く。
地獄の火炎を噴き出す悪魔でも現れたのか、黒く焼けた街のあちこちに聖騎士たちの遺体が散らばっている。
「思ったよりずっと深刻ですね。最近、本当に異常じゃないですか?ここまで魔物が頻繁に出没するなんて・・・」
クレンの呟く声には不安が漂っていた。
そぶりはないが、皆似たような考えだ。
「本当に、何か大きな災いでも起ころうとしているのか・・・」
クレンが呟くと同時に、カリックスは突然前に飛び出す。
数多くの魔物に囲まれた神女と聖騎士団を発見したのだ。
「カリックス!」
彼を発見したセアが嬉しそうに叫ぶ。
カリックスは彼女を無視して、すぐに魔物の処理を始めた。
彼の勢いは凄かった。
その場にいるどんな騎士も近づけない速度と正確さで、あっという間に魔物を倒していく。
まさに人間の境地を超えた武力だった。
周囲の反応がどうであれ、カリックスは気にせず、一匹ずつ魔物を処理する。
彼の頭の中にはルールに対する考えしかなかった。
感動した顔で自分を見つめる神女なんて、全く眼中にもなく。
カリックスはこの厄介な仕事をすぐに終え、ルールのそばに駆けつけたいと思っていた。
やっと少しずつ彼女は自分に心を開き始めたのに、こんなことで時間を無駄にすることはできない。
(それに彼女は何かを言おうとした。一体何の話だったのだろうか?)
その時の彼女を思い出し、カリックスはニヤリと笑う。
どうしてあんなに愛らしくなれるのだろうか?
躊躇う彼女の姿も、じっと自分の顔色を伺う顔も、考えに満ちた新緑色の瞳も、彼女のすべてが愛おしかった。
彼女はまるで世界のすべての光を用いて作られた存在のようだ。
そうでなければ、あれほど輝くはずがない。
「一匹が逃げます!」
グランデールが7時の方向を指差して叫ぶ。
カリックスは刈り取ったばかりの魔物を踏みつけ、一瞬でそちらに跳躍した。
まさにあっという間の出来事。
カリックスは神聖騎士団が苦労していた魔物を簡単に切り落としたのだ。
彼に従うアインズ騎士団員たちも、神殿の聖騎士たちも、皆口を開いたままその光景を見守っていた。
「本当に人間なのか?」と、そんな表情が彼らの顔に浮かぶ。
「やっぱり、これは愛の力ですね・・・」
「何言ってる?」
「神様のことではありません」
「あっ、奥様?」
「そう呼ぶと嫌がりますよ」
アインズ騎士団は剣の血を払い落とす。
彼らに向かってセアの冷たい視線が差し込まれた。
しかし、騎士たちは彼女の視線を無視して話を続ける。
彼らはいつの間にか「奥様」の味方になっていたのだ。
狂気に狂って暴れていた主君が「奥様」の手振り、目つき一つで大人しくなってしまうのだから。
カリックスは騎士たちの話をすべて聞いていたが、ただ無視した。
相手にするのが面倒だったのだ。
今も相変わらず彼の頭の中にはルールしかない。
状況を終結させるために、神女に向かって近づいた時もそうだ。
「魔物は全部片付けたようなので、安全な場所に移動しましょう」
「・・・」
そんな彼を見つめながらセアは悲しそうな笑みを浮かべる。
(小石川、あんたはいつも身の程にも合わない過分な愛を受ける。何も望まない献身的な愛なんて・・・)
セアの顔の上に濃い陰が垂れ下がった。
黒い瞳には闇が満ちており、その闇は彼女の心を蝕んでいた。
(一体私より何がいいの?偉そうなもの一つないのに、どうしていつも私が持っていないものを持っているの?私はそんなあんたが以前から大嫌いだった。今は自分が望むものが本当に何なのかさえ分からない。ただ小石川を徹底的に壊したかった)
「近くにキャンベル子爵の邸宅があります。そこを借りて、神殿から人が来るまで神女様をお迎えしましょう。どこか怪我はありませんか?」
丁寧に尋ねているが、あなたが怪我をしても構わないという表情。
セアは唇を捻り、しばらく黙ってカリックスを睨んだ。
「実は、足首を捻挫したようなのですが・・・、一人で歩けません。カリックスが・・・」
「そうなのですね。クレン卿、神女様をお願いします」
「はい、分かりました」
クレンの顔には乗り気でない様子が歴然としている。
それを見て、セアは心の中で鼻を鳴らした。
(どいつもこいつも・・・)
瞬間、胃がムカムカした。
小石川を踏みにじるという自身の目的も何も、ここにいる奴ら全員を掃き捨てたかった。
カリックスの力は凄まじいですね。
セアの目的はルールへの復讐?
前世の因縁がありそうですが・・・。





